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作家の曽野綾子さんが産休・育休制度を否定
 日本財団の元理事長としても知られる曽野綾子さんが男性週刊誌に寄稿した記事が、一部で静かなブームを呼んでいるそうです。

 作家の曽野綾子さんが「週刊現代」2013年8月31日号に寄稿した内容が、波紋を広げている。セクハラやパワハラ、マタハラを訴える女性社員を「甘ったれ」と切り捨て、「出産したらお辞めなさい」と過激な見出しが躍ったからだ。
 曽野さん流の主張は、インターネット上でも議論が白熱している。
(「出産したらお辞めなさい」 曽野綾子寄稿でネットも大激論・2013年9月5日)

 また「インターネット上」ですか(^_^;)

<曽野綾子さんの主張>

 曽野綾子さんの主張は以下のようなものだそうです。

マタハラ、待機児童、産休制度で持論展開

 曽野さんの寄稿は冒頭、出産した女性社員に対する嫌がらせを意味する「マタハラ」を取り上げた。問題ではあるが「経済の単位である会社には、男も女もない」ときっぱり。赤ちゃんが発熱したのを理由に、母親社員が早退するのを毎度快く送り出せる会社ばかりではないと指摘する。
 そのうえで、女性が出産したらいったん退職してもらい、子育てが終わってから再就職する道を確保すればよい、と大胆に提言した。
 次に切り込んだのは、待機児童問題。本来赤ちゃんは母親が、収入を減らしてでも家で育てるもの、と持論をぶつ。働く母親のために保育所を増やせ、という考えには相容れないようだ。
 産休制度も「会社にしてみれば、本当に迷惑千万な制度だと思いますよ」。産休中は新たに採用するわけにもいかず、職場でやりくりしなければならない。だから女性を責任あるポストには置けないという。
 パワハラ、セクハラと騒ぎ立てる女性も「幼稚」とバッサリ。「お嫁に行かないの」と聞かれて不快なら巧みに切り返してやっつけてやれ、夜勤や徹夜を嫌がる女性は「夜通し遊ぶことができる女性なら、夜通し働くことも可能です」と突き放す。
 「そういう意味で、男女は平等であるべきなんです。『女子だから』と自分たちを特別扱いすることを要求し、思い通りいかなければパワハラだと騒ぐ女子社員がいると、会社は懲りて自然に女性を雇わなくなりますよ」
(「出産したらお辞めなさい」 曽野綾子寄稿でネットも大激論・2013年9月5日)

 まず、出産手当金と出産育児一時金は、加入している健康保険から支払われます(参照)。
 そして、育児休業給付金(育休手当)は雇用保険から出るものです(参照)。
 つまり、これらは勤務先の負担ではないということです。
 産休や育休の負担が勤務先にあるとすれば、貴重な労働力が一定期間失われ、その労働力は一定期間(育休が終われば帰ってくるので)補充できず、その労働力が復帰した際にブランクになるという事です。
 曽野さんのアイデア通り、「いったん退職してもらい、子育てが終わってから再就職する」という方法では、まったく解決しないのです。

 曽野さんの主張の根幹は、「本来赤ちゃんは母親が、収入を減らしてでも家で育てるもの」という点なのでしょう。「会社にしてみれば、本当に迷惑千万」というのは後付けに過ぎません。

 では、「本来赤ちゃんは母親が、収入を減らしてでも家で育てるもの」というのは妥当なのでしょうか。

 曽野さんの主張には、一つの大きな穴があります。
 それは、子育てをしながら仕事ができていた家庭が昔は多かったという点です。

 江戸時代は、日本人の8~9割が農民であったとされています(参照)。
 そして、仕事をしながら子育てをするのが一般的だったと考えられます。
 明治以降その比率は下がり続けますが(参照)、実は母親が家で育てたとしても家庭教育は仕事の手伝い等を除いてほとんど行っていなかった事例が多かったようです。
 曽野さんの主張に関しては、以下の文が答えになるでしょう。

 かつての日本社会は、社会階層差や地域差が大きく、どの家でも「きびしいしつけ」をしていたというわけではなかったのである。そうした中で、豊かな階層の出身者が多い学者・文化人や政治家などは、自分の家のしつけの思い出を不当に拡大して、「昔は(どの家でも)家庭のしつけがきびしかった」と断定しているのではないだろうか。そこでは、きびしいしつけなど思いもよらない多くの家庭があったことが忘れられている。また、多くの人たちは、断片的な回想(まれにひどく叱られたこと)や、断片的なしつけ事項(畳のへりを踏むな、といったこと)を不当に一般化して、「昔は家庭のしつけが(生活全般にわたって)きびしかった」とイメージしているのではないだろうか。そこでは、鍬を洗わないでいて叱られたことは記憶にとどめていて、手を洗わなくても何も言われなかったことを忘れている。
(広田照幸 日本人のしつけは衰退したか 1999)

 家庭でちゃんと子どもを育てるには、いつの世も経済力が必要でした。
 それを忘れて「収入を減らしてでも」というのは、無理な要求だと思います。

<他の方々の反論>

 曽野さんの主張に関して、様々な反論がなされたようです。
 僕の反論とは全く違う切り口ばかりなので、とりあえず引用しておきます。

翌週号には賛同する女性の意見も掲載

 長文の寄稿文は、同性の女性になかなか厳しい。これには識者の間で議論を呼んだ模様だ。翌週の週刊現代でも、評論家の金美齢さんや西舘好子さんのように「甘ったれるな論」に賛同を示す人、逆に「あきれ果てました」という社会学者の上野千鶴子さんら反対派の言い分が掲載された。
 ツイッターでは、週刊現代の取材にも反対意見を述べていた産婦人科の宋美玄さんが「噴飯ものの『オッサン脳』論文(?)」と反発。写真家の蜷川実花さんも「いくらなんでも酷すぎる」と不快感を表している。
 ツイッターでも、曽野さんへの反対派が優勢のようだ。「働く女性に対するヘイトスピーチ」「あり得ない発言。ますます産む人がいなくなる」「上司な立場のおっさん達が読んでたら、女性社員はますます何も言えなくなるね」。なかには「オンラインでやってたら炎上してただろう」と皮肉る人も。
 弁護士で国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」の事務局長を務める伊藤和子さんは9月3日、ヤフーニュースの「個人コーナー」に寄稿。曽野さんの産休制度に関する主張について、「産休制度は労働基準法65条に明記された労働者保護の根幹。労働者保護のイロハのイ」としたうえで、この「最低限の労働者の権利」を攻撃する人がいるとは思わなかったと驚き、憤慨する。
(「出産したらお辞めなさい」 曽野綾子寄稿でネットも大激論・2013年9月5日)

 労働者保護という観点での反論は、更に詳しく紹介されています。

解決策は「労働者の権利否定から始まるべきではない」

 伊藤さんは、曽野さんのセクハラやマタハラに関する発言についても、同調する風潮がまん延すれば「女性の権利行使を躊躇(ためら)わせる」ことになると危惧。寄稿文を掲載した週刊現代も問題あり、と指摘した。
 仕事と子育ての両立は困難としたうえで、伊藤さんは「その解決は、労働者の権利を否定するところから始まるべきでは決してなく、権利を前提としたうえでの対策を建設的に議論するほかにない」と断言する。
 曽野さんの提言や掲載した週刊現代の意図が、伊藤さんの言うところの「おじさんたちのガス抜きくらいの軽いノリ」だったのか、それとも批判覚悟で世論に一石を投じたのか。ネット上では意見表明するユーザーが多い半面、大手メディアでは議論の渦は起きていないようだ。
(「出産したらお辞めなさい」 曽野綾子寄稿でネットも大激論・2013年9月5日)

 育休手当の出所も調べないで書いている所を見ると、「おじさんたちのガス抜き」というのはかなり当たっているのでしょう。
 ワイドショーの専門分野外のコメンテーターと同じです。

 しかしねぇ。
 そういったよく調べもせず考えもせずに出した意見が蔓延するのって、いい事なんでしょうか?

日本人のしつけは衰退したか (講談社現代新書 (1448))日本人のしつけは衰退したか (講談社現代新書 (1448))
(1999/04/15)
広田 照幸

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