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 元々は鉄道ブログです。
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そういやモノクルのランキングはどうなった?
 以前、英国のMonocle誌が「世界で17番目に住みやすい都市は福岡だぁぁぁ!」と書いたとか書かなかったとかいう話を書きましたが(くどい!)、そういやあの後どうなったんだろうと調べてみました。
 結果、2009年度には16位。2010年には14位。2011年には16位。2012年は12位となっていたそうです。

 まあ、「編集者の好みでランキング付けされた可能性があり、また、編集者の知らない都市は最初から考慮されていない可能性も濃厚(参照)」なので、初登場以降は地元紙にも取り上げられない冷たい扱いをされているようです(^_^;)

 で、よせばいいのに2013年版も出たそうなんですね。

英国のグローバル情報誌「MONOCLE」が毎年誌上で発表している「クオリティ・オブ・ライフ -世界で最も住みやすい25の都市ランキング」が今年も発表され,福岡市は昨年に引き続き12位に入りました。日本からはほかに東京(4位)と京都(13位)がランクインしています。
なお,この25都市の中には,福岡市が加盟する「国際ベンチマーク協議会」(加盟都市10+オブザーバー都市3)のメンバー13都市のうち,2位のメルボルンを含む8都市がランクされています。
(2012年12位,2011年16位,2010年14位,2009年16位,2008年17位)

記事紹介(抜粋)

12位 福岡:
日本の大都市に隠れていた存在だが、九州に位置する福岡はコンパクトな都市として注目を集めている。150万人の市民は大都市に比べて小さく、緑地もあり、リラックスした都市生活を楽しんでいる。また東京、上海、ソウルへの距離がほぼ変わらないため、アジアへの進出を目論む企業には最適な拠点となる。
福岡は空気がきれいな上、山もあれば海もあり、食文化やアートシーンも盛んで、世界トップのハイテク企業の研究所も存在する。
(福岡が英モノクル誌「クオリティ・オブ・ライフ-世界で最も住みやすい25の都市ランキング」で今年も12位にランクイン!・2013年06月24日付)

 「世界トップのハイテク企業の研究所」って何だろう????????

<モノクルのランキングでは東京の方が上で世界トップクラス!>

 そんなランキングですが、実は福岡だけではなく東京もいつもイイ線いってるらしいんですよね。
 2007年が4位で2008年と2009年が3位。2010年が4位の後震災の影響か2011年には9位になり2012年には7位2013年には4位に回復しています。

 そんな中、規制緩和をしてそういう素晴らしい東京にもっと人を集中させるべきだという「アベノミクスは終わったのか!? 経済再生は世界に誇る大都市圏、東京・大阪・名古屋から!」という記事を見つけました。

 2012年のデータを見ると、トップ10内で人口1000万人を超える都市は東京だけ。治安も良く、コンビニエンスストアも多くて便利。そして何より、「鉄道」という交通ネットワークが機能的に張り巡らされている利便性の高さは、この都市の特徴を語る上で外せない。
 特に、世界で活躍するビジネスマンたちは、東京の鉄道交通網の利便性に高い評価を下しているという。どんなに情報通信が発達しても、ビジネスにおいて生身の人間同士が会って話すのは重要なこと。その上で、23区内でなら1時間もあればだいたいのところに行けてしまう東京の鉄道網はとても使いやすいのだ。
(アベノミクスは終わったのか!? 経済再生は世界に誇る大都市圏、東京・大阪・名古屋から!・2013年06月27日付)

 いや、以前書いた通り、この雑誌を出してるタイラー・ブリュレ(Tyler Brule)さんが単に日本が好きなだけですよ多分・・・。

<加速する三大都市圏集中論>

 先日も書きましたが、どうも三大都市圏に政府の投資を集中させようという動きが活発化しているようです。
 まあ、国のお金だって無くなるんだから、ある程度差を付けなきゃならんって事でしょうか。

 独立行政法人経済産業研究所コンサルティングフェローで一橋大学経済研究所准教授の小黒一正さんによると、「地域間移転の選択と集中で人口集積を」ということらしく、曰く「都市への人口集積を行うことによる成長戦略が注目されている」のだそうです。
 先行研究によると、「都市集積がもたらす生産性向上の便益は通勤混雑増加の費用を大幅に上回る」とか、「三大都市圏への人口移動と経済成長の推移は概ね連動している」とし、「現状の大都市の人口規模は、経済的に最適水準である人口規模を下回っている可能性」があるのだそうです(参照)。

 しかし「三大都市圏への人口移動と経済成長の推移は概ね連動している」というのは、経済成長が三大都市圏へ人を呼び込んだいるのだとも解釈できるわけです。

 東京に人が来なくなったから中東戦争が起こったのですか?とも言いたくなります。

 前提の因果関係が逆である可能性がある以上、「現状の大都市の人口規模」が「経済的に最適水準である人口規模」を上回っている可能性だってあるかもしれません。

 と言うか、都市への一極集中の有無に関わらず、都市の構造を変えれば「通勤混雑増加の費用」を軽減させることは可能なのではないでしょうか。


<人が集まると効率が良い?>

 この記事では、増田悦佐さんという方が書かれた高度成長は世界都市東京から――反・日本列島改造論という本の内容を紹介しています。
 増田さんは、日本は「エネルギー効率」が高いとし、その高さは「東京や大阪、名古屋といった大都市圏の交通ネットワーク」が支えているとしているそうです。

 エネルギー効率とは、国民経済の規模を支えるのに必要なエネルギー消費量の効率の良さのことで、実は日本はこの効率が非常に良いのだという。日本の国内総生産(GDP)は世界の総生産の12.1%を占めているが、そこにかかったエネルギー量は世界の4.2%。なんと、世界平均からすると、同一額のGDPを3分の1のエネルギー消費量で生産できる強みがあるのだ。
 この効率の良さを支えているのが、日本が誇る東京や大阪、名古屋といった大都市圏の交通ネットワークである。
 例えば、毎日ほぼ確実に100万人前後の人が通り過ぎていく場所は世界中にたった4つしかないという。新宿、池袋、渋谷、そして大阪駅及び梅田駅の周辺地区だ。これだけ人の集まるところは世界中を探してもないのである。
 さらに、これら東京、大阪に、名古屋を含めた日本の三大都市は、鉄道網をはじめとしたビジネスを活性化するために必要な要素がほとんど揃っている。しかも、この三大都市はわずか5~600km圏内でつながっている。東京~名古屋~大阪間は新幹線を使えば1時間半と1時間の距離だし、東京~大阪間でも2時間半だ。さらにリニアが走れば東京~名古屋間は40分、大阪間は60分になる。この3つの都市の連携が上手く進めば、世界に類のない活気溢れる日本が戻ってくるのは明らかではないだろうか。
(新刊JP編集部 アベノミクスは終わったのか!? 経済再生は世界に誇る大都市圏、東京・大阪・名古屋から! 2013年06月27日付)

 確かに、人が集まればエネルギー効率は上がります。
 夜は一家そろってリビングに集えば電気代は浮きますね。
 取引先がみんな近所であれば、営業のガソリン代が抑えられるでしょう。

 しかし、日本のエネルギー効率が良いと言う場合、普通は省エネ技術の高さを上げるのが普通です。 

 しかし、増田氏はその発展を妨げるものがあると指摘する。それは、都市開発への政府の介入・おせっかいだ。
 増田氏は、経済が活性化するためには、人が自由に集まり、モノやサービスを値段に応じて売ったり買ったりするという市場の仕組みに任せてしまうことが大事だと考える。その上で、「官僚が頭で考えたとおりに人間を配置すれば、そこに街が育つという発想自体が、とんでもない思い上がりなのだ」と、田中角栄の列島改造論以来2000年代初頭までの日本の政策を痛烈に批判するのだ。
(新刊JP編集部 アベノミクスは終わったのか!? 経済再生は世界に誇る大都市圏、東京・大阪・名古屋から! 2013年06月27日付)

 確かに1965年頃を境に三大都市圏への人口集中は鈍化したように見えます。
三大都市圏の政令指定都市人口推移
 しかし、以前書きましたが、その頃を境に人口の伸びが鈍化したのは福岡市と熊本市以外の九州の主要都市もそうでした。
九州主要都市の人口推移
 この頃も伸びていたのは、政令市で言うと横浜市と地方の中枢都市(札幌、仙台、広島、福岡等)。
 つまり、首都圏が膨張し、地方ではブロックの中心都市に集中していたのではないでしょうか?

 その時期に政策によって集中が阻害されたのかどうかは慎重に検討する必要があります。
 僕は逆に、日本列島改造論 (1972年)は集中の一助になったと思っていますが。

 都市経済を活性化することが、これからの日本の経済を活性化するための鍵であることは確かだろう。そのときに便利で、効率が良く、住みやすく、そしてビジネスがしやすいという強みを持つ、東京・名古屋・大阪の更なる成長が求められる。
 いっときアベノミクスがもてはやされたが、ジャブジャブの過剰融資という金融政策と、公共土木事業の拡大という財政政策の古めかしい二本柱の上に、ちょこっと国家戦略特区という都市政策の帽子をかぶせただけのしろものだ。しかし、三大都市圏という世界に誇る強みを生かせるのは、民間の創意工夫だけだ。便利なところ、より良い仕事口があるところに住もうと集まってくる人々がなるべく自由に動き回れるようにするのが、政府の役割だ。あとは放っておいていい。それが経済復興を成し遂げるための起爆剤になると増田氏は強調する。
(新刊JP編集部 アベノミクスは終わったのか!? 経済再生は世界に誇る大都市圏、東京・大阪・名古屋から! 2013年06月27日付)

 僕の仮説では、首都圏一極集中は日本列島改造論以降も変わっていません。
 と言うか、集中が進んだのではないかとすら思えてしまいます。
 てなわけで、現状維持でよかですね?(^_^;)

<人口の集中と投資の集中は別>

 この増田さんは、こちらでも紹介されていました。

東京・大阪・名古屋の3都市で地下鉄の24時間運行を行なうという案が発表された。こんなことは「アベノミクス特区」などと銘打つまでもなく、世界の主要都市では当たり前のことだ。「これで人口の都市集中が進む」という批判もあるようだが、むしろ今やるべき「成長戦略」はさらなる都市化なのだ。
上の図のように、1960年代まで日本の人口は大都市圏に集中を続け、それが高度成長の源泉になっていた。しかし70年代から急速に人口集中率が下がり、成長率も下がった。これは一般には石油危機にともなう不況が原因と考えられているが、増田悦佐氏は逆に、田中角栄以来の地方に公共事業を集める政策が都市集中を阻害して成長率を下げたと論じている。
特に今後の人口減少時代には、全国に満遍なく公共事業をばらまく「国土強靱化」なんて、もっての他だ。必要なのは、3大都市圏と地方中核都市に人口を集中し、公共投資やインフラ整備もコンパクトシティに集約して効率化することだ。この点で、アベノミクスの中で一番バカにされている公共事業にも重要な役割がある。
都市の高度化も遅れている。それは次の写真(上は東京、下はNY)を見れば一目瞭然だろう。NYのマンハッタンの容積率は最大1800%で、ミッドタウンの住宅地でも1000%を超えているが、東京の山手線内の容積率は236%しかない。これをミッドタウン並みにするだけで4倍の昼間人口が収容できる。
もちろん都市再開発のためには、道路・鉄道や上下水道などのインフラ整備も必要だが、田舎の山の中に猿しか通らない高速道路を引くよりはるかに費用対効果は高い。金融政策に注目が集まる一方、昔ながらのバラマキ公共事業は放置されているが、これにも「集中と選択」が必要だ。
(人口の都市集中が必要だ・池田信夫)

 どうも、都市への集中という事と都市内の効率化という事がごちゃ混ぜになっている気がします。
 これだと、日本の都市は非効率的と言っているようなものじゃないでしょうか?

 というか、人口を分散させるからと言って地方への投資がゼロになるわけではありません。
 例えば、都市では賄えない機能に対しては投資をしなければなりません。
 農林水産業とかね。
 電力や廃棄物だって、都市だけではどうしようもできません。
 そもそも、日本の端っこを放置していたら、どっかの国が知らん間に領有宣言しちゃうかもしれないでしょ?

 そうなってくると、それらを維持する機能やそれらへアクセスする機能も必要になってきます。
 地方への投資=バラマキというのはいささか乱暴でしょう。

 そう言えば、1999年4月(参照)にトカラ列島(鹿児島県十島村)にある村道を「人口が200人位の島で山頂まで道路を造っている、とんでもない。」等と発言した方がいらっしゃいました(参照参照)。
 ところがその道は、周辺島嶼のためのテレビ塔の取り付け道路で、建設費1億7千万円は県と村、周辺自治体が負担していたということで発言していた方は謝罪しました。

 徳之島にも似たような道路がありましたが、こちらは本土と沖縄を結ぶマイクロ波のアンテナの取り付け道路だったという事です。


 一方、都市への投資≠バラマキでもありません。
 首都圏と近畿圏に同じような物を作って共倒れになるのも、立派なバラマキでしょう。

 都市への投資だから、地方への投資だからという事ではなく、先入観を廃して必要な投資を考えた方がいいような気がしますよ僕は。
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