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元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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 元々は鉄道ブログです。
 と言いつつ、福岡市北郊にある新宮、古賀、福津の情報をメインに書いていました。
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カルロス・ルイス・サフォン 風の影 を読んだ
 以前書きましたが、僕はどんなものでも「本」が捨てられるのを見ると悲しくなります。
 どんな下らない本であっても()、この世から消えてしまうのは損失だと考えています。

 この世のどこかにどんな本でも受け入れる図書館はないものかと夢想する事があります。
 いらなくなった本があったらそこに送り、その本を必要とする誰かがその本を手にするまで永久に保管してはくれないものかと想像します。

 確かに紙リサイクルボックスに置けば、資源としては再利用されます。
 物理学科の友人は、エントロピーがどうだとか物質的には不滅だと言い、確かにそれは正しいんだろうと思います。
 でも僕らは、紙資源を惜しんでいるのではありません。

 そんな事を考えている時、子どもと図書館に行きました。
 子どもに何冊か絵本を読んで帰ろうとしていると、子どもから1冊の本を手渡されました。
 その本は、カルロス・ルイス・サフォン(Carlos Ruiz Zafon,1964-)の風の
影(・原題:La Sombra Del Viento)。

<やはりベストセラーは面白い>

 我が子が初めて薦めてくれた本。
 何となく嬉しくなってなと開いて見ると、最初に出てきたのが「忘れられた本の墓場」。
 ああ。こんな場所がどこかにあればなあ。と心引かれました。
 その場は時間がなかったので、いつかは読破しようと決めて、古本屋で手に入れていました。
 どうやら当時よく売れた本らしく、入手は結構容易でした。

 で、暇ができたのでやっと読む事ができました。
 蔵書数が少ない市民センター図書室にも置かれてるベストセラー。やはり面白かったです。

<ネタバレになるので詳しくは書かないですが>

 で、読んだ晩に、様々な事情で気分を害してしまって連絡が途絶えている友人から連絡があった夢を見ました。
 僕らの人生は後悔の連続。
 できれば消し去りたい過去が誰にもあることでしょう。
 そんなこんなを振り返って切なくなりました。

<本の中から見出すものは、自分の中にあったもの>

 本の読み方には色々あると思います。
 新しい事を知るために実用書を読むとか、現実逃避のために娯楽小説を読むとか。
 文学作品ってのは、自分の中にあるもやもやしたものを明確な言葉にするために読む側面が大きいような気がします。

 ベアは、本を読むという行為がすこしずつ、だが確実に消滅しつつあるんじゃないかと言う。読書は個人的な儀式だ、鏡を見るのとおなじで、ぼくらが本のなかに見つけるのは、すでにぼくらの内部にあるものでしかない、本を読むとき、人は自己の精神と魂を全開にする、そんな読書という宝が、日に日に稀少になっているのではないかと、ベアは言う。
(風の影〈下〉 (集英社文庫)P411)

 こればっかりじゃないとも思うんですけどね(^_^;)

 映像作品に比べれば、言葉で表現する方が心情をモロに表現するのに向いているのは確かでしょう。
 ま、それは「本」に限った事ではなく歌だってそうなんでしょうが。

<考えてもしょーもない事を考えてうだうだ>

 こういう風に本の中に自分を見出す癖がついた人は、対人関係でも相手の中に自分を見出す癖が付いちゃったりしないんでしょうかね。
 いや。自分がそうなんですが。
 良く言えば共感性が高いのですが、悪く言えば優柔不断で決断できない人です。
 だって、相手の事情が分かるんですもん。

 でもそれって、自分が想像する相手の事情なんですよね。
 小説のように言葉で気持ちを表現されてる対人関係って、現実にはとてもアリエナイですから。
 だから、高いと言っても、相手や状況の都合いい所だけを見て共感する、身勝手な共感性なんですよ。
 そんな身勝手さがまかり通るのも、いつも読んでいる本はどんな身勝手な解釈をされても怒らないからに他なりません。
 そう、例えこんな訳わからん解釈されても、風の影は怒らないであろう(^_^;)

 この小説の主人公ダニエルが、謎の小説家フリアン・カラックスと微妙に重なる半生を送りながらその轍を踏まなかったのは、その身勝手さを修正する周囲の大人がいたから。
 本の素晴らしさを書いているような小説でありながら、僕にはそれだけではいけないと身に染みた小説でもありました(^_^;)
風の影〈上〉 (集英社文庫)風の影〈上〉 (集英社文庫)
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