湾鉄調査部
元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
広告


プロフィール

therapie

Author:therapie
 元々は鉄道ブログです。
 と言いつつ、福岡市北郊にある新宮、古賀、福津の情報をメインに書いていました。
 筆者転居のため、最近は福岡市内の情報をメインに書いています。
 自分の興味が向いたものを、自分勝手に調査しています。
 今のところ、基本的に毎週日曜日に更新しています。
 お問い合わせはメールフォームからお願いします。



最近の記事



カテゴリ



最近のコメント



最近のトラックバック



ブログ内検索



月別アーカイブ



RSSフィード



リンク


ブログパーツ類
あわせて読みたいブログパーツ

にほんブログ村 地域生活ブログ 福岡情報へ
にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村 鉄道ブログへ

ジオターゲティング


検索






Join the Blue Ribbon Online Free Speech Campaign


未来という人質
 友人が、ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD 1987を見てきたそうだ。
 1987年8月22日から23日にかけて熊本県阿蘇郡久木野村(現南阿蘇村)のアスペクタで行われた日本初のオールナイト・ロック・フェスティバル(参照)を映画化したこの作品。
 あの頃と同じ理由で、僕は見に行けそうもありません。
 26年経っても進歩がない僕です(^_^;)

 そんな中、気になる事件がありました。

 東京都大田区の路上で6日夕、中学1年の女子生徒(12)が誘拐され、母親が現金2000万円を要求される事件があり、警視庁捜査1課は7日、男3人を身代金目的誘拐容疑などで逮捕したと発表した。発生から約3時間後、盗まれたナンバープレートを付けた軽ワンボックスカーが府中市府中町の甲州街道を走行していたのを検問中の府中署員が発見し、車内にいた女子生徒を無事保護した。3人はインターネットの闇サイトを通じて知り合っており、同庁で経緯を調べている。
 監禁容疑で逮捕されたのは、埼玉県加須市、会社員、**(**)**(43)と沖縄県宜野湾市、無職、****(******)(24)の両容疑者。監禁と身代金目的誘拐容疑で逮捕されたのは沖縄市、同、*****容疑者(23)。
 **、**両容疑者の逮捕容疑は6日午後5時ごろ、大田区田園調布の路上で女子生徒に「道を教えてほしい」と声を掛け車内に連れ込み、同7時50分ごろに保護されるまで監禁したというもの。**容疑者の逮捕容疑は監禁に加え、6日午後6時50分ごろ、公衆電話から女子生徒宅に電話をかけ、「7日午後7時までに2000万円を用意しろ」と要求したとしている。
 捜査関係者によると、**容疑者と**容疑者は以前からの友人で、1週間前に沖縄から出てきた。**容疑者とは闇サイトで知り合った。事件当日の6日朝は**容疑者が埼玉県久喜市でレンタカーを借り事件に及んだことも判明した。
 捜査1課によると、**、**両容疑者は「女子中学生を拉致したことは間違いない」と容疑を認めている。**容疑者は7日午後に神奈川県厚木市のコンビニエンスストアにいるところを確保され、「金のことは知らない」と供述。いずれも女子生徒との面識はなく、「目の前にいたから狙った」と話しているという。【松本惇、山崎征克、神保圭作】
(女子中学生誘拐:闇サイト共謀の3人逮捕 警視庁・2013年11月08日付毎日新聞)


<論理的な誘拐計画>

 田園調布と言えば、言わずと知れた日本の高級住宅地の代表格です。
 高級住宅地を歩いている小中学生なら、高級住宅地に住んでいる可能性は高い。
 高級住宅地に住んでいるのなら、資産家の家族である可能性が高い。
 資産家の家族であれば、身代金を出してくれる可能性が高い。
 ならば、高級住宅地を歩いている小中学生を誘拐しよう。
 机上の論理としては一遍の曇りもない論理で、非常に理にかなっています。

 失敗している以上、何らかの漏れがあるのでしょうが。


<お金持ちは損>

 しかし、高級住宅地周辺に住んでいる人たちにとってはたまったものではないでしょう。
 高級住宅地を歩いているだけで誘拐リスクが増すのなら、おちおち散歩もできません。

 福岡市の高級住宅街である大濠地区には在福岡アメリカ合衆国領事館があります。
 通るたびに仏頂面の警察官に挨拶されるので、結局おちおち散歩もできないわけですが。

 通常の誘拐犯はちゃんと下調べをするでしょうから、そんな事はないのでしょうが・・・。

 逆に勘違いされて誘拐される場合は、相手が何も考えていないので危険と言えなくもない。


 もっと言えば、資産があるだけで犯罪リスクが増えるってのも理不尽だと思われるかもしれません。
 ただお金持ちに産まれただけで、誘拐を恐れなきゃいけないなんてひどすぎる!!
 お金持ちに産まれたら、一人で散歩すらできないのかっ!

<貧乏人の方が損ですよ>

 とは言え、お金持ちに産まれるというのは、普通は良い事です。

 文藝春秋編のなんだか・おかしな・人たちという本の中に、貧乏三詩人大座談会という鼎談が収録されています。

 この座談会の初出は、文藝春秋冬の増刊 爐辺讀本1933(昭和28)年12月号だそうです。
 時代背景を考えたら、それほど酷い貧乏ぶりではないような気もするのですが・・・。

 詩人の金子光晴、山之口獏、草野心平が貧乏生活について語っているものなのですが、この中に興味深い一節があります。

金子 考えてみると、三人とも根っからの貧乏人じゃないんだよ。元をただせば然るべき家の子なんだ。
草野 家柄はいいのか。
金子 うん。それだからトコトンまでゆくんだ。抵抗力がないからね。(笑)根っからの貧乏人で育った奴は、トコトンまでゆかないんだよ。

 根っからの貧乏人で育った奴で悪かったなと思いますが、確かにその通りです。
 僕は仕事が無いのが怖く、仕事が無ければアルバイトでもパートでもあらゆるコネを使って見つけます。
 冒頭のBEATCHILDを見に行った友人にも世話になりました。
 だから、失業手当を貰った事がありません。
 失業手当の手続きをする暇があれば、仕事を探します。

 僕以上の根っからの貧乏人だと色々な職業の知り合いがいて、仕事を世話してもらえたりもしますし、職業の貴賤意識も低そうです。
 だから、その気になれば定収入は確保できる可能性が高いように思います。低収入であっても、ですが。

 逆に言うと、根っからの貧乏人には「トコトンまでゆ」く自由はないのかもしれません。
 幼い頃からの貧乏の恐怖に、心が誘拐されているようなものです。

<中間層も損>

 中間層の人達にも、別の縛りがあるように思います。
 良い学校に入って良い会社に入って結婚して子ども作って家を買って定年まで勤め上げて・・・。みたいなのが幼い頃から叩きこまれているように見えるんです。
 常に向上しないといけないというか、夢を持たないといけないというか、立身出世主義というか・・・(参照)。
 そうしないと、下層に叩き落とされるって恐怖心があるような・・・。

 だから、中産階級の人たちにとっても、人生は誘拐されているようなものです。
 資産がなければ、働かなくてはいけません。
 より良い条件で働きたいなら、勉強して良い学校に入れと言われます。
 朝も早よから課外授業を受け、夜遅くまで図書室で自習です。
 未来を人質に、誘拐された青春を送るようなものです。

 資産がなければ、働き続けなくてはいけません。
 クビになりたくなければ、ブラック企業(参照)に盲従しろと無言の圧力がかかったりします。
 サービス残業に文句を言わず、不正に手を染め、パワハラセクハラにも耐え、俺のものは会社のもの会社のものは会社のものという生活です。
 未来を人質に、誘拐された生活を送るようなものです。

<共感不要は恐い>

 そういった、見えない誘拐については誰も何も言わないんですよね。
 だから、(今回の被害者が資産家かどうかは定かではありませんが)資産家の家族が誘拐されたと聞いても、今一つ恐怖や被害者への共感や加害者への怒りが湧き起こってきません。

 ・・・と嫉妬丸出しの文章を書くと、web拍手が貰えるんですよね(参照)。
 自分と違う人への共感を要しない社会という真の恐怖は、まだ終わらないようです。

 結局は、あまり他人と自分を比べて一喜一憂しない方がいいということなのでしょうか?
 そうすれば、立場の違いを超えて共感できるようになるのかなぁ。

なんだか・おかしな・人たち (文春文庫)なんだか・おかしな・人たち (文春文庫)
(1989/10)
文芸春秋

商品詳細を見る
関連記事
スポンサーサイト

にほんブログ村 地域生活ブログ 福岡情報へ にほんブログ村 政治ブログへ にほんブログ村 鉄道ブログへ

テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース


この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://wantetsu.blog61.fc2.com/tb.php/1375-64771f34
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)



当ブログはリンクフリーです。
ただし、匿名掲示板からのリンクは管理者であろうとも禁止します。
不適当だと判断したコメント・トラックバックは掲載しません。
情報の正確性には常に留意しておりますが、その検証能力には限りがあります。
このサイトにより生じたいかなる損害においても責任は負いかねますのでご了承ください。