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松屋菓子舗が自己破産
 鶏卵素麺をご存じでしょうか。

 鶏卵素麺とは、福岡では1673(延宝1)年12月に博多で創業した(参照)松屋菓子舗が元祖のお菓子で、一応福岡名物という事になっています(よそにもありますが)(参照)。
 沸騰した糖蜜に卵黄を細く流し入れ、素麺状になったものを取り出して作るお菓子だそうです。

 このお菓子、松屋菓子舗の初代松屋利右衛門が平戸で製法を学んで博多に持ち帰ったのだそうで、元々はポルトガルのFios(糸) de Ovos(卵)(フィオス・デ・オーヴォス)というお菓子だったそうです。
 当時の藩主黒田光之に献上して喜ばれ、黒田家の家紋・藤巴の使用を許された上、御用菓子司に任じられたのだそうです(参照参照)。

 その松屋菓子舗が自己破産申請の準備に入ったとのことです。
 資本金は1500万円。2010年3月29日現在の従業員は73名(参照)。

 福岡銘菓の「鶏卵素麺(そうめん)」で知られる福岡市博多区の老舗和菓子店「松屋菓子舗」(松江光社長)が自己破産申請の準備に入ったことが12日、分かった。信用調査会社の帝国データバンク福岡支店によると、負債総額は約2億5千万円。本店や福岡市内の百貨店で営業している計7店の閉鎖時期などについては不明。
 同社は1673年(延宝元年)創業。福岡市内の和菓子製造会社としては最も古く、江戸時代に黒田藩に献上したとされる鶏卵素麺を主力商品に、ようかんや最中などを販売していた。1996年に株式会社に組織変更。99年4月期には約5億2500万円の売上高があったが、消費者の和菓子離れなどの影響で、2011年4月期は約3億2千万円に落ち込んでいた。現在は福岡市・天神の岩田屋本店や福岡三越、博多大丸などに直営店を構えている。
 「鶏卵素麺」はほかのメーカーでも同名の商品がある。
(「鶏卵素麺」自己破産へ 福岡の松屋菓子舗・2012年11月13日付 西日本新聞朝刊)

 松屋菓子舗の橋本店(工場)はたまに前を通る機会があります。
 和菓子屋と分からない外観なのですが、去年の桜の季節に気づいて入ってみました。
松屋菓子舗橋本工場
 最初に目についたのが、奥に掲げられた「鶏卵素麺」の文字。
 ヤバイここは松屋だ。高級店だった。と後悔しましたが、今さら出るわけにもいかずおはぎを購入しました。日頃買うものの1.5倍くらいの値段です。

 川沿いの桜を見ながら、子どもたちと食べました。
 手作り感漂う外観でしたが、上品な甘さでとてもおいしく、子どもも大喜びでした。これなら安いかもと思いました。たまにはこういうのもいいなと思いました。
 お客さんが次々と来ていましたが、これなら納得だと思いました。

<松屋菓子舗の沿革と今回までの流れ>

 株式会社松屋菓子舗の設立は、1957(昭和32)年5月。
 11代松屋利右衛門が本店を綱場町から現在の上川端町14-18に移したうえで有限会社松屋菓子舗を設立したようです。

 1985(昭和60)年8月に12代松屋利右衛門が代表取締役社長に就任。
 12代はバブル末期の1992(平成4)年6月に城南区鳥飼から西区橋本2-1-4に工房を移転。橋本店も開店させ、1996(平成8)年4月には株式会社に組織変更しています(参照)。
 基本的に手作りらしいので(参照)それ程設備費はかからないのかもしれませんが、建物だけでも結構な投資だったかもしれません。
 しかし当時はバブルでしたからね・・・。
 新聞記事を見ても1999年までまだ業績良かったようなことが書いていますし。
 それに当時は不動産価格も高かったでしょうから、鳥飼の工房を売却すれば結構な金額になっていたのではないかと思います。

 まあ、自社物件だったのかとか売却したのかとかは一切知りませんが(^_^;)

 これだけ見ると順風満帆に見えますが、2009年9月に本店の不動産を大原キャリアスタッフ九州に売却していたようです。
 築50年経って建て替え時期にある事と、大原学園に隣接していたため先方が欲しがっていた事、不動産価格が下落傾向にある事、本店を博多駅周辺に置いた方が都合良い事を理由として挙げていますが、色々ささやかれもしたようです(参照)。
 その際に、「新商品の開発も進めており、今後は百貨店での販売をさらに強化していく方針(参照)」としていましたが、これが天神地区3百貨店すべてに出店していた理由なのでしょうか。


 そして、2010(平成22)年4月には現社長の13代松屋利右衛門が就任(参照)。
 2年も経たず2012年10月31日には「事後処理を和智凪子弁護士(電話092-741-9611)に一任(参照)」したと地元ニュースサイトに出て、11月13日には自己破産の方向性が報道されています。

<自己破産でも少し希望があるかも・・・>

 記事を見て驚いたのが、「自己破産」という文字。自己破産だと事業は継続しません。
 老舗ですから民事再生や会社更生で再建を図るのかと思ったら意外でした。

 ただ、希望が全くないわけではありません。
 大分市の銘菓ざびえるを販売していた長久堂が2000(平成12)年10月に自己破産しましたが、従業員が新会社ざびえる本舗を立ち上げて2001(平成13)年4月からざびえるの製造販売を復活させました(参照)。

 ただ、その場合でも339年に及ぶ松屋の歴史は残念ながらここで幕を閉じることになります。
 まあ、藩校の流れをくむとか言ってる大学だってありますから、主張するのは可能でしょうが(^_^;)

 現社長はFacebookをやっていて、13日付で次のように書いています。

何から、どう話せば良いかわかりませんが、今日明日とマスコミを通じてお騒がせ致します。
今はまだ、黙す時と考えています。
心身共に、完全に健康とは、流石に言えませんが、馬鹿な選択等考えもよぎらず、真っ直ぐ先を見ています。

まだまだ終われませんから。
(参照)

 老舗を終わらせるプレッシャーを一番感じているのは、社長自身でしょう。
 まだ若そうなので、頑張って欲しいものです。
 やろうと思えば自宅で和菓子を作って売って暖簾を守ることだってできますぜ!

 あ、商標権は倒産した法人にあるのかな?

 人生は何度でもやり直せる!←お前が言うな!

【2012年11月15日追記】

 記事が長いので分割しました。

 昨日仕事で博多駅周辺に行ったので、マイング店と本店を見てきました。
 マイング店は13日付で閉店したとの事で、その旨だけが印刷された紙が貼られて何もなくなっていました。
 本店は営業しているようでしたが、特に何も表示されていませんでした。
 公式サイトもほとんどの記事が削除され、上で引用した社長個人のFacebookページもほとんどの記事が閲覧制限されてしまったようです。

【2012年12月3日追記】

 30日に自己破産申請をしたそうです。

 銘菓「鶏卵素麺」で知られる老舗和菓子店の松屋菓子舗(福岡市)が30日、福岡地裁に自己破産を申請した。負債額は約2億5300万円。
 帝国データバンク福岡支店などによると、松屋菓子舗は1673年(延宝元年)に創業。看板商品の「鶏卵素麺」は、長崎・平戸でポルトガル菓子の製法を学んだ初代経営者が博多で南蛮菓子として売り出し、福岡・黒田藩にも献上したとされる。松屋菓子舗は1999年4月期に約5億2500万円を売り上げたが、消費者の和菓子離れなどの影響で業績が落ち込み、借入金の負担も重なって再建が困難になった。百貨店の岩田屋や福岡三越、博多大丸に出店するなど福岡県内で7店を経営していたが、いずれも11月15日までに閉店した。
(「鶏卵素麺」の老舗、松屋菓子舗が破産申請・2012年12月1日付読売新聞)

 「借入金の負担」というのは前回出ていませんでしたね。

【2016年3月26日追記】

 その松屋。鹿児島の薩摩蒸氣屋が買収したという話でした。

 「鶏卵素麺」製造販売の松屋利右衛門(福岡市中央区古鳥町、松江光代表)は10月1日、生産、販売拠点の工房を同区桜坂2丁目に移転した。
 今後の販路拡大に伴い、安定した生産体制の構築を図る。広さは約50平方mで、販売スペースも設けている。これまで電話注文や、福岡空港や博多駅の土産店で販売しており、10月上旬からは百貨店・高島屋の日本橋店、新宿店、名古屋店で販売を開始するほか、10月末にはインターネット販売に着手する計画。商品は「一本(1050円)」と8つに小分けした「たばね(1470円)」で、今後、期間限定の商品も開発していくという。
 13代目松屋利右衛門の松江光代表は「今年は創業から340年目の節目の年。長く続いた伝統を次の世代に引き継がなければ」と話している。
 松屋利右衛門は、「鶏卵素麺」を看板商品としていた「松屋菓子舗」の創業者の名前。江戸時代の1673年に創業した「松屋菓子本舗」は、12年11月に経営破綻し、「鶏卵素麺」とその製造工場(福岡市西区)を菓子製造の有限会社薩摩蒸気屋(鹿児島市)に売却したが、創業一家が「松屋利右衛門」の名称で今年6月から「鶏卵素麺」の生産販売をしている。
(中央区桜坂3丁目に生産拠点を移転 松屋利右衛門    10月末にネット販売開始・2013年10月8日付ふく経ニュース)

 確かに松屋のサイトもありますが、松屋利右衛門ってのもできていますね。
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