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元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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 元々は鉄道ブログです。
 と言いつつ、福岡市北郊にある新宮、古賀、福津の情報をメインに書いていました。
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今更ながら「川原泉問題」を調べてみる
 前回「LGBT」を取り上げたのは、最近川原泉(KAWAHARA Izumi,1960.9.24-)さんを検索したからです。
 川原さんは鹿児島県指宿市出身の漫画家。
 鹿児島大学法文学部人文学科日本史学専攻を卒業したとされる(参照)、京セラ創業者の稲盛和夫(INAMORI Kazuo,1932.1.21-)さんやテロリストの岡本公三(OKAMOTO Kozo,1947.12.7-)さんと並ぶ(?)数少ない鹿児島大学出身有名人です。

<「川原泉問題」>

 その川原さんの作品において、LGBTに対する差別的な意識が見え隠れするという批判が2006年頃にあったらしいのです。
 所謂「川原泉問題(参照参照参照参照・・参照参照参照参照参照)」です。

 主に批判されていたのが、2006年6月29日に発売されたレナード現象には理由があるという単行本中の、2005年から2006年にかけて発表された「真面目な人には裏がある」という作品(参照)。
 この中での同性愛の扱いが、問題になっているようです。

<「ホモ」をめぐる諸問題>

 男性の同性愛者のことを、以前は「ホモ」と呼んでいました。
 これは、ホモセクシュアル(homosexual)の略であり元々は同性愛を表す言葉だったようです(参照)。

 英語のgayも、英語では同性愛者を表す言葉のようです。

 この対義語がヘテロセクシャル(Heterosexual)で異性愛者と訳されます(参照)。
 「ホモ」の語義自体に差別的要素はないようですが、現在では使われていないようです。

 「真面目な人には裏がある」では、この「ホモ」という用語が多用されています。
 単行本124ページで主人公の日夏晶さんは、「『ゲイ』ってどうも語感が悪くて」「ガギグゲゴはな・・・」「『ホモ』の方が音の響きがかわいいのに」と自分が「ホモ」と呼ぶ理由を説明しています。
 用語を言い換えただけで差別でなくなるというのはおかしな話です。
 このような台詞がある以上、晶さんが作中で「ホモ」と呼称するのは容認すべきであると僕は思います。

 しかし、その際に「『ゲイ』は差別用語みたいだから『ホモ』と言った方が」とツッコんでいたBL(ボーイズラブ)小説愛好家の草壁さんも、それ以降は「ホモ」と一貫して呼んでいます。
 また、晶さんのお兄さんである日夏葵さんの彼氏である塔宮雅斗さんも、最初は「ゲイ」と自称していたにも関わらず、なぜか以降は「ホモ」に転じます。
 ここは、わけがわかりません。
 差別用語云々以前に、話としておかしい。

 これは、作者と編集者の言葉に対する感受性を疑われても仕方ないのではないかと思ってしまいます。

 いまだに「障害者」表記で押し通している僕の台詞ではありませんが。
 恥ずかしいのであまり書かないようにしていますが、このブログで「障害者」表記に統一しているのは、「障害」とは当事者と周囲との間にあるものであるという解釈だからです。


<性自認と性的指向の混同は改善?>

 川原さんが同性愛を扱った作品としては、1991年から1996年に発表されたメイプル戦記(第1巻第2巻)も読んだ事があります。
 この作品は、女性だけのプロ野球球団スイートメイプルズの物語です。
 投手の一人である神尾瑠璃子(聡史)さんは高校野球球児でした。
 捕手の小早川秀明さんへの自らの恋心に気付いて野球界から姿を消して、ゲイバー紫頭巾に就職しました。
 しかし、女性だけの球団が発足すると知り、「自分は体は男だけど心は女なんだ」と言ってメイプルズ入団試験を受けて合格します。

 神尾さんも周囲も(ゲイバーという看板にも関わらず)「オカマ」と呼称しているのはいいとして、ここでは性的指向と性自認が混同されています。
 「男性を好きな男性の心=女性の心」というわけではないはずです。

 しかし、残念ながら当時はそのような認識が一般的であったと思われます。
 何もかも、「オカマ」と「オナベ」でいっしょくたにされていましたからね。

 「真面目な人には裏がある」においてはそのような事はないのではないかと思います。
 「オカマ」という言葉も出てきませんし、女性の服を着て髭の生えかけているというステレオタイプな人物も出てきません。
 ただ、「BLとゲイとの混同(参照)」はあるそうですが、僕がそもそもBLを知らないのでよく分かりません。

<同性愛者への反応>

 しかし、共通した部分もあります。
 それは、同性愛者と接した時の周囲の反応です。
 神尾さんの高校時代の監督でメイプルズのヘッドコーチである高柳邦彦さんは、神尾さんの恋心に関する話題になると逃避したり耳を塞いだり思考停止したりして拒絶します。

 一方で、日夏葵さんと塔宮雅斗さんの両親も、最初は拒絶しています。

 この辺りも批判されているようなのですが、ある意味リアルなのかなとも思います。
 また、そうやって逃避する人と受け入れられる人が対比して描かれており、全体としては受け入れられない人を笑う内容なのかなと思います。

 全般的に批判されているのが、塔宮雅斗さんを「幻獣バジリスク」と表現している点。
 ただ、これを「カムアウトを嘲笑する態度(参照参照)」と断ずるのはどうなのでしょう。
 これはあくまで塔宮雅斗さんのその場での様子を表現しているだけだと思うからです。
 ただ、批判するのも分かります。
 分かりますが、その説明の前に思い出話をしないといけません。

<少数者の個別性>

 若かった頃、屋台で出会ったオジサンと意気投合して家に付いていったら、体を触りまくられて逃げてきたことがあります。
 数年間、「ホモ(当時の用語)は怖い」と思っていましたが、よくよく考えるとそうではないことに気がつきました。

 僕たち異性愛の男性は、女性を見るとだれかれ構わず押し倒すでしょうか?
 そんなことはありません。
 好みというのもありますし、お互いの関係もあります。
 そういうの抜きでも平気な方もいらっしゃいますが、犯罪者の範疇なのをみると、稀なのでしょう(関連関連)。

 ちなみにDSM-5では「痴漢」もパラフィリア障害の中の窃触症というものに分類されているそうです。
 ICDでも、次の改訂で「強迫的性行動症を設ける方針」だそうです(参照)。
 性的指向や性的嗜好の「正常」と「異常」の座標軸とは別に、相手の意向を尊重するか否かの座標軸があると思うのです。

 それは、同性愛者でも同じことだと思ったのです。
 「同性愛者はノンケには惹かれない人の方が多い(参照)」と書いている人がいましたが、自分を好きになってくれない人って、そんなに好きになれないでしょうしね。
 それ以前に、同性愛者であろうが異性愛者であろうが、相手の意向を尊重する人が大部分でしょうしね。

 そう考えると、「ゲイは迷惑かけんな!」という主張は問題解決を少数者に押し付ける問題(参照)以前に、ほぼ有効性がない主張だと言えるかもしれません。


 要は、同性愛者だからといって、みんな同じではないということ。
 川原さんが批判されている最大の点は、こういった少数者の個別性に無関心に見えるところだと思います。
 「ホモ判定実験」においては「ホモの反応は予測できる(参照)」という感じですし。
 「幻獣バジリスク」が批判されたのも、個別性を感じられなかったからなのではないかと思います。

<少数者を笑う難しさ>

 また、知的な言葉が出てきてゆるいので忘れがちですが、基本的に川原さんの漫画はギャグ漫画っぽいです。
 従って、登場人物は笑われる可能性をもっています。
 少数者だけ笑われないのも、ある意味差別的です。

 しかし、少数者をギャグにするのは、とても難しいのだろうと思います。
 元々、誰かを叩くのはウケる(参照)わけで、少数者を扱うならば叩いた方が簡単に笑いが取れるわけです。
 だから、安易にやれば差別的な笑いに陥りやすいですし、それに気付きにくいです。
 そういうのを意識しないといけないと、小説家(処女作執筆中)としては感じました。

 生物として遺伝子を残すために生きているのだと考えがちな僕は、もうちょっとこの件については考えないといけないなと思っています(参照)。


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テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術


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