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吉田守男 日本の古都はなぜ空襲を免れたか 朝日文庫 を読む
 職場の同僚が長崎の人で、原爆忌の話をしました。
 長崎市では、原爆投下時刻に街じゅうの教会の鐘が鳴り、市民は皆黙祷を捧げるそうです。

 以前は福岡の小学校でも長崎原爆記念日には学校に集まって平和学習をしたものですが、今ではやっていないようですね。
 長崎でも全部の小学校がやっているわけではないと言っていました。

 そんな中、ご紹介するのは大阪樟蔭女子大学元教授の吉田守男(参照)の日本の古都はなぜ空襲を免れたか (朝日文庫)です。

 この本は、なぜ第二次世界大戦中の京都市には空襲が少なかったのかを米軍の史料などを使って明らかにしています。
 従来、「文化財保護のため米軍は京都に空襲を行わなかった」という説が言われていました。
 しかしその説は2つの点で誤っていると著者は指摘しています(参照)。

 まず、京都市にも少ないながら空襲はあったという点。
 次に、京都市が大規模な空襲から逃れられたのは、文化財保護が目的ではなかったという点。
 この本では、京都市が原爆投下の候補地だった事が真の理由であるとしています。

 原爆投下の候補地になったのは、広島(1945.5.11-1945.8.6)、小倉造兵廠(1945.5.11-1945.5.28, 1945.6.14-1945.8.15)、新潟(1945.5.28-1945.8.1)、長崎(1945.7.21-1945.8.9)、横浜(1945.5.11-1945.5.28)、京都(1945.5.11-1945.6.14, 1945.7.2-1945.7.21)の7都市。
 これらの都市では、候補地である間計画的な爆撃が禁止されていたそうです。
 また、京都市は現場レベルで目標として最適であるとされていたため、候補地から外れている期間も爆撃が禁止されていたそうです。

 この本を読むと、我が国にとって悲惨な経験である原爆投下や空襲が、行う側にとっては如何に無造作なものであるか感じ、かえって悲惨さが身に沁みます。
 例えば、当時人口10万~30万人の中都市の中で最も爆弾が投下された都市は1940年の17万人の浜松市だそうです。爆弾投下量は3036tで、計画達成率は162.6%。
 この投下量を上回るのは、東京(16261t)、大阪市(11129t)、名古屋市(14054t)、神戸市(6057t)、川崎市(3638t)という三大都市とその周辺の主要都市しかありません(ただし川崎市はページによっては1519t)。
 当時31万人だった福岡市が1526tなので、倍近い量です。
 この理由は、関東を爆撃した帰り道にあたるため、余った爆弾を捨てていたからだというのです。
 何ともやり切れません。

 また、長崎が原爆投下の候補地になったのは、京都が外れたからだそうです。
 ご存じの通り、2発目の原子爆弾は小倉に投下される予定でした。
 色々な意味で考えさせられます。

 最後に、僕たち福岡の人間にとっては、福岡市の建物被害率(24.9%)、被爆密度(16.9t/k㎡)、計画達成率(34.3%)の3つが他と比較して低いのが謎です。爆弾投下量はそれほど違わないんですけどね。
 福岡に空襲に来た人はあほやったのでしょうか・・・。
日本の古都はなぜ空襲を免れたか (朝日文庫)日本の古都はなぜ空襲を免れたか (朝日文庫)
(2002/07)
吉田 守男

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