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 元々は鉄道ブログです。
 と言いつつ、福岡市北郊にある新宮、古賀、福津の情報をメインに書いていました。
 筆者転居のため、最近は福岡市内の情報をメインに書いています。
 自分の興味が向いたものを、自分勝手に調査しています。
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酒乱県福岡
 先日昼間に中洲の川べりを歩いていたら、いかにも標準語の若者2人の声が聞こえてきました。
「つまり、福岡にはアル中が多いんだよ・・・。」
 どうやら、福岡県と飲酒の話をしているようです。
 確かに、アルコール依存症の人が多いのではないかという疑いは、僕も持っています(関連)。
 しかし、県民性として観光客が論じる時代になるとはなぁ。恥ずかしいです。

 2006年に市職員の男が飲酒運転事故を起こして子ども2人を死なせて(関連関連)以来、福岡県と飲酒運転は切っても切れない関係になってるようです。
 最近では、福岡の枕詞に飲酒運転が入ったのではないかと思われるほどです。

 もう一方の若者が、さらに続けます。
「屋台って、何時ごろ撤収するの?」
 どうやら、福岡県人は朝まで屋台で飲んだくれてるってイメージのようです。
 いや、屋台行くのって、観光客ですから(^_^;)

 屋台に対する意識調査報告書によると、福岡市民の中で屋台を利用したことがある割合は、80.2%。利用頻度で一番多いのが、「年に数回も行かないが、今までに行ったことがある」の79.6%。ほぼ毎週の「平均1ヶ月に4回以上行く」が0.4%。「平均1ヶ月に1~3回行く」が2.4%。「年に数回程度行く」が17.2%になっています(参照)。
 近畿大学工学部建築学科空間創造研究室の学生が調査した、夜の観光資源としての屋台の活性化に関する調査研究の中での屋台経営者へのヒアリング調査では、サンプル数が少ないものの、各屋台とも観光客が多いと答え、うち一軒は週末の8割が観光客であると答えています(参照)。
 先の屋台に対する意識調査報告書によれば、市外から福岡市に宿泊した人の29.2%が、今回屋台を利用したと答えています(参照)。

<出鱈目記事に文句も言えない福岡の惨状>

 そんな中、出鱈目な記事を見つけました。

<“禁酒令”の矢先にまた…>

  いやはや、ア然だ。飲酒絡みの不祥事が多発し、市長が異例の“禁酒令”を出したばかりの福岡市で、また職員が酒の不始末だ。
  市から出向中の市住宅供給公社の男性係長(58)が先月、体調不良を理由に早退後、発注先の会社員と真っ昼間から飲んだくれていた。利害関係者との酒食だから、市職員の倫理行動規準に触れる恐れもある。
  それにしても、この飲みっぷりは異常だ。市の調査では職員94人にアルコール依存症の疑いがあるというが、“酒乱”は市の職員に限った話ではない。
  09年に飲酒運転でひき逃げ事故を起こした福岡県警の巡査部長(当時49)もアルコール依存状態で、相次ぐ警察官の飲酒運転に、県警が注意を促したほど。それでなくても、福岡の飲酒運転事故件数は10年が337件で都道府県別ワースト1、11年も257件でワースト2と、上位を独走中だ。
 「福岡は『酒は飲め飲め~』で始まる黒田節が有名ですが、実際、飲酒に寛容な土地柄です。幼い頃から親に酒を飲まされる家庭も多く、昔は中高生が焼き鳥屋で飲んでも、店や周囲の大人に怒られることはなかった。学校の教師も職場でよく一杯やっていましたよ」(現地メディア関係者)
  酒の消費量こそ東北などに譲るが、深夜営業のクラブなど「深夜酒類提供店」は、福岡市と北九州市で計1万1500軒近くあり、1万人当たり46軒で日本一。夜中に外へ飲みに繰り出すことが多いのも、酒絡みのトラブルが多い要因だろう。

<500年前から「酒色を好む」と指摘され>

  おまけに、福岡県民の気質の問題もある。県民性に詳しい「ナンバーワン戦略研究所」の矢野新一所長が言う。
 「約500年前にまとめられたといわれる県民性のルーツ本『人国記』でも、“大抵飾り多くして(リップサービスが多い)、何事も成就せず。酒色を好むこと、千人に七、八百人かくの如し”と書かれています。福岡で“クラブ活動”といえば夜のクラブで飲み、遊ぶことです。ある損保会社の社員は、福岡は自動車事故が多く、補償費用で赤字になると嘆いていましたよ。一緒に飲んで遊ぶ分には楽しいのですが、500年前からの気質は一朝一夕で直るものではありません」
  そういえば、恋人でモデルの西山茉希(26)に酔って暴力をふるい、騒ぎになった俳優・早乙女太一(20)も北九州市生まれ。福岡市出身の浜崎あゆみ(33)は、新宿2丁目のゲイバーで焼酎を浴びるほど飲み、ベロベロに酩酊(めいてい)して帰宅する姿を写真誌に撮られた。“鉄の胃袋”の異名を持つ酒豪政治家、山崎拓・元自民党副総裁(75)は、飲み屋で知り合った愛人女性との変態セックスで“性豪伝説”をつくった。
  この県民に酒で乱れるなという方がムリか……。
(酒乱あふれる福岡特殊事情・2012年5月24日付日刊ゲンダイ)

 まず、黒田節は母里(毛利)太兵衛(友信)(1556-1615・参照)が福島正則(1561-1624・参照)から名槍日本号(福岡市博物館所蔵)を呑み取った逸話(参照)に由来するもので、母里太兵衛は播磨の人。
 しかもこの逸話は、京都での出来事のようです(参照)。

 それに、子どもの頃から堂々と酒が飲める人は福岡県でも異例です。
 僕の友人にも一人しかいません。って一人いれば充分ですが(^_^;)

 それ以前に、福岡生まれ福岡育ちの僕も主幹さんも酒飲めんし(^_^;)
 ある地域の人たちが、みんなある一定の性格を持つと考えるなんてアホちゃうかと思いますが、記事中にあった事件はすべて事実。
 飲酒運転事故件数が、2010年にワースト1位、2011年にワースト2位を記録したというのも、また紛れもない事実(関連)。
 強く文句を言えないのが、また現実です。

<でも人国記は認めんぞ(^_^;)>

 で、記事中にあった「人国記」ってどんな本なんでしょう。

じんこっ‐き 〔ジンコク‐〕 【人国記】

2 地誌。著者・成立年未詳。2巻。室町末期の成立か。元禄14年(1701)改編本として刊行。日本各国の人情・気質を風土と関連づけて論じたもの。
(人国記 とは - コトバンク)

 室町時代ですよ旦那。
 博多の街はそれから少なくとも2回は壊滅してますがな(^_^;)
 まあ、筑前全体って事なんでしょうけど。

 いや、でも、福岡県は筑前だけじゃないよ。
 大きな物だけで筑前、筑後、豊前と3つの連合です。

 で、とりあえず、福岡県内全部の記述を抜き書きしてみました。

筑前国
筑前国の風俗、大体飾り多し。人之心十人は十人みな思々に違り、勇気も一応はつとめとぐるといふとも、かざり有風俗故に終には何事も成就す間敷国風也。西国に珍敷き花奢のくに也。酒色を好む事千人に七八百人如此。惣じて此国は万事の風俗わが為に徳つくことなれば、我が親み中絶する人をも親み寄り、親を捨てゝも其人にしたしむの風儀甚不可然なり。

筑後国
筑後国之風俗筑前に替り実儀成者十人に八人如此。常に義理を談じ得失を沙汰し、費を慎て言語を飾る事猶以て鮮し。雖然下劣は一涯に而非を弁る者すくなく、無礼の事のみ多し。譬ば其堅固成事鉄石を以て是を云に鉄に非ず、而如石其練れる事無ふして分れて二度遇ふと云事なきは石なり。武士も大形此風儀に和あるものと可知。

豊前国
豊前国之風俗譬ば如馬々に名馬有、曲馬有、色々之毛品有、長け高く様子うるはしく品能き馬の如し。然ども曲有之時難用者也。然は馬に比而是を見れば如曲馬と可知。亦曲馬に走る有、止る有、喰有、踏有、其曲無く中気なる有ざれば、是国之風儀何れの曲せ有と考るに、唯中気の如馬にて真実定りたる意地なく、死生を論ずる場に至る時、人と而死は重きと云事不知と云事なし。然ども不得止時は、為忠一命を捨、為孝死を致し、為義命を失ふ事常の習ひ也に、是国之風俗忠孝義理を忘れて命を遁るゝもの千人に七八百人如是也。されば是理を不知かと思に、左には非ず。能く知て能く失道者也。誠に一旦之忿の為に命をくじく者、雖有之義に因て命を捨る所之者鮮し。蓋是理に本く人無く而唯気質之儘に執行する所のものなれば、不義不理なり。曲馬国とも可謂乎。亦自然に勤る処之人有は其気質之汚れを能く創る人は其志之厚き事挙而可仰所なり。
(人国記歴史地理・地名便覧[西海道])

 言ってる事はわけ分かりませんが、何か悪口言われてるような気がする(参照)(^_^;)
 まあ気長に古本屋で人国記・新人国記 (岩波文庫)を探して現代語訳を読もうと思います。

 何はともあれ、福岡県はこのように3地域も書かれている上に、不詳の作者も「人之心十人は十人みな思々に違り」と書いています。
 まあ、参考にはしますが話半分に読ませていただきましょう(^_^;)

 ちなみに、人国記は褒められている国と褒められていない国との差が激しいらしく、褒められていない国の人は「そもそも『人国記』は最明寺殿(北条時頼)に仮託された偽書(参照)」と言っています。
 まあ、室町時代に日本中を回って国々の人々の特徴を把握できた人なんていないでしょうしね。
 しかし、その時代に持たれていたイメージと現在のイメージの比較って点では面白そうです。

<そもそも「県民性」自体どうなの?>

 そもそも、「県民性」自体が万能ではありません。
  1971年に初版が出た祖父江孝男 県民性―文化人類学的考察 中公新書にはこのような一文があります。

個人差の存在を忘れるな
 それからまた忘れてはならないのは個人差の存在だ。私の考えるところでは、その県に特有だと言われる性質が、じつはある特定の職業や階層のあいだにだけ存在する、あるいは比較的少数の人びとにだけみられるといった状態の県と、個人差がむしろ少なくて、県固有の特質をほとんど全員が平均的に備えているといった状態の県と、二種類を分け得るように思う。
 ところが実際にはこうした点はつい忘れがちで、「彼は××県人である。××県人はこれこれの性質を持つそうだから、彼もこれこれの性格であるにちがいない」などと断定してしまったら、人種偏見の場合と同じ危険をおかすことになってくるし、おおいに注意する必要がある。「あいつはユダヤ人だ。だからケチでずるいに相違ない」などとすぐさま断定的な結論をみちびき出すのが、つまり人種偏見を生みだす心理のうごきであるにほかならない。こうしたみかたのことを心理学的にはステレオ・タイプ(固定観念)とよんでいる。つまり個人差を無視して、そこの集団の全員に、ある特徴を拡大して押しつけてしまう考え方をこう称するのだが、県民性の場合にもステレオ・タイプ的なみかたにおちいらないよう、いつも用心する必要がありそうだ。
 しかしそうは言っても、各県の出身者をそれぞれ集団として比較してみると、現在の時点においても相当はっきりと各々の特徴をみとめることができるのもまた事実だ。そこで以下にいろいろそうしたデータをあげてみることにしよう。(後略)
(祖父江孝男 県民性―文化人類学的考察 中公新書)

 手元にあるのは1996年に出た39版ですから、結構なロングセラーです。

 しかしこの本。各県の県民性を述べた部分に関しては、データのある県とない県の差が激しいです(^_^;)
 福岡県の項もデータが示されておらず、その上ちょっと長いので、引用はやめておきます(^_^;;;;;;;;)

 最後に、苦言を一つ。

福岡県人は、福岡市の存在もあってか、県全体の文化水準が非常に高いという実感を、多くの県民が抱いている。そのためか、九州全域の他県に対して見下した意識があるようで、福岡県民だけが太古の昔から国際的な交流もあり、それゆえに他の県より進んでいると錯覚しているのではないかと思われるのは残念なことである。
(県民性におけるBSC的考察<No.5>)

 みんな、佐賀県(←名指しするなっ!!)を馬鹿にするのはやめような!!
 吉野ヶ里あるし福岡の有名なお菓子のルーツは多くが佐賀だし。

人国記・新人国記 (岩波文庫)人国記・新人国記 (岩波文庫)
(2002/07/09)
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