湾鉄調査部
元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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 元々は鉄道ブログです。
 と言いつつ、福岡市北郊にある新宮、古賀、福津の情報をメインに書いていました。
 筆者転居のため、最近は福岡市内の情報をメインに書いています。
 自分の興味が向いたものを、自分勝手に調査しています。
 今のところ、基本的に毎週日曜日に更新しています。
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九州の人口
 東京の三井物産が福岡市東区香椎浜に倉庫を建設したそうです。

 三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:飯島彰己、以下三井物産)は、本年2月より福岡市東区香椎浜で延床面積2万3,500平方メートルの物流倉庫建設に着手していましたが、10月末に完工の運びとなりました。三井物産では九州では初めての自社案件による物流倉庫で、総事業費は約30億円です。アジアに近い博多港に物流拠点を設けることで、九州と中国、韓国、ロシアなどを結ぶ「環黄海物流網」の構築につなげていくのが狙いです。
 香椎浜地区は海陸空の物流拠点へのアクセスが良く、自動車産業を主体とした九州経済の物流の中心地として、今後ますます重要性が高まると期待されております。また福岡市はアジアのゲートウェイと位置づけられており、博多港は上海まで1,000キロメートル、釜山まで 200キロメートルというアクセスの良さにより、今後、アジアの物流拠点として、さらなる倉庫需要が見込まれています。博多港の国際海上コンテナ取扱数は、2008年には2004年に比べ約1.24倍の約759,876TEU(TEUは20フィートコンテナ換算)まで拡大しました。博多-上海間には、両港を28時間で結ぶ高速RORO船が就航しており、生活雑貨、衣料品、コンピュータ関連部品等短い輸送リードタイムが要求される商品を、航空機並みのスピードで、かつ安価に運送する手段として活用されています。
 三井物産は、これまで物流事業で蓄積してきたマクロ、ミクロの物流動静や施設の分析力、物流企業との友好関係を背景に物流施設開発を展開しており、今後も優良案件を厳選し、物流施設を供給していく方針です。
(アジアのゲートウェイ・福岡市東区香椎浜で物流施設を完工・2009年11月5日付三井物産ニュースリリース)


 この記事を読んで「スゲ~福岡。不景気知らずの伸びゆく街だ。」とか思った方は以下の注意をよくお読みください。

ご注意:
本発表資料には、将来に関する記述が含まれています。こうした記述はリスクや不確実性を内包するものであり、経営環境の変化などにより実際とは異なる可能性があることにご留意ください。また、本発表資料は、日本国内外を問わず一切の投資勧誘またはそれに類する行為を目的として作成されたものではありません。

 しかし福岡の臨港部って本当に倉庫だらけですよね。鹿児島なんかでも工業団地があったりしますが、福岡にはそんなのがありません。
 以前見たように、土地がないからと工場が福岡市内から出て行っている状況ですから無理ないんでしょうか。
 しかしそれが幸いした時期もそうでなかった時期もあるようです。

<戦前の九州各都市の人口>

 で、人口のデータというサイトを見つけました。
 明治以降の国内主要都市の人口が記録されているサイトで、なかなか便利そうです。

 今日はそれを元にして九州各都市の人口の推移を調べてみます。
 まずは戦前から。



1位

2位

3位

4位

5位

6位

7位

8位

9位

10位

1878

12福岡45,480

13熊本44,607

20長崎32,607

22鹿児島32,067













1890

12長崎58,142

13鹿児島56,643

16熊本54,357

17福岡53,792

21那覇42,250

44佐賀26,758

50首里25,604







1920

7長崎176,534

14鹿児島103,180

16八幡100,235

17福岡95,381

21佐世保87,022

26門司72,111

27熊本70,388

31大牟田64,317

40那覇53,882

43若松(福岡)49,336

1925

8長崎189,071

11熊本147,174

12福岡146,005

17鹿児島124,734

19八幡118,376

24佐世保95,385

25門司95,087

35久留米72,221

38大牟田68,256

48那覇54,643

1930

8福岡228,290

9長崎204,179

14八幡168,218

15熊本164,449

19鹿児島137,232

21佐世保133,172

27門司108,127

31大牟田97,297

35小倉88,049

37久留米83,008

1935

8福岡291,158

11長崎211,702

12八幡208,629

16熊本187,382

18鹿児島181,736

20佐世保173,283

31門司121,611

32小倉110,372

33大牟田104,992

37久留米91,920

1940

8福岡306,763

10八幡261,309

11長崎252,630

16佐世保205,989

20熊本194,193

22鹿児島190,257

26小倉173,639

33門司138,997

36大牟田124,266

50久留米89,490

 1878(明治11)年は江戸時代の続きのようなものでしょう。
 当時比較的大きかった藩の城下町であった福岡、熊本、鹿児島が並んでいます。長崎は1859年に国内で初めて開港した港の一つで栄えていたのでしょうか(参照)。

 小倉藩は1866年の第二次長州征伐で小倉城を焼いて藩庁を田川郡香春に移して以降、現在の豊津に本拠を移して豊津県となり、1868年にやっと小倉県になったばかりだから人口が少なかったのかもしれません。
 ただ鹿児島も前年の1877年に西南戦争が終結したばかりです。

 1890年にもその四強は変わりませんが、順位が大きく変動しています。1887年に払い下げにより民間の長崎造船所が誕生した長崎が首位に浮上。鎮西鎮台が置かれた熊本も順位を伸ばしています。
 分からないのが鹿児島です。なぜこんなに人口が増えているんでしょうかね。
 この直前の1889年には博多~久留米の鉄道が開業しています。直後の1891年には熊本に延びています。
 1920年には1901年に官営八幡製鉄所が開業した八幡がいきなり3位になっています。長崎と鹿児島は変わらず、福岡も4位に踏みとどまっていますが熊本が7位にまで後退しています。1889年に鎮守府が置かれた佐世保が5位に浮上しているのも注目です。
 ところが1925年にはまたもや熊本が伸び、2位に急浮上。福岡も3位につけます。この都市は以前の四強に戻っていますね。
 1930、1935年は福岡、長崎、八幡、熊本、鹿児島、佐世保の順位が変わりません。
 そして1940年。福岡、八幡、長崎、佐世保という四強になっています。福岡以外は工業か軍に関係した都市ばかり。

 実は1920年の時点で八幡市が100,235人、門司市が72,111人、福岡県若松市が49,336人、小倉市が33,954人。
 この時点で合併していれば、北九州市は確実に九州1位の人口を持つ都市でした。


<高度経済成長期の九州各都市の人口>

 そして敗戦。
 日本の各都市は、大きく人口を減らしました。



1位

2位

3位

4位

5位

6位

7位

8位

9位

10位

1945

7福岡252,282

13熊本181,128

21八幡151,378

22佐世保147,617

25長崎142,748

28小倉131,688

29大牟田127,677







1947

7福岡328,548

12熊本245,841

19長崎198,642

24佐世保175,233

26鹿児島170,416

27小倉168,119

28八幡167,829

30大牟田166,438

44門司109,567



1950

7福岡392,649

13熊本267,506

16長崎241,805

18鹿児島229,462

24八幡210,051

25小倉199,397

26佐世保194,453

28大牟田191,978

46門司124,399

58宮崎103,443

1955

7福岡544,312

13熊本332,493

14長崎303,724

16八幡286,241

19鹿児島274,340

23佐世保258,221

27小倉242,240

35大牟田201,737

55門司145,027

61宮崎140,782

1960

7福岡647,122

13熊本373,922

14長崎344,153

17八幡332,163

23鹿児島296,003

25小倉286,474

28佐世保262,484

40大牟田205,766

62宮崎158,328

65久留米155,041

1965

7北九州1,042,388

10福岡749,808

15熊本407,052

16長崎405,479

26鹿児島328,446

35佐世保247,069

41大分226,417







1970

7北九州1,042,321

10福岡853,270

17熊本440,020

19長崎421,114

22鹿児島403,340

45 大分260,584

52佐世保247,898

75宮崎202,862





 九州でも、福岡市が54,481人の減少(戦前比82%)。八幡市が109,931人の減少(戦前比57%)。長崎市が109,882人の減少(戦前比56%)。佐世保市が58,372人の減少(戦前比71%)。熊本市が13,065人の減少(戦前比93%)。小倉市が41,951人の減少(戦前比76%)。
 ただ、大牟田市は3,411人増加しています(戦前比102%)。

 こうしてみると、重工業都市であった八幡市と長崎市の減少が目につきます。
 主要都市順位推移を見ても、福岡市は1940年と1945年との間の減りが少ないように思います。

 吉田守男 日本の古都はなぜ空襲を免れたか 朝日文庫 によると、福岡市への爆弾投下量は1526トン。米軍の破壊計画面積に対する破壊面積の割合は34.3%。

 レーダーが作用しにくい地形のために夜間や悪天候での爆撃を免除されていた八幡市や、当時人口が10万人少なかった熊本市の33.0%とほぼ同レベル。
 佐世保の48.0%はもとより、鹿児島の105.0%、大牟田の136.0%と比べると雲泥の差です(P147)。

 そして戦後の高度経済成長。
 意外な事に、重厚長大型の工業都市である佐世保市が、順位を落として行っています。
 また、1963年の五市合併によって北九州市が誕生して1位に躍り出ています。

<高度経済成長後の九州各都市の人口>

 そして高度経済成長が終わり、現在まで順位がやや固定化していっています。



1位

2位

3位

4位

5位

6位

7位

8位

9位

10位

1975

8北九州1,058,058

10福岡1,002,201

18熊本488,166

20鹿児島456,827

21長崎450,194

45大分320,237

52那覇295,006

65佐世保250,729

76宮崎234,347

86久留米204,474

1980

8福岡1,088,588

9北九州1,065,078

16熊本525,662

19鹿児島505,360

24長崎447,091

40大分360,478

57那覇295,778

66宮崎264,855

74佐世保251,187

88久留米216,972

1985

8福岡1,160,440

10北九州1,056,402

16熊本555,719

17鹿児島530,502

26長崎449,382

40大分390,096

59那覇303,674

65宮崎279,114

79佐世保250,633

93久留米222,847

1990

8福岡1,237,062

11北九州1,026,455

16熊本579,306

17鹿児島536,752

28長崎444,599

40大分408,501

63那覇304,836

67宮崎287,352

85佐世保244,677

92久留米228,347

1995

8福岡1,284,795

11北九州1,019,598

15熊本650,341

19鹿児島546,282

33長崎438,635

37大分426,979

64那覇301,890

65宮崎300,068

88佐世保244,909

92久留米234,433

2000

8福岡1,341,470

11北九州1,011,471

15熊本662,012

19鹿児島552,098

36大分436,470

39長崎423,167

65宮崎305,755

66那覇301,032

89佐世保240,838

92久留米236,543

2005

8福岡1,401,279

13北九州993,525

20熊本669,603

22鹿児島604,367

34大分462,317

37長崎442,699

66那覇312,393

68宮崎310,123

69久留米306,434

88佐世保248,041

 1位グループは北九州市と福岡市。人口100万人を超えるグループです。
 1980年の調査で福岡市が1位に返り咲き、そのまま1位と2位が固定した格好です。
 3位と4位は熊本市と鹿児島市でほぼ固定しています。
 高度経済成長期まではこの2都市とほぼ同じ人口規模だった長崎市は、工業立地等によって大きく発展した大分市に最終的には逆転されています。

 こうしてみると、工業都市は順位の変動が大きいようにも見えます。
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(2002/07)
吉田 守男

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