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元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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Author:therapie
 元々は鉄道ブログです。
 と言いつつ、福岡市北郊にある新宮、古賀、福津の情報をメインに書いていました。
 筆者転居のため、最近は福岡市内の情報をメインに書いています。
 自分の興味が向いたものを、自分勝手に調査しています。
 今のところ、基本的に毎週日曜日に更新しています。
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焚書が怖い
 学生の頃に、友達と三重県松阪市まで鈍行列車を乗り継いで旅をしたことがあります。
 山陰のある地方都市で乗り継ぐ際に、時間があったので駅から出てみました。
 駅前に小さな本屋がありました。
 入ってみると雑誌と漫画と学習参考書しか置いていませんでした。

<焚書への恐怖>

 先日、有川浩の図書館戦争を読みました。

 以前読んだのですが、ほとんど忘れていました(^_^;)

 本好きには、潜在的に焚書への恐怖があるように思います(関連)。
 でも、緩やかな焚書は今現在でも起こっているように思います。

<なぜ本の墓場を求めるのか>

 本好きの中には、「本の墓場」を求める人たちもいます。
 誰かが読まなくなった本がそこに集まり、再び誰かが読む日を静かに待つ場所(関連)。
 最近、西加奈子のうつくしい人を読みましたが、そこにもそういった場所が出てきていました。

 自分の読んだ本は、自分の一部。
 それが、いつかはこの世から失われてしまう。
 それは、とても悲しい事です。
 ティモシー・ライバックのヒットラーの秘密図書館を読むと、例え世界史に残る人物の蔵書であっても、簡単に四散してしまうものなのだなと感じます。

 例え一個人の蔵書が処分されたとしても、この世から消えるわけではない。
 古本屋にあるじゃないか。図書館にあるじゃないか。
 そんな考え方もできます。

<新しい本しかない古本屋と図書館>

 しかし、それは甘いのではないかと最近思ってしまいます。

 街の古本屋は、めっきり減ってしまいました。
 大手の古本屋チェーンばかりになってしまいました。
 そういった店では、一昔前の本を探すのに一苦労します。
 いわゆる名作の類いも、少し前に流行った本も、あまりありません。
 佐野眞一の誰が本を殺すのかによると、本の売上は落ちているものの、出版される品数は増えているそうです。
 しかも、ベストセラーだけが売れる傾向があるそうです。
 そういう状況だと、新しい本を並べるだけで精一杯になってしまうのでしょうね。

 図書館も同様です。
 前掲の誰が本を殺すのかにも出ていましたが、住民へのサービス向上を旗印に、図書館は貸出冊数や来館者数の向上に努めざるを得ない状況です。
 そういう状況下で、ベストセラーを複数冊買う事が普通になり、あまり貸出実績のない本は積極的に除籍されるようになってきました。
 先日読んだ、羽田圭介 成功者Kでも、主人公の芥川賞作家Kがそれによって本が売れない現代に恐れおののく様子が出ていました。
 国立国会図書館をはじめとする大図書館がある地域を別にして、個人の蔵書を処分すると、二度とその本を読めなくなる危険性が高まっています。

 本当は、沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史に書かれていた奄美群島出身者差別を読みたいと思って佐野眞一を探していたのですが、思わぬ面白い本に出会えました。

 僕が特に危惧しているのは、「下らない本」です。
 下らない本ほど失われてしまいます。


古書店が舞台の小説やドラマが人気を呼び、古本に改めて注目が集まる中、倉庫に放置された約40万冊の古本を前に、広島県三原市のJA三原が頭を痛めている。かつて文庫本の数では全国一とも呼ばれた古書店に貸していたが、同社は2011年5月ごろに営業停止。男性社長(67)は大量の本を残したまま、昨年1月末に行方不明となった。社長は処分の承諾書を残しているが、JA担当者は「我々には宝の山か紙くずか分からない。どうやって処分していいのか」と話している。
古書店は文庫本専門にインターネット販売していた「ふるほん文庫やさん」。社長は化粧品の営業マンから転身して1995年に開業、07年10月まで北九州市に本社を置いていた。新聞や雑誌などにも取り上げられ、波瀾(はらん)万丈の半生を描いた自伝は現在も販売されている。
07年11月にJA三原の店舗兼倉庫を借りて本社を三原市に移転。だが11年5月以降は家賃を滞納しており、この倉庫内で生活していた社長は失踪理由を示すものは残さず、12年1月末に姿を消した。564平方メートルの建物いっぱいに並んだ古本の他、社長の使っていたベッドや焼酎パックなどの生活ごみもそのままになっている。同JAの担当者は「本の価値は全く分からないが、片付け費用は間違いなく大変なものになる」と首を振る。(後略)出典:毎日新聞 2013年06月08日

(消えた古本虫? 「ふるほん文庫やさん」、そして「たもかく本の街」はどうなっているのか?)

 この、ふるほん文庫やさんは、先述の誰が本を殺したのかにも出ていました。
 北九州市にあったらしいのですが、広島に移転した上につぶれていたのですね。

 昔から、文庫本等のペーパーバック本はごみ捨て場でよく見かけていました。
 読んで捨てても惜しくないから、後世に残らない。
 アヤシイ本なんかはもっと残らないでしょうし、発禁になったりしたら更に残りません。
 しかし、下らないものも下らないなりに時代の証人なわけで、やはり失われるのは惜しいと感じてしまいます。

<情報は蓄積されていないといけない>

 最近、「安倍政権になって雇用が改善した。民主党政権時代は最悪だった」という話を聞きます。
 有効求人倍率だけで比較すると、2008年のリーマンショック以降、(麻生さんにまったく責任はありませんが)麻生政権の2009年にどん底になった後、鳩山、菅、野田、安倍政権と一貫して改善の方向に向かっています。
 そういったことは、印象だけでなく蓄積された情報を調べてはじめて分かることです。
 しかし、新しい言説だけが流れていく社会では、冒頭のような誤解を招く発言が横行してしまいます。

 新しい本だけが流れていく社会は、決して良いものだとは思えません。

オセアニアはユーラシアと同盟を結んだことなど一度も無いと党は言っていた。彼、ウィンストン・スミスはほんの四年前までオセアニアがユーラシアと同盟を結んでいたことを憶えている。しかしその知識はどこに存在するのだろう? 彼自身の意識の中だけだ。そしてそれもしばらくすれば抹消されるに違いない。他の皆が党の押し付ける嘘を受け入れて全ての記録が同じ内容になればその嘘は史実としてまかり通り、真実となってしまうのだ。党のスローガンは言っていた。「過去を制する者が未来を制する。現在を制する者が過去を制する」過去はその変更可能な性質にも関わらず変更されたことなどないのだ。どんなことであろうと現在真実であることは過去も未来もずっと真実なのだ。とても単純なことだった。必要なことは自らの記憶に対する絶えざる克服だけだ。それが「現実操作」であり、それはニュースピークでこう呼ばれていた。「二重思考」。
(参照)




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