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悪は抹殺すべきか
 月曜日は、泣きながら「いやだいやだもういやだ」と呟きながら帰っていました。
 自転車に乗ると、そんな言葉が口をついて出てきます。
 しまいには泣き叫ぶ感じでした。

 火曜日も朝からその続きでしたが、夜に同僚と利用者さんの支援について話し、かなり改善されました。
 しかし、同僚の狭量な善意の押しつけに辟易したまま水曜日を迎え、辟易したまま一日を過ごしました。
 このような事を考えると、同僚の押しつけがましさばかり目に付くようになり、自分の方が狭量になってしまいますが、止まりません。

 結局、疑心暗鬼になったのを木曜日朝まで引きずって頭痛で遅刻。モヤモヤしたまま過ごしました。
 木曜日の夕方からやや回復したのですが、金曜日の夕方には顔色が悪いと言われ、その通りに夜にはやや落ちました。
 まだまだ本調子で回復しているわけではないようです。

<凍った魚たちを埋め込んだスケートリンク問題>

 先週、福岡県で話題になっていたのは、あるテーマパークのスケートリンク。

日本の北九州市のテーマパークが、凍った魚5000匹をスケートリンクに埋め込んだところ、「命を粗末にしている」「失礼だ」などと批判が相次いだため、27日にリンクの営業を中止した。
「スペースワールド」は、リンクを今月初めにオープンしたばかりだったが、批判を受けてホームページで謝罪。
「氷の水族館に関して様々なご意見を頂いております。『いきものを娯楽・イベントとして使うのはおかしい。』『お魚がかわいそう。』など、多数のご意見、重く受け止めております。氷の水族館について不快に思われた皆様に深くお詫び申し上げます」と書き、「氷の水族館の企画は中止させていただきます」と発表した。
スペースワールドの竹田敏美総支配人はAFP通信に対して、使用した魚の供養を予定していると話した。
テーマパークのフェイスブック・ページには一時的に、凍った魚が埋め込まれたリンクの写真が掲載されていた。魚は口を開けた状態で半分だけ氷に埋められたり、氷の表面の下に矢印型に並べられたりしていた。氷の中には、エイやカニに見える形もあったが、これは写真を埋め込んだだけという。
スペースワールドは、生きた魚を埋めたわけではなく、すでに死んで食用にならない魚を卸売市場の仲買から購入したと説明していた。
フェイスブックには、「遊び場を死んだ魚で飾るなんて、何を考えてたんですか」、「命を粗末にしている」、「日本の恥」などという批判的な書き込みが相次いだ。
テーマパークの関係者はBBCに対して、27日にはスケートリンクを閉鎖し、魚を取り出す予定だと話した。
「通常の状態に戻すつもり」だと話した関係者によると、リンク再開の時期は未定だが、「12月中」になる予定だという。
(英語記事 Japan skating rink shuts over frozen fish controversy
(リンクに凍った魚で騒ぎに 日本のスケートリンク営業中止・2016年11月29日付英国放送協会)

 BBCも報じたんですね。
 確かに、個人的には悪趣味だと思います。

<どこまでが「正論」なのか>

 でも、それだけで思考停止していいのでしょうか。

「かまとと」は、知っているのに知らないふりをすること。女性が世間知らずを装って「かまぼこは、とと(魚)からできているの?」と聞いたのが由来とか
▼近頃はスーパーで切り身の魚を買うことが多くなった。魚の姿形を知らないばかりか、海の中で切り身が泳いでいると思っている子もいるそうだ
▼いろんな魚を見て知ってもらおう、という狙いは悪くない。ただ、死んだ魚の上を滑るのはどうか。北九州市のテーマパークが始めた企画「氷の水族館」。死んだ魚約5千匹をスケートリンクの氷の中に埋めた
▼「気持ちが悪い」「残酷だ」との批判が相次ぎ、企画は中止に。一方で「面白い」という声もあった。好悪は人それぞれだが、不快に感じる人がいると予想しなかったのは、客商売としては世間知らず。「命を軽視している」とまで言われれば、知らないふりもできまい。それが廃棄処分される死んだ魚であっても
▼では、とも思う。生きた魚を狭い水槽に閉じ込めている本物の水族館は。家庭の金魚鉢は。楽しみで魚の命を奪う釣りは。残酷ではないのか。マグロは食べるけど、クジラはかわいそうなのか。倫理の海に深く潜るほどに、うわべの「正論」で切り捨てられなくなる
▼人は多くの命をいただいて生きている。ある意味、残酷な存在だ。ならばこそ、かまぼこは、ととから作られていることを知り、その命への感謝を忘れずにいたい。
(「かまとと」は、知っているのに知らないふりをすること…・2016年11月30日付 西日本新聞朝刊)

 「生きた魚を狭い水槽に閉じ込めている本物の水族館は。家庭の金魚鉢は。楽しみで魚の命を奪う釣りは。残酷ではないのか。」考えると、確かにその通りです。
 見た目に分かりやすい残酷さに、多くの人が反応してしまったという事なのかもしれません。
 本当の残酷さは、分かり難いのかもしれないのに。

 むしろ、悪趣味を抹殺しようとする「正論」の方が危うい気もしてきます。

<正しさの調和>

 誰の行動にも、理由があります。
 人は皆、それぞれに正しいと思う事をし、またはそれぞれが正しいと自分に言い聞かせて生きています。
 それぞれの人の正しさが公平に調和しているのが、本当の意味での正しさではないかと思います。

 しかし、そう思えるのはとても難しい。
 コールバーグ(Lawrence Kohlberg, 1927-1987)の道徳性発達理論における第五段階(関連)に達しなければ、難しいでしょう。

 人は、自分の正しさのみを正しいと思いがちです。
 そして、それにそぐわない人々を、悪人や愚か者だと捉えがちな気がします。
 その方が簡単ですし、迷う事もありません。
 しかし、本当は価値観が違う人たちとの対話が、社会や人生を豊かにするのではないでしょうか。
 調和なき正しさは、狭量な独善に過ぎないと思います。

<悪の許容>

 そして、人は時には何らかの事情で自分でも正しくない行いをしてしまいます。
 ある程度の悪が許容されないと、窮屈になってしまいます。

 誰でも3分間くらいは正義の味方になれるでしょう。
 しかし、残りの22時間57分の間も正しくあり続けるのは、至難の業です。

 悪を単純に悪と割り切ってしまうと、余裕のない社会になってしまいます。
 どうして悪に手を染めたのかという考察がなければ、社会の発展もありません。
 少しの落伍も許されない社会は、正しいとは言えないのではないでしょうか。

<正しさの支配>

 そういった人たちが支配的な世の中は、とても生きにくいのではないかと思います。
 多くの人たちが自分の正しさを振りかざし、多くの人たちが正しさの名の下で争う。
 そして、自分の正しさが普遍的でないと知る人たちの正しさが蹂躙されます。
 誰もが生きにくい正しさが、世界を覆っていくのでしょう。

 川崎ゆきおという漫画家の猟奇王という作品に、「いい人の行動には一瞬じゃがいやな影を見る。悪人にはそれがないだけ安心できる。」というセリフがあります(関連)。
 「いい人」の「上から目線」と押しつけがましさを、僕はそこに見ます。

 そんな世界から、僕は逃げ出したい。
 今、そういう気持ちです。

【追記】

 ここまで書いたところで、こんなニュースが入ってきました。

 北九州市八幡東区東田地区にあるテーマパーク「スペースワールド」が、2017年12月末で閉園することが16日、西日本新聞の取材で分かった。経営難が理由とみられる。同園が同日午後にもホームページ上で発表する。新日本製鉄八幡製鉄所(現・新日鉄住金八幡製鉄所)の遊休地に1990年に開業し、九州を代表するテーマパークの一つだった同園は、営業開始から四半世紀超で幕を閉じることになる。
 関係者によると、同園は15日に従業員らへの説明を終えた。
 総面積24万平方メートルでヤフオクドーム(福岡市)3個分超の同園は約300億円を投じて、宇宙をテーマにしたレジャー施設として90年4月22日にオープン。宇宙体験学習施設や“絶叫マシン”と言われる大型アトラクションが人気を集め、ピーク時の97年度には、年間216万人の入場者数を記録した。98年からは北九州市の成人式も行われた。
 その後は、他のテーマパークとの競争激化などで、徐々に客足が遠のき、親会社の新日鉄は2005年5月、民事再生法の適用を申請。同年7月に加森観光(札幌市)に営業譲渡し、同社が運営を継続してきた。
 加森観光は08年春、大人1万4700円の年間フリーパスを5千円以上値下げ。収益構造を抜本的に改善するため、100人以上いた正社員を一気に半減させた。前後して集客力向上に向けた冬場のアイススケート場や夏場のプールなどを計20億円近くかけて相次いで整備していた。12年度の入場者数は約164万人。近年は入場者数を公表していなかった。
 今年11月には、魚など5千匹を氷漬けにしたスケートリンクを来場者に滑らせる企画にインターネット上で「残酷」などと批判が相次ぎ、中止していた。
 同社は「今は回答を控えたい」としている。

■スペースワールドの歩み

1990年4月 新日鉄工場跡地に開園
1993年度  年間入場者数200万人突破
1994年  傾斜角度60度(当時世界最大)のジェットコースター「流星ライナータイタン」を導入
1997年度  入場者数ピーク。216万人
1998年1月 北九州市の成人式を開催(2013年まで)
1998年8月 落下式絶叫遊具で事故。12人重軽傷
1999年7月 JR鹿児島線に「スペースワールド駅」開業
2000年3月 大観覧車「スペース・アイ」が登場
2005年5月 民事再生法の適用を申請
2005年7月 「加森観光」に営業譲渡
2007年12月 ジェットコースターの事故で13人負傷
2012年度  入場者数164万人
2015年4月 開業25周年
2016年12月 17年末での閉園が判明
スペースワールド、閉園へ 経営難理由か、2017年末・2016年12月16日付 西日本新聞夕刊)

 先に逃げ出されてしまったようです。
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