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国際リニアコライダー
 最近、ローカルニュースでILCなる言葉を見る機会が増えてきました。
 ILCとは、国際(International)リニア(Linear)コライダー(Collider)の略だそうです。

 てか、一番わかりやすいInternationalだけ日本語訳するのおかしいやろ(^_^;)

 で、リニアとはリニアモーターのリニア。直線って事ですな。
 なぜ、リニアモーターが直線なのか分からん人は、小学6年生くらいの子どもに聞くと分かるかもしれません。
 で、コライダーってのは加速器って事らしいです。

 詳しくは、宇宙をつくる加速器[国際リニアコライダー]がやってくる!?ってところで漫画で解説してますので、読んでください。

 で、このILCってのは、LCC(Linear Collider Collaboration)なる団体が中心となって進めているプロジェクトだそうで、宇宙の謎を解くと息巻いているようです。

 まあ、別に、宇宙の謎が謎のままでも僕らの幸せは変わらないと思うんですが、学者ってもんは人々は自分の研究を尊敬すべきと考えてるようなところがありますからね~。
 以前、ちょっとひどい目に遭ったので、それ以降学者の発言に僕は懐疑的です。2番じゃ駄目なんですか?(^_^;)

 一応、アメリカのシカゴ近郊やスイス、ロシア、ドイツなども候補らしいのですが、最近なぜか日本にできるのが既定路線の様な扱いになっているらしく、国内候補地の北上山地と脊振山系がクローズアップされてるという事のようなんですよね。

<地盤では互角?>

 研究施設なのですから、一番の条件は研究に向いた場所かどうかという事でしょう。
 建設に向いているのはどちらかというと、これが報道では良く分かりません。

 研究者グループILC立地評価会議は7月までに、国内候補地一本化に向けた評価報告書をまとめ、これを基に政府が受け入れの是非を含めて判断する見通しだ。
 では脊振山地と北上山地ではどちらが有力なのか。
 評価会議は科学的な知見を最優先する。基礎調査段階では、脊振山地、北上山地はともに31キロの直線トンネルを掘れる地質と強固な岩盤を有する上、活断層もなく、建設に関する大きな問題は見つかっていないという。
(CERNに続く国際学研都市誕生 研究者年間1万人・2013年5月3日付産経新聞)

 上の記事では両方とも互角に見えますが、下の記事では北上山地が優位に見えます。

 4月には岩手県ILC推進協議会の会員ら約30人がCERNを訪れ、受け入れ態勢づくりを学び、北上山地の安定した地盤などを説明。30日には東北ILC推進協議会が東京で初のシンポジウムを開き、岩手、宮城両県知事がアピールする。
 東北の関係者は「北上の安定した地盤への評価は高い」と手応えを感じるが、「九州の政治力はあなどれない」との懸念も漏れる。
(ILC誘致の海外売り込み ライバル九州、運動活発化・2013年5月30日付河北新報)

 この辺りは、7月に出るという評価報告書で明らかになるのでしょう。

<招致活動では北上山地に一日の長>

 さて、このILC計画。招致活動で先行していたのは北上山地サイドのようです(参照)。

 九州はことしに入り、産学官が誘致機運の盛り上げに力を入れ始めた。福岡、佐賀両県が高校生が主役のPR動画をネットで公開したり、若手経済人らが署名運動に取り組んだりしている。
 岩手県南部の北上山地を候補地とする東北の誘致活動は、九州に先行してきた。自治体などが数年前から講演会や勉強会を開催し、誘致の意義を浸透させてきた。
(ILC誘致の海外売り込み ライバル九州、運動活発化・2013年5月30日付河北新報)


 東北加速器基礎科学研究会(現東北ILC推進協議会)が設立総会を開いたのが2009年4月22日(参照)。その年の6月6日には奥州市文化会館で大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構名誉教授(現・東北大学研究推進本部客員教授)の吉岡正和氏が、一般市民を前にILC計画の概要を説明したそうです(参照)。
 それ以降、主に地元の自治体などが、講演会や勉強会を開催していたようです(参照参照)。
 で、震災復興の一つとして注目されるようになり(参照参照)、2012年4月27日には岩手県国際リニアコライダー推進協議会の設立総会が行われ(参照)、2012年7月には奥州市国際リニアコライダー推進連絡協議会も発足しています(参照)。
 2012年10月22日には、東北大学ILC推進会議の初会合が開かれたという事です(参照)。

 動画は、北上側のPRビデオ。
 非常にオーソドックスで分かりやすいです。


 一方、脊振山系側のILCアジア-九州推進会議が発足したのは、2013年2月14日(参照)。
 その下部組織に当たるILC唐津推進協議会は2月19日に設立され、ILC佐賀県推進協議会は22日、ILC佐賀市推進協議会は26日(参照)。
 候補地になっている以上、それ以前にも何かやっていたかもしれませんが、ネット上では見つかりませんでした。

 まあ、それも無理がない話で、脊振山系側にとっては2012年12月頃に初めて現実化したようなものだったようです。

 昨年12月15日、欧州、米国、アジアの国際研究者グループは1400ページに及ぶ「ILC技術設計報告書」を発表した。報告書には、ILCの設計や工法が詳細に記されており、ILC建設に関する技術的な問題はほぼクリアしたことを明示していた。つまり、候補地が決まり、予算さえ付けばスタートできることを意味していた。
 そして研究者グループが白羽の矢を立てたのが日本だった。しかも国内候補地は北上山地(岩手県)と脊振山地の2つ。総工費は8300億円に上るという。
(【夢のリニアコライダー】(1)ビッグバン直後を再現 31キロ巨大加速器 期待膨らむ地元財界・2013年5月3日付産経新聞)

 ちなみに、脊振側のPRビデオはこちら。
 これじゃあ分かる人しか分からんだろうとは思いますが、非常にユニークです。


 恐らく、北上山地側には色々詳しい方がいらしたんだと思いますが、どうしてこんな差がついてるのか調べたけど分かりませんでした。

 ただ、中心になっているつくば市の大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(KEK)の役員には東北大学の人が多い(参照)ようです。
 前述したとおり、KEKの偉い人が北上側の招致活動の早い段階で関わっていたようです(参照)。

 先日、放射性物質漏れが起きたJ-PARC(Japan Proton Accelerator Research Complex)もこのKEKの一部門らしいです。
 安全面に配慮とは言っていますが(参照)、信用できるんかね?


 一方で、ILC立地評価会議の共同代表は九州大学先端素粒子物理研究センター長らしい(参照)ですが、学問的なつながりや今までのかかわりを見ると研究者サイドも北上山地有利にも見えます。

 いずれにせよ、地元の熱意などは北上山地側が有利のようです。

<都市インフラ面と政治力では脊振山系?>

 都市機能の面では、政令市が近い脊振山系側が有利なようです。

 インフラ面では脊振山地の方が有利にみえる。
 何より150万人都市である福岡市が近接していることが大きい。福岡空港も近くホテルや国際会議場も多い。福岡市の国際会議開催数が東京23区に次いで全国2位という実績もあり、大規模な病院やインターナショナルスクールなどが整備されていることや、地震や津波などの天災が少ないことも好材料となる。
 ただ、大都市に近接するということは、誘致に反対する住民もいるということでもある。逆に北上山地のある岩手県は東日本大震災の被災地であり「復興」という大義名分がある。自治体や住民の期待も大きい。
(CERNに続く国際学研都市誕生 研究者年間1万人・2013年5月3日付産経新聞)


 たまたま新聞で読んだのですが、以前も災害復興名目で研究機能を集積した事があったようです。
 結果として、復興には資することができたものの、学問的には疑問符が付く現状だとされているそうです。
 今回は、世界唯一の装置なのでそういう事にはならないと思いますが・・・。

 この点は、脊振側の最大のセールスポイントのようで、佐賀・福岡両県知事がCERN(European Organization for Nuclear Research:欧州合同原子核研究所・参照)に赴いてトップセールスした際も強調されたのだそうです。

 小川洋福岡県知事と古川康佐賀県知事は13日、ILC計画でも重要な役割を果たすとされるスイスの欧州合同原子核研究所(CERN=セルン)を訪れた。幹部と会い、両県にまたがる脊振山地を売り込んだ。
 ILC周辺には研究者と家族ら約1万人が住む見通し。古川知事は「脊振地域にはインターナショナルスクールや英語対応の病院が整っていることを紹介できた」と手応えを強調した。
(ILC誘致の海外売り込み ライバル九州、運動活発化・2013年5月30日付河北新報)

 また、候補地は研究者グループが決めるものの、決定するのは政治家だという事のようです。
 そのため、政治力についても言及されています。

 政治的な駆け引きも忘れてはいけない。
 福岡県は麻生太郎副総理兼財務相の地元でもあり、安倍晋三首相の地元・山口県とも近い点は有利にもみえるが、逆に「我田引水」との批判も招きかねない。
 一方、北上山地は、自民党政権にとって“仇敵”である生活の党の小沢一郎代表の地元。自民党政権がみすみす巨大利権を小沢氏に渡すことになりかねない。
 「宇宙の謎の解明」-。たとえそれが人類の夢と重なるビッグプロジェクトであっても、誘致の裏側にはそろばん勘定とドロドロの人間模様がつきまとう。
(CERNに続く国際学研都市誕生 研究者年間1万人・2013年5月3日付産経新聞)

 この辺りは、北上山地側が最も警戒しているようです。

 超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」計画の誘致を目指し、東北が着々と活動を進める一方で、ともに名乗りを上げる九州が運動を活発化させている。東北の関係者が4月に海外の研究所を視察したのに続き、5月には福岡、佐賀両県知事が同じ場所でトップセールス。九州には政府与党の有力政治家がいることもあって、誘致合戦の激化を懸念する声もある。東北の関係者は「候補地は政治力や声の大きさで決めるべきではない」と訴える。
(ILC誘致の海外売り込み ライバル九州、運動活発化・2013年5月30日付河北新報)

 脊振側も遅れを取り戻そうと必死ですからね。

 国内候補地の一本化をめぐっては、研究者でつくる「ILC立地評価会議」が7月に東北と九州の評価結果を発表する。結果は大きな影響力を持つが、候補地を最終決定するのは政府だ。
 福岡は麻生太郎副総理兼財務相の地元。近県の山口には安倍晋三首相、ILC誘致の議員連盟会長の河村建夫元文部科学相らがいる。
 村井嘉浩宮城県知事は科学者が出す結論を尊重する考えを示し、「評価結果では東北なのに、政治的理由で九州になったとしたら納得できない」と強調している。
(ILC誘致の海外売り込み ライバル九州、運動活発化・2013年5月30日付河北新報)

 研究者グループが一定の結論を出したとすれば、政治家がそれを覆すのは難しいでしょう。
 そういった意味では、研究者サイドの人間関係が強そうな北上が非常に有利な気がします。

 今のところ東北、九州ともに際立った政治的な動きや批判合戦はなく、当面は冷静な誘致活動が続きそうだ。政府は科学者たちの評価結果を見守る方針だ。
(ILC誘致の海外売り込み ライバル九州、運動活発化・2013年5月30日付河北新報)

東北ILC推進協議会
ILCアジア - 九州推進会議
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Keyword : 国際リニアコライダー ILC

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