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熊本県が州都構想案
 3月14日の熊本県議会道州制問題等調査特別委員会で、熊本県が州都構想案の原案を報告したようです。

 道州制導入を見据え、熊本県が検討している熊本市を九州の「州都」とする構想の原案がまとまった。九州の多極分散型発展を前提に、危機管理拠点や知的産業の集積などを打ち出している。構想は、道州制導入決定後に即候補となれるように、他県より「先手」を打つ狙いがある。14日、県議会に報告し、今月末までに構想を最終決定する。
 原案は、熊本県立大の五百旗頭真(いおきべまこと)理事長らによる昨年開催の有識者会議での議論を踏まえ策定。州都のイメージを(1)政治・行政の中心で九州各地と緊密に結ばれ多くの人々が交流(2)安全・安心で品格ある環境の中でクオリティーの高い生活を実感-などと定義し、熊本と九州を「結ぶ」、熊本を全国、世界に「開く」をキーワードに都市づくりの方向性を明記した。
 具体的には、地理的に九州の中心にある優位性を生かすため、大分、宮崎を結ぶ幹線道路ネットワーク整備や熊本空港などの防災拠点化、大規模コンベンション施設整備を目指すとしている。「九州の良き世話役」として、観光や地域振興など官民一体の取り組みの九州での事務局機能を担うことなども盛り込んだ。
(熊本県が道州制「州都」へ先手 構想原案で危機管理拠点化打ち出す・2013年3月14日付 西日本新聞朝刊)


<熊本県の州都構想案>

 西日本新聞は九州地方のブロック紙を標榜していますが、福岡県の県紙に近いので、熊本県の県紙熊本日日新聞の記事も強引に探してきました。

 県は道州制導入を見据えた州都構想案をまとめた。州都のイメージを「政治・行政の中心で経済面でも活力があふれている」などと提起。幹線道路の整備や防災拠点づくり、知的産業の集積に取り組むと同時に、実現に向けた県民の機運の醸成を訴えている。
 14日の県議会道州制問題等調査特別委員会で報告した。月内に構想を確定させる。
 構想案は、御厨貴・東京大客員教授、五百旗頭真・県立大理事長、姜尚中・東京大大学院教授らによる昨年の有識者会議での議論を土台にまとめた。
 州都のイメージについては▽政治・行政の中心として九州各地と緊密に結ばれ多くの人々が交流する▽住民が安全・安心で品格ある環境の中で質の高い生活を実感できる-などと定義。
 九州の中央に位置する地理的優位性、豊富な水や農産物、災害への対応能力といった特長から「九州の中心的機能を担う潜在能力がある」として、州都実現に向けて「熊本と九州を結ぶ」「熊本を全国、世界に開く」をキーワードに掲げた。
 具体的な施策としては(1)熊本と大分、宮崎を横軸で結ぶ幹線道路の整備(2)熊本空港の防災拠点化(3)大手メーカーの研究開発部門の集積(4)大規模コンベンション施設の整備(5)国際機関の事務所誘致-などを列挙。
 「九州の良き世話役」という観点から、県をまたぐ観光連携や九州一体の取り組みの事務局的機能も積極的に引き受ける、とした。
 一方で、県の調査では州都になることを望む県民が「全体の3分の1」にとどまっていることから、州都議論への県民の主体的参加も求めた。(潮崎知博)
(「州都・熊本」の実現へ構想案 道州制見据え県・2013年03月14日付熊本日日新聞)

 さすが県紙。詳しいです。
 記事に掲載されていた表も、以下に写しておきます。

州都の具体的なイメージ
九州の主要都市と短時間で行き来できる
多くの人が交流し、知的産業が集積する
水や食料が豊富で、道州内全域を支援できる
歴史・文化が息づき、高い品格がある
多様な価値観を認め合い、転入者も暮らしやすい

州都実現に向けた施策
大分・宮崎に「横軸」でつながる幹線道路の整備
アジア市場との経済交流の拡大
大規模コンベンション施設の整備
熊本空港の防災拠点化
九州一体の取り組みの事務局的機能を担う

州都実現に向けた原動力
県民一人一人の熱意

抗争の目的
道州制実現時に、すぐ熊本が州都候補に手を挙げるため

 この構想案は、有識者会議の議論を元に作成されたそうですが、有識者会議とは以下のような物だったようです。

将来の道州制を見据えて、熊本が州都に選ばれるための課題を議論する「くまもと未来会議」が26日開かれ、州都の構想案を来年3月末までにとりまとめることを確認しました。
県庁で開かれた会議には、蒲島知事をはじめ、▼熊本出身で東京大学大学院のカン尚中教授や▼建築家の伊東豊雄さんら7人の委員が出席しました。
この中でカン教授は、今年度の県民アンケートで「州都になってほしい」と回答した人の割合が32点7%と低かった点に触れ、「歴史や交通アクセスからみても州都は熊本に置くべきだが、県民の機運をどう盛り上げるかが課題だ」と指摘しました。
また、伊東豊雄さんは、州都のあり方について、「東日本大震災後は、暮らしのあり方が大きく変わった。経済的視点を重視するのではなく、熊本が維持してきた農業を中心とした暮らしや文化を発信する州都になるべきだ」などと述べました。
その上で会議では、幹線道路の整備が遅れている熊本と、大分や宮崎を結ぶ九州の横軸ラインなど今後重点的に取り組むべき5つの課題を指摘し、来年3月末までに州都の構想案をとりまとめることを確認しました。
(参照)

 ああ、以前取り上げた「くまもと未来会議」ですね。

 どうやらここに出された原案は、Microsoft Word - 121121州都構想の骨格案 - 72691.pdfMicrosoft Word - 【部長修正後】州都構想の骨格案(横版)0.9 - 72728.pdfのようです。

 しかし、「未来会議」なのに州都構想だけ話し合ってていいのだろうか・・・(^_^;)


<州都のイメージ>

 以前書いた、「他県にとって、熊本州都はどのような意味を持つのか」についても話し合われたようです。
 でも、やっぱり熊本を州都にしようという結論ありきなんですよね。
 それは、そういう会議なので仕方ないのかもしれませんが・・・。

 例えば、前回も書いたように、「九州の中央」というのが果たして「地理的優位性」に当たるのか。
 今までの九州府構想の流れ等の道州制論議では、「道州の役割は、市町村では対処できない事業など限定的なものにするほか、九州が一体となって取り組むべき事業を中心に分担する」とされているようです(参照)。
 それならば、州都がどこにあってもいい可能性もあります。

 豊富な水や食料という点についても、別に州都所在地が道州政府の食糧庫になるわけではありません。
 道州政府が災害時に備えてきちんと備蓄し、災害時にきちんと配分ができればいいだけの話です。

 具体的な施策についても疑問があります。
 例えば、「熊本と大分、宮崎を横軸で結ぶ幹線道路の整備」については、そのようなものをわざわざ作るなら既にそのようなものがある場所に州都を置けばいいという事になります。
 具体的には、鳥栖・久留米地区やその周辺、八代からえびのにかけての地域などです。

 また、九州一体の取り組みの事務局的機能についても、大分県などが今まで熱心にしていたように思います。
 今になってやりますよと言われるのも、何か釈然としません。

<県の発想?>

 何より違和感がぬぐえないのが、前回も書いた、「しかし、熊本県がやってるのに『熊本(市)が州都に選ばれるために必要な条件』を話し合うってのは、どうなんでしょう(^_^;)」という点です。

 どうも、今まで論議されていた(参照)小さな道州政府のイメージがない気がします。
 どうも、単純に「都道府県合併+国の仕事」のように考えているから、大掛かりな州都のイメージになってる気がします。

 単純に合併した場合、州都になるという事はその県の職員にとって引っ越さなくて済む可能性が高まるという事ですから、真剣になってしまうのかもしれません(^_^;)

 あの論議通りなら、州都ってそんな大げさなものにならなそうですよ。
 今までの延長線上での「県」の発想(参照)ではなく、基礎自治体との役割分担を考えて大げさでない州都を考えた方がいいと思います。

 早めに手を挙げていれば、既定路線になってしまうだろうという深遠な計画なのでしょうが(^_^;)


<まず道州と基礎自治体の役割を考えないと州都の条件も決まらない>

 新殖産興業イノベーション研究九州プロジェクトという所が、ある提言をまとめたようです。

 産官学が連携した九州経済の発展策を研究する福岡大学の「新殖産興業イノベーション研究九州プロジェクト」(代表研究員・衛藤卓也学長)は19日、九州経済連合会の松尾新吾会長に道州制を前提とした「九州府」の実現を経済界が牽引(けんいん)するよう提言した。プロジェクト代表幹事の永野芳宣・福岡大客員教授から提言書受け取った松尾会長は「道州制実現に向けて政令市や基礎自治体の行政システムをどうするか、検討する必要がある」と述べた。
(福岡大が「九州府」を提言・2013.3.20 02:18)

 まずは基礎自治体と道州の役割について検討しないといけないし、州都の条件はその後決まってくるものだと思います。
 それが決まらないままに候補地が乱立すると、州都のために道州制がご破算になりかねない(参照)ように思います。

【2013年4月22日追記】

 各県の米収穫量を調べてみました。
 公益社団法人米穀安定供給確保支援機構によると、福岡県が188,700t、佐賀県が135,400t、長崎県が64,100t、熊本県が190,900t、大分県が115,900t、宮崎県が90,300t、鹿児島県が110,400tだそうです(参照)。
 確かにこれだと熊本県がトップです。
 しかし、人口当たり(参照)で考えると、福岡県が37.15kg、佐賀県が159.86kg、長崎県が45.24kg、熊本県が105.30kg、大分県が97.31kg、宮崎県が79.84kg、鹿児島県が64.98kgのようです(ざっと計算したので間違ってるかも)。
 こうなると、佐賀県の収穫量が圧倒的です。
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Keyword : 道州制

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