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元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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ヴァージニア・ウルフ「ダロウェイ夫人」を読んだ
 少し入院していました。
 入院している間にちょっと読みにくい本を読もうと、病院に持ち込んだのがヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf,1882-1941)のダロウェイ夫人 角川文庫
 ヴァージニア・ウルフといえば、頭が良くオシャレな英文科の女子大生が読んでいるイメージ。
 僕には縁のない小説家だと思っていました。

 ところが先日、FMラジオでこの小説について取り上げられたのを聞いてちょっと興味を持ってしまいました。
 で、ブックオフにたまたまあったんです。
 さすが名作。

 しかも著者の写真が美人ときたもんです。
 生きていれば130歳なんて事実は関係ねぇ。

 さてこの小説。「意識の流れ」という手法を使っている事で知られているようです。
 「意識の流れ」とは、「人間の精神の中に絶え間なく移ろっていく主観的な思考や感覚を、特に注釈を付けることなく記述していく文学上の手法(参照)」なのだそうです(参照)。
 で、この小説では、主観的な思考や感覚が、特に注釈されることなく視点を変えながら記述されていきます。
 この辺り、いささか読みにくいですが、この小説の登場人物たちは比較的理路整然とした思考であり、句読点のある感覚の持ち主なのでそれほど読みにくくありませんでした。

 舞台は第一次世界大戦直後の6月半ばある1日のロンドン。
 クラリッサ・ダロウェイは夜のパーティの準備をしている51歳の女性。
 パーティ好きの俗物と思われていますがその通りで、本人も自覚しています。自覚してるって事は俗物ではないのであろう(^_^;)
 様々な視点で語られるので、1人の人物の色々な評価が見えて面白いです。
 特にクラリッサの幼馴染、ヒュー・ウィットブレッドの毀誉褒貶ぶりがすごいです。
 僕なんかもこんな風に腹の底では色々思われているのでしょうか。人間不信に陥りそうな小説です。

 結構な分量があるのが、クラリッサの元彼、ピーター・ウォルシュの未練たらたらな独白。
 小説冒頭にピーター・ウォルシュがクラリッサを訪ねます。老けたなぁと思いつつ、やっぱりどぎまぎしてる(P63)のはおかしいです。
 その後も延々とクラリッサをこき下ろしつつ、30年位前の失恋(P97-103)をまだ引きずってるっぽいのは涙を誘います。
 でも結局、クラリッサがピーターから離れた「意識の流れ」は出ていないんですよね。
 女性の思いはやっぱり謎って事なんでしょうか・・・(T_T)

 一番笑ったのは、夫のリチャード・ダロウェイ議員が呼ばれ、ダロウェイ夫人が呼ばれず臍を噛んだミリセント・ブルートンの「とてもおもしろいと評判の(P47)」昼食会の正体が糞つまらないと分かった場面ですかね(P163-175)。
 その際、ダロウェイ夫人の元彼がロンドンに来てると知ったダロウェイ議員が、すぐ帰って「おまえを愛してる」と言おうと決心するも(P169)、花束を渡して何も言わず、「彼女はわかってくれたんだ。おれがなにも言わないでも、わかってくれたんだ。」と腰砕けな所(P187)も見逃せません。
 男って、そうやって一人合点して失敗する事が多いのかもしれません(T_T)
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(2003/04)
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