湾鉄調査部
元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
広告


プロフィール

therapie

Author:therapie
 元々は鉄道ブログです。
 と言いつつ、福岡市北郊にある新宮、古賀、福津の情報をメインに書いていました。
 筆者転居のため、最近は福岡市内の情報をメインに書いています。
 自分の興味が向いたものを、自分勝手に調査しています。
 今のところ、基本的に毎週日曜日に更新しています。
 お問い合わせはメールフォームからお願いします。



最近の記事



カテゴリ



最近のコメント



最近のトラックバック



ブログ内検索



月別アーカイブ



RSSフィード



リンク


ブログパーツ類
あわせて読みたいブログパーツ

にほんブログ村 地域生活ブログ 福岡情報へ
にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村 鉄道ブログへ

ジオターゲティング


検索






Join the Blue Ribbon Online Free Speech Campaign


三鷹市「ストーカー」殺人事件について思う(1)
 長崎県西海市の殺人事件の一審判決を機に、以前ストーカー(参照)について少し書いてみました(参照)。

 よく調べると、もっと前にストーカー殺人事件らしいものについて書いていました(参照)。
 かの名作グレート・ギャツビー(The Great Gatsby・青空文庫で読む)をストーカー物語としか読めない(参照)人格の歪みは、きっとストーカーへの共感に繋がっているのでしょう。

 で、先日東京都三鷹市でストーカー行為の果てとされる殺人事件が起こりました。

 8日午後4時55分ごろ、東京都三鷹市井の頭の民家前の路上で、この家に住む高校3年、****(***)さん(18)が首を刃物で切られて倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁捜査1課は約1時間半後、現場から逃走した日本人の男(21)の身柄を確保し、殺人未遂容疑で逮捕した。男は***********容疑者で「間違いない」と容疑を認めているという。**容疑者が**さんにストーカー行為をしていたといい、捜査1課は交際上のトラブルがあった可能性もあるとみて、容疑を殺人に切り替えて動機などを詳しく調べている。
 捜査1課によると、**さんは学校から帰宅直後の制服姿で、自宅敷地内で刃物で襲われ、路上まで逃げたところで倒れたとみられる。通行人が「助けて」という叫び声を聞き、血まみれの**さんに気付き110番通報した。
 現場からは、上下黒っぽい服装で、頭にターバンのような布を巻いた男が逃走したが、同6時半ごろに西に約700メートル離れた同市牟礼の歩道上で、捜査員が服装などが似た**容疑者を発見。ズボンに血が付いており、職務質問したところ、「私がやりました」と容疑を認めたため、身柄を確保したという。
 凶器の刃物について、**容疑者は「捨てた」と供述。一方、身柄確保場所近くのマンション敷地内からは、**容疑者のものとみられる血のついた上着入りのバッグが見つかった。
(ストーカー殺人か 女子高生刺され死亡、殺人未遂容疑で21歳男を逮捕 東京・三鷹・2013年10月9日付産経新聞)


<「ストーカー」とは何か>

 とりあえず、ストーカーとは何かについて振り返ってみます。

 ストーカー規制法では、ストーカーについて色々定義づけをしています。
 ストーカー規制法の対象は、「つきまとい等」と「ストーカー行為」の2つ。

<「つきまとい等」とは何か>

 「つきまとい等」とは、「特定の者に対する恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的」で「当該特定の者又はその配偶者、直系若しくは同居の親族その他当該特定の者と社会生活において密接な関係を有する者に対し」行われるもので、以下の8つの行為が挙げられています。

 まず1つ目は、「つきまとい、待ち伏せし、進路に立ちふさがり、住居、勤務先、学校その他その通常所在する場所(以下「住居等」という。)の付近において見張りをし、又は住居等に押し掛ける」行為(詳細はこちら)。
 平成24年度は10650件発生し、ストーカー事件全体の53.5%(複数計上以下同じ)に当たるようです(参照)。

 2つ目は、「その行動を監視していると思わせるような事項を告げ、又はその知り得る状態に置く」行為(詳細はこちら)。
 平成24年度は1436件発生し、ストーカー事件全体の7.2%に当たるようです(参照)。

 3つ目は、「面会、交際その他の義務のないことを行うことを要求する」行為(詳細はこちら)。
 平成24年度は10479件発生し、ストーカー事件全体の52.6%に当たるようです(参照)。

 4つ目は、「著しく粗野又は乱暴な言動をする」行為(詳細はこちら)。
 平成24年度は4391件発生し、ストーカー事件全体の22.0%に当たるようです(参照)。

 5つ目は、「電話をかけて何も告げず、又は拒まれたにもかかわらず、連続して、電話をかけ、ファクシミリ装置を用いて送信し、若しくは電子メールを送信する」行為(詳細はこちら)。
 平成24年度は5510件発生し、ストーカー事件全体の27.7%に当たるようです(参照)。

 6つ目は、「汚物、動物の死体その他の著しく不快又は嫌悪の情を催させるような物を送付し、又はその知り得る状態に置く」行為(詳細はこちら)。
 平成24年度は184件発生し、ストーカー事件全体の0.9%に当たるようです。
 ちなみに、「ストーカー規制法で規制されていない嫌がらせ行為等(連続メールの送信、一方的な贈り物等)」は315件で1.6%(参照)。こんなマイナーな嫌がらせを例示する必要があるのかという感じもします。

 7つ目は、「その名誉を害する事項を告げ、又はその知り得る状態に置く」行為(詳細はこちら)。
 平成24年度は969件発生し、ストーカー事件全体の4.9%に当たるようです(参照)。

 8つ目は、「その性的羞恥心を害する事項を告げ若しくはその知り得る状態に置き、又はその性的羞恥心を害する文書、図画その他の物を送付し若しくはその知り得る状態に置く」行為(詳細はこちら)。
 平成24年度は1182件発生し、ストーカー事件全体の5.9%に当たるようです(参照)。

<「ストーカー行為」とは何か>

 で、「ストーカー行為」とは、それら「つきまとい等」を反復して行う行為だそうです(詳細はこちらこちら)。
 実際のストーカー事案の統計はこちら

<ストーカーは話せばわかる?>

 こうして見ると、半分以上は「つきまとい、待ち伏せし、進路に立ちふさがり、住居、勤務先、学校その他その通常所在する場所(以下「住居等」という。)の付近において見張りをし、又は住居等に押し掛ける」行為と「面会、交際その他の義務のないことを行うことを要求する」行為を行っています。
 つまりは、会いたいと思っている「ストーカー」が過半数という事なのでしょうか。

 こういった事もあってか、交際を終わらせる際にきちんと話をしていない事がストーカーを招くのだという人もいます(参照)。
 確かに、ストーカーによる事件が大々的に報じられれば報じられるほど、リスクを避けたいと何も告げず交際を終わらせようとする人が増えてくるかもしれません。
 そうなる事で別れに納得できない人も増え、結果として「つきまとい等」や「ストーカー行為」に及ぶ人が増えてくる恐れはあります。

 ですが、直接話すのが不安になるのも無理はない現実もあります。

<他の法律でも取り締まれるのではないか?>

 実は「ストーカー」が検挙されるのはストーカー規制法だけではありません。
 他の法令による平成24年度の検挙数は、脅迫が277件でトップ。次いで270件の住居侵入、243件の傷害、160件の器物損壊、141件の暴行と続きます。
 他の法令による総検挙者数は1504で、ストーカー規制法違反検挙の351をはるかに上回ります(参照)。

 ただ、ストーカー規制法に基づく警告が年間2284件あります。
 ストーカー規制法の策定に携わったという警察庁OBの弁護士後藤啓二さんは、警告をすれば8~9割の加害者が行為を止めると話しているようです(参照)。
 被害者が話をする代わりを、警察が代行している現状なのかもしれません。

 統計資料を見ると分かりますが、ストーカー規制法は検挙よりそれ以前の機能の方が活用されているようですね。

 ストーカー規制法ができて、早い段階から警察が対処できるようになったらしいというのは分かります。
 しかし一方で、別れる時は相手をストーカーと思えといった感じになりかねないのも困りものです。
 もっとも、警戒されるような人は交際中から何らかの原因があったのかもしれません。

 歌やら映画やらドラマやらマンガやらで、愛は永遠だと喧伝されています。
 だから、心の中で恋愛は終わらないと信じてしまっている人も多いのではないでしょうか。
 でも、残念ながら終わるんですね。
 
 僕らは、交際を始める時には色々工夫をします。
 これからは、交際を継続させる方法や、交際をうまく終わらせる方法をも考えて行かなければならないのでしょう。


<「危険度判定」は有効か?>

 では、「警告が通用しないような相手」をどうやって見分けるのか。
 そういった危険度を判定する調査が任意で始まっているようです。

 全国にあまたあるストーカーや家庭内暴力(DV)被害の訴え。その深刻さを見極め、効果的に対応することで、凶悪犯罪を防げないか。警察のそんな思いと、ストーカーや性犯罪者らと日々向き合い続ける専門家の知見が、ひとつの取り組みを生み出しつつある。
 それが、ストーカー・DV加害者の「危険度判定」だ。
 警察に被害を届けた人が、任意で協力する。用紙に列記された加害者と被害者の特徴について、「よく当てはまる」「たまに当てはまる」「当てはまらない」などの五つから近いものを選ぶ。プログラム開発の中心となった精神科医で性障害専門医療センター(SOMEC)代表理事の福井裕輝さんによると、最新版では、「侮辱されたことを根にもつ」「すぐ声を荒らげる」など加害者について39項目、「相手が悪いのに謝ってしまう」など被害者に関して13項目がある。
 警察官は、回答をパソコンに入力するとともに、犯罪歴など6項目を追加入力。すぐに、危険度が「低度」「中度」「高度」「極めて高い」の4段階で判定される。危険度は回答の組み合わせで算定するため、単純に「当てはまる」の数に比例しないという。
 ストーカー事案は2001年以降、毎年1万件を突破。昨年は1万9920件に急増し、過去最高を更新した。警察庁によると、過去5年間で命を奪われた被害者は7人に上る。
 これらの深刻な被害が、加害者の危険度判定と、それを活用した警察の動きによって減るかもしれない。そんな期待の一方で、懸念もある。
 まず、判定結果が正しくないこともあり得る。実際は危険度が低い「加害者」が高危険度とみられ、警察によって実質的に監視されるなどの人権侵害が起こることも考えられる。
 判定が正しいとしても、難問は残る。危険度が高いことを理由に拘束などの犯罪防止措置を取る「保安処分」は、日本では認められていない。高危険度ケースで人権に配慮しながら、被害を訴え出た人に危害が及ばないようにするという、高度な対応が警察に求められる。その過程で、犯罪を起こしていない人を犯罪者のように扱うなどの「行き過ぎ」が生じる恐れもある。
(ストーカー「危険度判定」に期待と懸念・2013年3月30日付AERA 2013年4月1日号)

 こちらの記事によると、項目の一部は次の通り(記事ではストーカー=男になっていましたので独断で修正しています)。

  • ストーカーする側


    • 性格


      • 自分のことを有能だと思っている

      • 自分の容姿を気に入っている

      • 周囲に対して、疑い深い

      • 見捨てられたり、見放されたりする不安が強い

      • 突然、憂鬱やイライラ、不快感に襲われ、かんしゃくを起こしたり、周囲に八つ当たりをしたりする

      • 自分で決めた日課や手順の変更や変化を嫌がる

      • 相手の表情から気持ちや考えを感じる事が苦手


    • 行動や言動


      • 尾行してつきまとう

      • 贈り物などの受け取りを強要する

      • 「死んでやる」「お前以外のことは考えられない」などと言う



  • ストーカーされる側


    • 母性的で、相手に同情、共感しやすい

    • 責任感が強く、罪の意識を持ちやすい

    • 自己評価が低く、自己犠牲をいとわない



 行動や言動の項目は、ストーカーをしてれば当てはまると思うんですが・・・。

 どの程度を「危険」とするのかは分かりません。
 仮に殺人まで発展するとしたならば、過去5年間で亡くなった方が7人ですから恐らく統計的に有意な結果を得るのは難しいでしょう。

 学会発表等が見つけられませんでしたので、何とも言いようがありません。
 チェックリストの全体も、どこにも見当たりませんでした。
 単純に当てはまる数だけで判断するものではないため、チェックリストを公表すると独り歩きして誤解を生むことになるからかもしれません。

<簡易的な3段階危険度判定>

 一方、ヒューマニティーというNPO法人の理事長小早川明子さんは、より簡単な3段階の分類を提唱されています。

 ストーカーの被害者を支援しているNPO法人「ヒューマニティ」の小早川明子理事長は、相手の言動をもとに被害者が置かれている状況を3段階で分類する。
 危険度が比較的低いのは、別れ話の後、相手が「やり直してほしい」などと渋るような場合。被害者は「好きではないので別れてほしい」「連絡するのは控えて」と、自分の言葉で正直に伝えることが大切だという。
 その際も、喫茶店など周囲に人がいる場所で会うのが適切で、気持ちを伝えた後は、相手と会わないようにする。相手が逆上する可能性があるため、電話やメールの着信拒否など一方的な対応は避けるべきだとする。
 次に危険なのは、相手が「責任を取れ」「誠意を見せろ」などと要求してきた段階。「会えないなら死ぬ」と言うケースも該当する。
 こうなると、2人で会っても、メールや電話でやり取りしても、冷静な話し合いはできないという。相手からさらに要求を突きつけられ、事態の悪化を招く恐れもある。
 対処としては、警察にストーカー規制法による警告を出すよう求めたうえ、弁護士やストーカー問題の専門家に相手との間に入ってもらい、嫌がらせをやめるよう求める。
 最も危険なのは、相手が「殺す」などと脅すような言葉を伝えてきた時。〈1〉不快な写真をばらまく〈2〉待ち伏せや暴力を振るう〈3〉友人を脅す――といった行動も要注意だ。このため、知人宅やホテルなどに避難して相手に居場所を知られないようにする。警察に被害届を出して相手の摘発を求める必要もある。
(ストーカーは3段階…会話は保存、危険なら避難・2013年10月13日付読売新聞)


【2014年4月6日追記】

 先日の毎日新聞によると、兵庫県警では独自のストーカー危険度チェック表を導入して成果が出ているとか。
 今後、全国的に広がっていくようです(参照)。

目的
□好意が怨恨に転じている。
□元交際相手などに復縁を要求する。
□一方的に好意感情を抱いている。
□目的が分からない。
他法令の抵触状況
□逮捕監禁(身体の拘束を伴うもの)
□住居侵入(合鍵で室内に侵入など)
□器物損壊(今までに何回も被害にあっている)
□脅迫(凶器を示され脅迫された)
被害者の状況
□相手方が怖いので、口頭警告を躊躇している。
□被害届の提出を躊躇している。
□相手方との間に子どもをもうけている。
□相手方以外の異性と交際あり。
特異性
□性的羞恥心を害する画像を所持している。
□勤務先・実家・○○関係者らにもつきまとう。
□深夜(昼夜を問わず)つきまとう。
□交際期間が長期間に渡る。


【2015年11月14日追記】

 ストーカー対策の解説というサイトがありました。
 「ストーカー」をただ排除するのではなく、理解した上で対策しようという解説だったので、非常に参考になりました。
 ただ、「被害者」という意識の方がこれを読んで納得できるかは微妙だと思います。
関連記事
スポンサーサイト

にほんブログ村 地域生活ブログ 福岡情報へ にほんブログ村 政治ブログへ にほんブログ村 鉄道ブログへ

テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース


この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://wantetsu.blog61.fc2.com/tb.php/1356-39cdb95d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)



当ブログはリンクフリーです。
ただし、匿名掲示板からのリンクは管理者であろうとも禁止します。
不適当だと判断したコメント・トラックバックは掲載しません。
情報の正確性には常に留意しておりますが、その検証能力には限りがあります。
このサイトにより生じたいかなる損害においても責任は負いかねますのでご了承ください。