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元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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 元々は鉄道ブログです。
 と言いつつ、福岡市北郊にある新宮、古賀、福津の情報をメインに書いていました。
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セウォル号は福岡造船製?
 先日、福岡市中央区にある福岡造船が、長崎の渡辺造船所を買収したと新聞に出ていました。

 中堅造船会社の福岡造船(福岡市)は、漁船やフェリーを建造する渡辺造船所(長崎市)を買収した。買収額は明らかにしていない。渡辺造船所は経営陣が高齢化し、後継者の選定に悩んでいたことから福岡造船の傘下入りを決めた。

 福岡造船は5日付で創業者一族から渡辺造船所の発行済み株式の全てを買い取った。福岡造船から常勤と非常勤の取締役計4人を派遣した。今後…
(福岡造船、同業を買収 長崎の渡辺造船所、後継者難で・2018/1/25付日本経済新聞)

 後継者難での売却というのは積善社と似ています(関連)。
 しかし、そんな大きな造船所に見えない(失礼過ぎ)福岡造船が他社を買収するなんて、僕には意外でした。

<セウォル号は福岡造船製?>

 そこで福岡造船について検索してみると、韓国で沈没して国家的な問題になったセウォル号(元なみのうえ)が福岡造船製であるとの記事を見つけました。

韓国旅客船セウォル号の沈没事故が発生して、約2週間が経った。
セウォル号が日本製だったことは既知の事かもしれないが、
造船会社はどこなのだろうか?

セウォル号は元々、鹿児島や沖縄を結ぶ国内定期船「フェリーなみのうえ」として、
1994年6月から2012年9月まで活躍し、その後韓国へ売却された。
現在は後継者として「フェリー波之上」が活躍している模様。

「フェリーなみのうえ」の運航会社は鹿児島県奄美市のマルエーフェリーで、
当時は主に離島住民の生活の足として使われていたそうだ。
このとき、運航に支障が出るような事故は特になかった。

「フェリーなみのうえ」が造船された情報を探っていくと、
どうやら日本の日本林兼造船所で造られたようだ。

現在は福岡造船株式会社となり、福岡と長崎に工場を有している。
主に貨物船や旅客フェリー、タンカーなど、中型船舶を造っている。
(セウォル号は日本製だった!なみのうえの造船会社は?・2014/05/02 21:31付)

 セウォル号は元々、鹿児島~奄美~沖縄航路に就航していたフェリーなみのうえであったことはよく知られています。
 僕も徳之島にいたころに何度か利用しました。

<マルハが作ったセウォル号>

 Wikipediaによると、セウォル号は1994年6月に林兼船渠で竣工したとのこと(参照)です。

 林兼は下関の名門企業です。
 全国的にはマルハの商標で知られるグループです。

創業者の中部家が明石郡林村の出身であることから、屋号が「林屋」となり、途中の代から林家兼松と名乗り、屋号を「林兼」とした。この当時から屋号の略称として「は」の字を用いており、林兼商店となった後も丸枠の中に「は」の字を入れた商標を用いていたことに由来する。また、航海中『荒波(は)を丸く収める』という意味も掛けられていた。この1921年(大正10年)に商標登録された「マルハ印」は、1993年(平成5年)に新たな商標に変更されている。(波をモチーフとした赤が8割・グレーが2割のものである)
(参照)

 こちらでは、林兼石油という会社があちこちでガソリンスタンドを経営しています。

大東通商は第二次世界大戦後の財閥解体に伴い林兼商店(大洋漁業の持株会社)の商社部門が分立したもので、林兼産業はマルハと創業家を同じくする「兄弟会社」にあたる。
(参照)

 その林兼石油は、大東通商の子会社にあたる(参照)ようです。

<林兼船渠とは?>

 その林兼グループの造船所が福岡造船に吸収されたということでしょうか?
 そこで、林兼造船を調べてみました。

1916年(大正5年)に中部鉄工所として創業、1919年(大正8年)に林兼造船鉄工所となった。大洋漁業系列の造船所として、下関工場では、捕鯨船を含む大型漁船を多数建造、捕鯨、遠洋漁業の衰退後は、フェリー、特殊船を建造した。戦後、買収した長崎工場では、貨物船を主に建造していた。

オイルショックとその後の造船不況、為替相場の円高などの影響を受け、1987年(昭和62年)12月に解散した。
(参照)

 解散しとるやんと思いましたが、長崎工場を調べると次のような事が書いていました。

長崎工場

倒産した川南工業の長崎造船所を1965年に購入して発足した。当初は漁船や1万トン級の貨物船を建造していたが、1973年の船台拡張以降は大型ばら積み貨物船、パナマックスタンカーなどを建造した。造船不況による設備削減で、1980年1月に閉鎖が決定、工場の一部は林兼船渠として独立して存続し、残りは特定船舶製造安定事業協会が買い上げた後、三菱長崎機工および中田組に継承された。1992年、林兼船渠が台湾のエバーグリーン・グループに買収され、長栄造船となる。2004年に福岡造船に売却され、同社の長崎工場となった。
(参照)

 つまり、川南工業長崎造船所が林兼造船長崎工場になり、一部が林兼船渠として存続中になみのうえを建造したということのようです。
 その後確かに福岡造船に買収されたようですね。

 福岡造船は元々長崎にも拠点があったわけで、今回の買収もそれほど不自然ではないのでしょう。

 1992年から2004年までは、エバーグリーングループだったんですね。
 エバーグリーングループは2001年にマリノアシティ福岡の隣接地のエバーグリーンマリノアホテル(2002年開業らしい)にSky Dream Fukuokaを開業し、2009年に営業をやめています(参照)。
 エバーグリーンマリノアホテル自体も2011年5月31日から休館(参照)し、2013年12月1日に東京BMCサポートが運営する(参照)ホテルマリノアリゾート福岡として再開業した(参照)ようです(所有者はエバーランドのままらしい)。

 色々事業の見直しをした時期なのでしょうかね。


【2018年4月2日追記】

 臼杵造船所も福岡造船の傘下に入るのではないかという話です。

臼杵市にある臼杵造船所は中堅会社の福岡造船の傘下に入る方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。臼杵造船所は臼杵市板知屋に昭和63年に創業し、鋼製のフェリーや船、そしてタンカーの製造などを手がけています。東京商工リサーチによりますと、臼杵造船所は去年、5期ぶりの単年度黒字に回復していますが、おととしまでの損失を補填するには至っていませんでした。関係者によりますと、臼杵造船所は中堅会社の福岡造船の傘下に入る方針を固め、主な株主のJFE鋼材などが福岡造船に株を譲渡するということです。次回の株主総会で正式に決定し、臼杵造船所の企業名と事業は今後も継続すると見られています。OBSの取材に対し福岡造船は「現段階では答えられない」とコメントしています。
(臼杵造船所は福岡造船の傘下へ・2018年3月30日23:11付大分放送)


【2018年4月10日追記】

 臼杵造船所が正式に発表したようです。

 中堅造船所の福岡造船(福岡市)が臼杵造船所(大分県臼杵市)の発行済み株式の90%超を取得し、傘下に収めたことが明らかになった。臼杵造船所が9日、発表した。両社は食用油や化学品を運ぶケミカルタンカーを得意とする。海運運賃の低迷などで造船不況が続く中、特殊性があり収益率の高いケミカルタンカーに集中することで生き残りを目指す。
 臼杵造船所の筆頭株主だったJFEホールディングス傘下のJFE鋼材などが持ち分を売却した。福岡造船の2017年3月期の売上高は432億円。福岡市と長崎市に工場を持つ。
 造船業界では今年に入って、最大手の今治造船が三井造船(現三井E&Sホールディングス)子会社の南日本造船(大分県臼杵市)を買収。苦境打開に向け業界が再編を探る動きがくすぶっている。
(福岡造船、臼杵造船所を買収 統合で造船不況に対応・2018/4/9 18:35付日本経済新聞)
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