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元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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 と言いつつ、福岡市北郊にある新宮、古賀、福津の情報をメインに書いていました。
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福北連絡鉄道の夢(4)~九州電気軌道の夢(下)
 昨日与太を飛ばしていたやんごとなきお方のお名前ですが、決まったようですね。なお、未成年者のプライバシー保護のため、名前は書きません。

 (一昨日のつづき)さて、夢と潰えた九州電気軌道福岡延伸計画ですが、結構しつこいことに再度計画されます。
 九州電気軌道は経営再建を果たし、1935(昭和10)年には配当を再開します。そして子会社の筑豊電気鉄道が1941(昭和16)年10月に黒崎~香月~直方~飯塚~篠栗~福岡市新堀町(59km)の申請をしています。
 黒崎~飯塚は複線で、途中にトンネルが予定されている飯塚~福岡は単線の計画だったようです。所要時間は急行で1時間。当時の国鉄は2時間でしたからかなりの時間短縮になるはずでした。総工費は2700万円の予定。
 ところが、いくら石炭増産で輸送需要が伸びていたとはいえ戦時体制下です。願書は受理されませんでした。
 1942(昭和17)年9月19日に西鉄が誕生しますが、この後もこの計画は1943年、1946年と申請しては差し戻され、免許が認められたのは1950(昭和25)年12月のことでした。筑豊電気鉄道は翌1951年に設立しています。

 当初の計画では黒崎~直方(16.3km)が第一期、直方~飯塚(13.6km)が第二期、飯塚~福岡(27.5km)が第三期とされていたようです。

 早速1956年に貞元(現・熊西)~筑豊中間が開通し、1959年には筑豊中間~筑豊直方が開通しました。
 ところがこの先の延長が難航しました。ネックになったのは飯塚~篠栗に予定されていたトンネルだったようで、同じく間で篠栗線の延長を計画していた国鉄のトンネルを共用しようという交渉が難航したためだとされています。
 結局、国鉄は1965年1月から単独で篠栗線の延長工事を開始してしまいます。
 また、環境も大きく変化しました。国鉄も門司港~久留米が電化され、筑豊は石炭産業の衰退で地盤沈下し、実際に地盤が沈下する筑豊で工事をするのは非常に難儀であると思われました。
 そして、1971年7月に筑豊直方~福岡の起業廃止が行われ、筑豊黒崎~熊西の免許も1974年6月に失効しました。(つづく)

 ただし、西鉄の北九州線が廃止になったのを受け、2000年から黒崎駅前~熊西の経営を西鉄から引き継いでいます。それまでもその区間に乗り入れて何も不自由がなかったわけですから、この区間を工事しなかったのは賢い選択であるともいえます。


【2008年11月17日追記】



 2004年8月25日の読売新聞夕刊社会面に、筑豊電気鉄道の倉庫からこの計画の図面が発見されたという報道が載っていました。

 北九州工業地帯から筑豊の炭田を経由して商都・福岡市までの約五十七キロを約一時間で結び、「夢の電鉄」プランと呼ばれた「筑豊電気鉄道」(本社・福岡県中間市)の約五十年前の鉄道計画図が見つかった。エネルギー革命による筑豊の斜陽化などが原因で、実際には現在の北九州市八幡西区―福岡県直方市間の約十五キロで終わったが、郷土史家は「三都連結という壮大な構想だった。特に高度成長期の筑豊を知るうえで貴重な資料」としている。
 当時、北九州の五市(門司、小倉、八幡、若松、戸畑)が八十七万人、筑豊地方には現在の倍近くの七十七万人、福岡市に五十四万人が居住し、三大都市圏を形成していた。
 計画図は二種類で、いずれも一メートル四方。同社役員が今春、筑豊中間駅(中間市)近くの同社倉庫を整理中に見つけた。
 一つは、「筑豊電気鉄道建設線路図 昭和三十一年十一月」。八幡西区黒崎を起点に中間、直方、飯塚市を経て龍王山をトンネルで抜け、篠栗、粕屋両町を通って国鉄博多駅(現JR)に至る。直方、飯塚駅のほか、炭鉱に近い小竹町勝野、飯塚市目尾(しゃかのお)などで駅を設置。戦後復興の基幹産業だった「石炭」が計画の背景にあったという。
 もう一つの計画図は三ルートあり、「線路図」の案のほか、黒崎と直方を結んだ後、〈1〉宮田、若宮町から福間町に出て、古賀市、新宮町と南下しながら福岡市東区に入り、現在の地下鉄・呉服町駅付近へ〈2〉飯塚市からトンネルで宇美町へ南下し、博多区を北上しながら博多駅へ――を記載。福岡市へ達するには、どのルートが効率的かを検討したとみられる。
 計画図作成直後の一九五七年、同社に入社した元常務の今林明弘さん(70)は「銀行から建設資金の融資を受ける際の説明資料ではないか」と分析。元飯塚市歴史資料館長の深町純亮さん(79)は「筑豊地方には、北九州、福岡両都市と一本でつながる路線はなかった。どの地域に鉄道の需要を見いだそうとしていたかもうかがえる」と話している。

<筑豊電気鉄道>1951年に西日本鉄道(福岡市)が出資して設立。黒崎―直方間を第1期、直方―飯塚間を第2期、飯塚―福岡間を第3期とし、快速電車による複線化を目指した。工事費は35億8000万円。60年度の全線開通を見込んでいた。71年、直方から福岡までの建設を断念。現在は黒崎駅前―直方間で営業している。
(50年前「夢の電鉄」案 北九州-筑豊-福岡1時間 計画図に3ルート-筑豊電鉄倉庫で発見・2004年8月25日付読売新聞夕刊)

 拡大されている図面を見ると、「博多-吉塚-臼井-原町-」と連なる二重線が引かれており、博多から南にも、「博多-比恵-東光寺-諸岡-」と延びて恐らく雑餉隈あたりで大牟田線と合流し、それから「-乙金-」と繋がっています。
 面白いのが、新博多-天神町と博多-平尾に破線が引かれていることで、これは建設予定なのか別の交通機関をご利用くださいということなのか。

今日のその他



13日17時のツッコミ「第3期の福岡~飯塚はやたらと長いですねぇ。」

 半分近いですからね。僕的には筑豊電鉄篠栗線でも先行して作ったほうがよかったのかなぁと思いますが、そうすると引っ込みが付かなくなっていたかもしれませんね。

13日17時のツッコミ「トンネル工事はどこの鉄道でも高速道路でもネックになりますね。」

 あと橋梁ですね。博多湾鉄道汽船の太田社長が博多の中心に近いところに駅の用地を確保していたという伝説があるようですが、結局川は渡れませんでしたしね。



【2012年11月28日追記】

 旧日記の記事をブログに再掲しました。
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この記事に対するコメント
アドバイスをよろしくお願い致します
こんばんは。千葉在住で福間~若宮間の計画路線について調べている酒井と申します。
教えていただきたいのですが、「筑豊電気鉄道建設線路図」は現存しているのでしょうか?また、それを見るにはどこへ行けばよいでしょうか?
ぜひともアドバイスをいただければと幸甚です。

よろしくお願い致します。
【2016/01/10 20:13】 URL | 酒井 剛 #- [ 編集]

Re: アドバイスをよろしくお願い致します
 お返事遅れて申し訳ありません。
 私も、旧宮地嶽~若宮の計画路線に興味ある一人ですが、「筑豊電気鉄道建設線路図」は新聞報道から筑豊電鉄が所蔵しているものと推定されますが、詳細は存じ上げておりません。
 恐らく、国立公文書館にもあるのではないかと思いますが、詳しくは分かりません。
 申し訳ございません。

https://www.digital.archives.go.jp/gallery/view/category/categoryArchives/0300000000/0307000000
【2016/03/12 14:37】 URL | therapie #- [ 編集]


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