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9歳の壁の謎に迫る!
 教員時代、「『9歳の壁』ってご存知?」とあるお母さんに言われた。2年生担任になってすぐの家庭訪問の時である。googleで調べると、629件もある。糸山泰造「絶対学力―「9歳の壁」をどう突破していくか?」という本がよく売れているらしい。学力だけでなく、「9歳の壁」はいろいろな顔をもっているのでそのいくつかを紹介する。
ピアジェの発達段階


 「9歳の壁」という用語。オーストラリアのジョゼフ・パーナーの「誤った信念課題」を引いて、1983年頃から始まった「心の理論」研究で4歳と9歳に大きな節目があることが明らかになったとしている。また、時実利彦(大脳生理学)氏の大脳新皮質の発達研究や、波多野完治(心理学)がピアジェの道徳性と関連付けた発言や、経験則を論拠にしているものもある。しかし大部分は自明のこととして「9歳の壁」を捉えている。

 そこでこれらの中のピアジェ(Jean Piajet,1896-1980)の思考発達段階説(Piajet's theory of developmental stages of thinking:図を参照)に着目したい。要は、自他の区別もつかない段階(period)から、段々抽象的な対象にも論理的に思考できるようになると
いうことだ。「9歳の壁」の説明を読んでいると、このピアジェ理論によく似た段階を想定しているものも見られる。とりあえず、それぞれの段階の説明を簡単にしておこう。
1 感覚運動的知能期(Period of Sensory- moter intelligence)
 まだ「表象(目の前にないものを心に思い浮かべること)」がなく、目の前にある世界しか存在しない時期。だから、「いないいないばぁ」が面白いのである。対象は、感覚と運動によって認知される。段々何らかの目的のために手段を使うという関係が成立し、知能が芽生えてくる。この時期の終わりには、見えなくなったものを探す「対象の持続性」を獲得する。
2 前操作期(Preorerational piriod)

 「表象」が作り出され、次第に思考と関係してくる。「ごっこ遊び」のようなシンボル機能も生じてくる。それにより、「記号的機能(言語)」が出現する。「対象の持続性」といった再認記憶(recognition)が確立するが、再生記憶は不得手。また、見た目に大きな影響を受ける。
3 具体的操作期(Concrete operational piriod)

 「表象」を土台にしてある程度の論理的な思考ができるようになる。ただし、現実世界に立脚した思考であり、「具体的操作」と呼ばれている。「可逆性(保存)」が獲得される。「自己中心性」から脱却する。
4 形式的操作期(Formal operational piriod)

 「具体的操作」を土台にして現実ではなく可能性の世界での論理的思考(「形式的操作」)が可能になる。「論理命題の理解」が基準とされている。


 しかし、ピアジェの中には「9歳の壁」という発想はなかったであろう。無限∞空間による説明によると、ピアジェの言う発達段階には以下のような特徴をがある。


  • 各々の段階が生じる順序は一定で、段階の生じる年齢には個人差があっても、順序は変わらない。

  • 各段階は、それぞれ全体構造で特徴づけられている。


  • これらの全体構造は、先行の構造から生じ、先行の構造を従属させ統合するものである。簡単に言うとレベルアップするごとに前の構造に積み重ねていくってこと。


 もし、ピアジェが言っていたとしても、発達には彼が言うように個人差がある。「臨界期」という概念があり、効率的に能力を習得できる時期はある。が、ヒステリックにこだわる必要はないのではなかろうか。
 また、聴覚障害者における「9歳の壁」については、「概念がきわめて曖昧」・「機能語の獲得によって克服できる」としている研究者もいるようだ。

【2004年04月24日追記】

 各段階の説明を追加しました。

【2013年6月18日追記】

 自己中心性について書くため、旧日記から再録しました。
 と言うか、この記事を書いている当時の僕も、「自己中心性」強いですね。
 教員を事実上クビになったばかりだったからでしょうか。

 保護者が「9歳の壁」にこだわるのは、不安だから。
 その不安を解決できていれば良かったのかもしれません。難しい事ですが。

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Keyword : 心理学

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