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元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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 元々は鉄道ブログです。
 と言いつつ、福岡市北郊にある新宮、古賀、福津の情報をメインに書いていました。
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畠瀬稔編 人間性心理学とは何か を読んだ
 僕の学生時代、大学には教養部というのがありました。
 入学して1年半は幅広い分野の講義を受け、その後専門分野の勉強をするシステムです。
 大学や学部によっては、その教養部が終わる時に専門分野を決める事になっていました。
 僕の行った所は、心理学、教育学、家政学の3分野から選択する仕組みになっていました。

 2年生になると、大部分の学生は教養部単位をあらかた取り終えます。
 そこで、僕の行った大学では2年生の前期(教養部の3期目)には専門分野の講義を数コマ取って良いことになっていました。
 自分のオカシサから人の心に興味があった僕は、心理科を第1希望にしていました。
 当然、取る講義は心理学です。

 心理学の講義時間が終わる頃、しばしば心理学選修の先輩達がやってきて、演習や卒論のためのアンケートを取っていきました。
 そのアンケートの中に、とても違和感を覚えたものがありました。

<片思いは恋愛ではない>

 そのアンケートでは、まず恋愛経験を聞かれます。
 しかし、その恋愛経験とは交際経験の事。片思いは恋愛ではないのです。
 最初の設問に「いいえ」と答えてお役御免になった僕は、違和感と劣等感と共に教育学部最大の講義室を出ました。

 その後僕は、違和感と共に心理学を学び、違和感と共に未だアマチュア心理学徒として生きています。
 その違和感が、先日読んだ本でかなり解消しました。
 その本は、1996年に出た畠瀬稔編「人間性心理学とは何か(大日本図書)」です。

<なぜ片思いは恋愛ではないのか?>

 現在、大学で学ぶ心理学の大部分は、「科学的」な心理学です。
 目に見えないし、触れることもできない「心」を研究する心理学。
 ある時、心の中身は置いておいて外に現れた「行動」を研究すれば、「科学的」な手法で研究できるよと言い出した人たちが出てきました。
 それが「行動主義」という考え方ですが、現在でも多くの心理学者が方法論的行動主義と呼ばれる行動から心を研究する立場であるようです(参照)。

 行動主義と認知主義は対立しているとされていますが、認知主義心理学も方法論的には行動主義の仲間であるようです(参照参照)。

 多くの片思いでは行動することはありません。
 つまり、片思いを研究するのは現在主流の心理学研究法では難しいのです。
 故に先輩たちは、片思いを恋愛から除外したのでしょう。

<心理テスト必勝法>

 で、第一希望を家政学に変えようかなと思っていたのですが、変えられませんでした。
 まあ、心理科は競争率高いから大丈夫だろうと思っていたら、通ってしまいました。
 で、心理学の勉強を始める事になりました。

 人の心を学ぶのは、正直楽しかったです。
 でも、所々で違和感を感じていたのも事実。

 例えば、心理テストです。
 性格テストとかありますが、あれってどうにでもなりますよね。
 自分を良い性格に見せたいと思ったら、頭の中に理想の自分を思い描いてその自分ならどう答えるかを考えながらやればいいのです。

 そういうインチキでなくても、自分で自分をどう見ているのかによって結果は左右されます。
 それに、ほんの少しの選択肢に答えるだけでその人の性格が分かるなんて、可能なのでしょうか?
 心理テストを受ける度に、何だか自分が馬鹿にされているような気持ちにもなりました。

 そのような意識の方は、心理学をやっている人たちの中にも一定数いるようで、学生の頃に学科の図書室の片隅で日本臨床心理学会(日本心理臨床学会ではない)なる所の学会誌を見つけた事がありました。
 その学会誌には色々書いていましたが、同学会のサイトにも似たようなことが書いてあったのでそのまま引用しておきます。

専門家による臨床心理学的関わりは、 心理テストやカウンセリング等を受ける立場の人々の状況を考えずに行われているため、カウンセリング等を受ける人々を支配・抑圧しているのではないかと いった問題性や疑問が持ち上がりました
(日本臨床心理学会 | 学会について)

 でも、ここはだれでも入会できる割に会費が年額8000円もします。
 恐らく会員数はそれほどいないのでしょう。

<で、今回読んだこの本ですが・・・>

 で、今回読んだ本の感想です。
 この本は、欲求階層(参照)でお馴染みのマズロー(A.H.Maslow,1908-1970)や来談者中心療法(参照・Client-Centered Therapy)でお馴染みのロジャース(Carl Ranson Rogers,1902-1987)のお話を中心に、人間性心理学というものについて説明している本のようです。
 しかし、人間性心理学というのは僕が学生時代だった頃の教科書には出ていません。
 わけ分からんではないか。

 で、Wikipediaを引用してお茶を濁す。

人間性心理学は、機械論的で物質主義的な傾向へ反論する精神によって生じたとされている。行動主義的心理学は人間性を一面的にしか見ておらず、また、精神分析のほうは、意識の役割を軽視していたため、決定論的になりすぎていた。それらへの反論として提唱された学問である。
マズローが人間性心理学を唱えた背景には、それまで第一勢力であった行動主義では人間と他の動物を区別せず、第二勢力とした精神分析では人間の病的で異常な側面を研究しており、どちらも正常で健康な人間を対象とする視点が欠如しているという思いがある。
人間性心理学は、ひとりひとりを異なった独自の存在と見なすという点で、実存主義的な心理学と共通点がある。異なる点は人間性心理学が自己実現(self-actualization)の活動を主眼とするのに対して、実存主義では人生の意味や死の意味に重点を置いていることである。
マズローは、行動主義の強かった動物の研究から転向した基礎心理学者であり、ロジャーズは臨床の立場から人間性心理学へと向かった。
それまでの心理学では、行動の原因の動機として空腹などの単純な特定の欲求を満たすような欠乏動機(deficiency motivation)に重点を置いて満足してしまっていたが、マズローはそれだけでは説明できない人間のある種の成長への欲求を存在動機(being motivation)と呼び、より高次の価値を求める人間について研究しようとしたのである。現在では、マズローの自己実現理論は高校の教科書にも記述されるほど広く知られるようになっている。
カール・ロジャーズは1930年代の精神分析がさかんな時代に心理療法を学び、問題をもつ子供の治療を通じて、普通の人々に施す治療法についての洞察を得た。1942年の『カウンセリングと心理療法』において、それまで被治療者が「患者(patient)」と呼ばれていたのを「クライエント(client)」と呼ぶようにし、やがて療法をクライエント中心療法と呼び、クライエントの持っている自己実現傾向を強調するようになった。ロジャーズは、健康的なパーソナリティを促す方法のひとつとして無条件の肯定的配慮というものを考えている。
(人間性心理学 - Wikipedia)

 なんか、みんな同じような事を考えるもんなんだなぁと思いました。
 しかも、自分が考えるより上手く考えてるもんです。
 いっそのこと疑問を感じる心をどっかの頭のいい人に外注して、自分は何も疑問を持たない生活をしてしまえばいいのではと思うほどです(参照)。

<やっぱり本の感想と言うより、本を読んで思った事を羅列してしまった>

 で、最近職業上僕がよく批判されるのと同じような事が書かれていました。
「ロジャースのいう受容と共感的理解だけではダメで、厳しい対決も必要(P53)」

 でもねぇ。ロジャースの映像とか見るとそんなのぶっ飛びますよ。
 現に厳しい対決では上手くいってないじゃないですか。
人間性心理学とは何か (シリーズ 人間性の心理学)人間性心理学とは何か (シリーズ 人間性の心理学)
(1996/04)
畠瀬 稔

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