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元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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「パニック」
 昨日は最悪だった。本部駐車場でAさんが「パニック」を起こし、あせった僕は同僚の車に激突させてしまったのである。心配してきてくれた数少ない同僚だったのだが、申し訳ないことをした。

 しかし、このように気楽に使っている「パニック(panic)」という言葉だが、一体どういう意味だろうか。ダイビングサイト海龍のつぶやきの中にパニックについて考えてみようというものがあったので引用してみよう。

自分で自分が制御不能であり、今の好ましくない状況に対処できないのではないかという強固かつ恐怖に満たされた個人の感覚であって、その結果、危険な状態から脱出する為の適切な方策がとれないばかりか、其の逆の方向に導こうとする傾向にあるもの(元米海軍 医学研究所主任バカラック博士の定義)

 難しい。普通は「興奮」と訳されるようだ。辞書では「混乱」と訳されるらしい。例としては、大声を上げる、走り回る、物を投げる、泣きわめく等が挙げられるようだ。「自傷」や「他害」も興奮状態であり、「パニック」に含める人もいる。強度行動障害判定基準表では区別しているようだ。
 ここでは、「容易に冷ませられない興奮状態に陥って混乱いること」を「パニック」と呼び、その結果生じる「自傷」や「他害」は別に考えたい。

 自閉症の少女、真理子の世界自閉症の理解愛知エースネット自閉症立命館高校国語表現論文コンクールの優秀作品である「理解する」「接する」~自閉症者と出会って~によると、「強い周囲の刺激」や「処理できないほどの情報」や「自分の意思にそぐわないこと」が起こったときに、「言葉で伝えること」が「でき」ず、「苦しい気持ちを表現せず抱え込んでしまう」ため、「心いっぱいになった」「ストレスを発散させようとする行動」であるとされている。「言葉を使うことが困難な彼らの表現方法」という見方も一般的だ。

 僕たちの言葉が複雑なように、「パニック」を通じて訴えていることもまた複雑だ。見た目では分からない原因も多い。そのため、引き金になった要因と共に、「パニック」があった際の状況要因を分析していく必要もある。

 社団法人日本自閉症協会千葉県支部の中にある講演の一節、「『うちの子はよくパニックを起こすんです。』と言う人がいるが,『私はよくパニックを起こさせるんです。』が正しい。こちらがパニックにさせているだけ。」という言葉は確かに一理ある。だが、単純すぎると思わざるを得ない。このような言い方は、周囲の人の自責の念を強めるだけではないだろうか。

 パニックの対応法として、愛知エースネット自閉症や、長野県精神保健福祉センター自閉症療育のしおりや、社団法人日本自閉症協会岡山県支部あんだんて自閉症講座を参考にまとめてみた。


  • パニックの予防


    • パニック前の本人の様子や周りの状況から原因を探し、パニックを誘発するような状況、言動、環境を改善する。

    • 見通しをもたせる

    • コミュニケーション能力をのばす


  • パニック時の対応


    • 危険のない刺激の少ない場所で、本人が落ちつくまで静かに待ち、働きかけのタイミングをはかる。完全に無視して視線も合わせない。

    • 危険な場合は、その場から離し、静かな部屋で落着くのを待つ。

    • パニックがおさまったときは、我慢できたことをほめる。

    • 交換条件を出してなだめたり、要求をかなえたりしない。

    • 働きかけができるようになったら、視覚的な働きかけで取り組みやすい活動や遊びに移行させる。

    • 場所を変えてみる。


 ウチのメンバーで一番「パニック」を起こしやすいのはAさんだが、通常1人にして落ち着くのを待っている。落ち着いたらまずお茶を飲ませ、別の活動に誘いかけるようにしている。

 もちろん、愛すべき自閉症に書かれているように、「パニック」のない自閉症者もいる。全然関係ないが、パニックのある子の方がよく働くという説もあるらしい。

2004/5/20追加:「パニック(panic)」だが、手元にある本を数冊めくってみた。定義らしいものは載っていない。しかも、同様の用語として「かんしゃく(tantrum)」というものも出てきた。ただ、こちらの用語はより「攻撃的行動」の色彩が濃いようだ。しかしそうなってくると、「他害(他傷)」との区別が難しくなってくる。恐らくみんな、イメージで使っているのではなかろうか。どうも「興奮」、「混乱」しているようだと思えば「パニック」だ「かんしゃく」だと言っているだけのような気がする。

2004/6/9追加:「パニック(panic)」だが、バイトのTさんがウチの理事長に聞いてくれた。理事長はどうやら「パニック」という用語は嫌いらしい。恐らく、「チャレンジング行動」という用語の方が適切だと考えているようであった。


関連事項







 外国語を使う際、ボキャブラリが母語に比べて貧困なため、思考よりも稚拙な表現を使わざるをえなくなるという現象を聞いたことがある。だが、名前が思い出せない。最新の日本語自然文検索で調べても分からない。
 似たようなものとして、東京大学の高野氏が唱えた「外国語効果」が見つかった。これは、「慣れない外国語を使う場面では、思考力も一時的に低下する」というものだ。これには、反論もあるようだ。

2004/05/18追加 多分僕は、舌先現象(Tip-of-the-tongue state)と混同していたようだ。ちなみにこの現象、TOT現象と略す。意味は分かっていて、その言葉が舌先まで出掛かっているのに、その単語自体が思い出せない状態をいう。


【2014年1月29日追記】

 旧日記から転載しました。
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