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元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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Author:therapie
 元々は鉄道ブログです。
 と言いつつ、福岡市北郊にある新宮、古賀、福津の情報をメインに書いていました。
 筆者転居のため、最近は福岡市内の情報をメインに書いています。
 自分の興味が向いたものを、自分勝手に調査しています。
 今のところ、基本的に毎週日曜日に更新しています。
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何でできんと?
 またもや障害者虐待の報道です。

 宇都宮市の知的障害者支援施設「ビ・ブライト」で今年4月、入所者の男性(28)が腰の骨を折るなどの重傷を負った事件で、栃木県警は13日、事件当時に同施設で勤務していた団体職員、松本亜希子容疑者(25)=同市石井町=を傷害容疑で逮捕した。
 逮捕容疑は今年4月15日、同施設で職員研修中だった同県那須町の無職、佐藤大希容疑者(22)=傷害容疑で11日に逮捕=と共謀し、男性の腰の付近を代わる代わる数回蹴るなどの暴行を加え、腰の骨を折るなど全治約6カ月の重傷を負わせたとしている。
(宇都宮入所者暴行 元職員の女と研修中だった男を逮捕・2017年9月13日 02時55分(最終更新 9月13日 02時55分付毎日新聞)

 元職員の被疑者は、高校時代に柔道の関東大会で優勝した経験がある(参照)とか。
 そのような輝かしい経歴をもつ方が、どうしてこのようなワーキングプア業界で、どうしてこのような恥ずべき行為をしたのか。
 また、職員研修中だったという男は、「入所者で職員を補助するかたち で働いていた(参照)」とも書かれています。
 謎が多い事件です。

<本音を言わない利用者さんたち>

 グループホームから就労継続支援B型施設に異動してまず難しいと思ったのが、本音が分からない表面上は優等生タイプの利用者さんが多かったことです。

 仕事ぶりは真面目で、とてもよく頑張っています。
 発言も真面目で、言葉遣いも終始丁寧で、「優等生的」な言動が多いです。
 こちらからの問いに対してご自分が考える模範的な回答をする事が多く、本当は何を思っているのかとても分かりにくいのです。

 以前少し書きましたが(関連)、30代から40代にかけての「軽度」な知的障害がある方々の中に、「評価されたい」とか「叱られたくない」とかいう感情が強い方が散見しているように思います。
 優等生的な発言をする方には、そういった動機付けの方が多いように感じています。

 ですから、目につきやすい、評価されやすい所だけ優等生的な場合があります(^_^;)

 そういう方は、周囲への目配り気配りもされていて、他の方の面倒見も良いです。
 その一方で、「重度」な方への障害者への上から目線的対応が見られる方も散見しました。
 これは、悪しきモデリングによる支援者の影響かもしれませんね(関連)。

<厳しくされる利用者さんたち>

 そういった利用者さんの中には、支援者が厳しく接してしまう方が結構いるようです。
 パッと見できそうなのに出来なかったという事なのか、「なんでできんと?」という魔法の言葉で、特定の支援者から叱責される事例をよく聞きました。

 それも、キャリアや地位や資格がある支援者(関連関連)からの発言のようでした。
 むしろ、資格や経験のない支援者が、それに疑問を抱いていました。
 「できないからここに通っているんじゃないですか?なぜできないか考えて、できるようにするのが私たちの仕事なのではないですか?」という素人の疑問に、玄人たちはこう答えているようです。
「ここは仕事を学ぶ場だから、本人のために厳しく指導しないといけない。」

 確かに、玄人たちはいかにもできそうにない利用者さんには優しいそうです。

<「重度」、「軽度」とは何か>

 知的障害の軽重は、基本的に知能指数(IQ)で判断されます。
 重度の知的障害というのは、IQ35以下とされ(20以下を最重度とすることもあるようです)、中度はIQ36~50、軽度はIQ51~75(または70)とされています。
 療育手帳等における判定は自治体によって違いますが、A判定は重度であり、B判定は中軽度のようです(参照)。
 その他に、どれだけ支援が必要かを判定した受給者証の障害程度区分もあります。

 今回考えている利用者の方々は、それと関係なく「社会性」が異様に高いように思えます。
 判定は「重度」でありながら、周囲に合わせる能力が高いために「軽度」と見なされている方がいるようです。
 言ってみればオーバーアチーバー(知能指数から期待されるよりも成績が良い児童・生徒)の状態なのでしょう。

 それを意識せずに支援しているため、必要な支援ができておらず利用者さんが失敗してしまう。
 支援者本人が支援を省みていないため、利用者さんのせいにしてしまう。
 つまり、期待が過剰過ぎて勝手に失望し、勝手に立腹しているのではないかと思います。

 そのような経験を重ねた利用者さんたちは、ますます自信をなくしてしまいます。
 そして、高い「社会性」によって支援者の評価に過剰適応しようとします(関連)。
 他の利用者さんの世話を焼きたがるのも、自己有能感を高めたいからでしょう。

 そこでつい「上から目線」になってしまうのは、そういった要因があるからではないかと思います。
 それに加え、このような場合では認知的な向社会性(関連)を必要とすると思われますが、それには大きな知的資源を必要とするからだと思います。


<利用者さんたちを把握しないといかんのでしょうな>

 知的障害があるとされる方々は、様々な方略を使って周囲の環境に適応しようとしているように思えます。

 今回取り上げた、周囲の評価に表面上合わせる方略。
 周囲に波風を立てないようにとぼける方略。
 何もできないことにしておいたり、周囲の注意を喚起したりして支援などを求める方略。

 その方略を見抜き、適切な支援をしていかないといけないのでしょう。
 それは、「軽度」に見える利用者さんたちを支援していく上でも重要な事なのではないかと感じています。

<頑張らないとダメですか?>

 障害者は、社会への過剰な適応を期待されています(関連)。
 毎年恒例の「チャリティー」番組には、「努力する障害者」が毎回出てくるのだそうです。

 と言いつつ、僕はあまりその番組を見たことがないのですが。
 見もしないで非難するのは良くないですよね。すみません(^_^;)

 そういった「24時間テレビ的障害者」が、「愛される障害者」なのでしょうか?
 しかし、よく考えたら、聖人君子なんてそうそういません。
 障害の有無に関わらず、努力の有無に関わらず、万人が尊重される社会であって欲しいものです。
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