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元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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高架橋の横の空地
 以前、高架橋を作る時には横に空地を作らないといけないと聞いたことがあります。
 鉄道だけのことなのか、はたまた道路も含めてのことなのかよく分からないので調べてみました。

 鉄道の高架橋の横には大抵側道がありますが、あれは「環境側道」と呼ぶのだそうです。

 日照権は、憲法25条でいう「健康で文化的な生活を営む権利」をいい、非成文法上の権利です。ここでは、日照ばかりでなく日当たり・通風・採光等も含まれますが、事前に行われる環境アセスメント(環境影響評価書)で、日照が一定の基準に満たない、即ち住環境として不適当となる土地については、その代替地または補償金等によって空き地にします。この空き地を利用し、近隣住民の便を図るために整備されるのが「環境側道」です。
 言い換えれば、環境側道を建設することを目的に民地を買収するわけではなく、あくまで日照権を保障できず住環境に適さない土地を自治体が買い取り(当然土地の価値も下がるのでそれを自治体が保障する意味合いもある)その土地の有効活用として道路を建設するのが本来の目的です。したがって、環境側道は高架構築物の北側に設けられ、地下化方式では環境側道はありません。
 従来、環境側道用地を買収してからそこに鉄道仮線を敷き、高架構築物を建設する方法が一般的でしたが、京急蒲田付近の連続立体化工事では「直接高架工法」を採用することで、環境側道用地買収と高架工事を同時並行させることで、工期の短縮を図ることになり、当初計画が変更されました。
(参照)

 このページでは、「その後日照権との関係で環境側道の設置が義務づけられるようになると」とありますので、いつかの時点から設置しなくてはならなくなったのでしょう。

 この事態は予想されたことだった。同事業は、「都市における道路と鉄道との連続立体交差化に関する協定」(俗称「建運協定」、1969年9月に旧建設省と旧運輸省との問で締結、現在国土交通省に統合されているので、通達などと同様の扱いになっている)に基づいたものである。協定によれば、高架鉄道の場合は騒音などの環境影響を緩和する環境空間(環境側道、以下「側道」という)が不可欠であり、鉄道などの工事と同時に設計、施工されなければならないとされている。にもかかわらず、地下化を目指す住民の運動と裁判、これを享見る広範な世論により、用地買収すら進んでいない。筆者は、本誌2004年9月21日号で、この事業の施行期限である今年3月末までには到底完成できないと予測した。
(参照)

 これだと鉄道の高架橋は側道をつけないといけなさそうですが、道路の場合は微妙です。
 どうも高架道路の側道には「環境」という側面が調べた限りではないような感じです。

高速道路や幹線道路など、出入りが制限される道路に隣接し並行して設けられる道路のこと。
高速道路や幹線道路などに不足する街路としての機能を持たせることを目的とする。
(参照)

 上は「側道」についての解説ですが、周辺地域の日照を確保する観点や騒音を軽減するという観点はまったくありません。
 また、上の解説では周囲が市街地でなければ街路は不要なので側道は要らなさそうですが、結構整備しているようです。

高速自動車国道の整備に当たっては、側道、インターチェンジアクセス道等、地方公共団体と一体的に整備を図っている
(参照)

 どうでもいいことですが、側道は地方自治体の負担のようで、国からはお金を貸すという支援しかしていないように見えます。

 方々探しましたが、高架道路の脇に空地を作らなければならない規則は見つかりませんでした。
 ところが、高架橋の脇に空地を設けるのは、「東京都日影による中高層建築物の高さの制限に関する条例」が根拠だと書いている人がいました。
 条文はこちらですが、この条例は建築基準法第五十六条の二第一項に基づいているそうなので、早速調べてみました。

(日影による中高層の建築物の高さの制限)
第五十六条の二  別表第四(い)欄の各項に掲げる地域又は区域の全部又は一部で地方公共団体の条例で指定する区域(以下この条において「対象区域」という。)内にある同表(ろ)欄の当該各項(四の項にあつては、同項イ又はロのうちから地方公共団体がその地方の気候及び風土、当該区域の土地利用の状況等を勘案して条例で指定するもの)に掲げる建築物は、冬至日の真太陽時による午前八時から午後四時まで(道の区域内にあつては、午前九時から午後三時まで)の間において、それぞれ、同表(は)欄の各項(四の項にあつては、同項イ又はロ)に掲げる平均地盤面からの高さ(二の項及び三の項にあつては、当該各項に掲げる平均地盤面からの高さのうちから地方公共団体が当該区域の土地利用の状況等を勘案して条例で指定するもの)の水平面(対象区域外の部分、高層住居誘導地区内の部分、都市再生特別地区内の部分及び当該建築物の敷地内の部分を除く。)に、敷地境界線からの水平距離が五メートルを超える範囲において、同表(に)欄の(一)、 (二)又は(三)の号(同表の三の項にあつては、(一)又は(二)の号)のうちから地方公共団体がその地方の気候及び風土、土地利用の状況等を勘案して条例で指定する号に掲げる時間以上日影となる部分を生じさせることのないものとしなければならない。ただし、特定行政庁が土地の状況等により周囲の居住環境を害するおそれがないと認めて建築審査会の同意を得て許可した場合においては、この限りでない。
(建築基準法)

 ちなみに福岡市の場合は福岡市建築基準法施行条例で定めているようです。
 この条文が鉄道や道路の高架橋にも関わってくるのかはまったく分かりませんでしたが、関わってくるとしても日照以外のことはあまり考えていないようです。

 さて、宮地岳線跡地に高速道路を作りたがっている御仁がいらっしゃるという噂です。
 宮地岳線跡地は基本的に南北に伸びています。高架道路を作っても日照上の問題が起きる箇所はかなり少ないと思われます。
 と言うことは、逆に家の横にコンクリートの柱が林立する可能性があるということかもしれません。
 そうでない場合には今度は空地(側道)用の用地買収費用がかさんでくるでしょう。

 政治家の方は公費が大きくなればなるほど関係する業者も増えて献金や選挙協力でおいしいかもしれません。
 でも、地元住民にしてみれば低層住宅が多い所に目障りなものができるばかりかいざ使おうとしても遠回りしないといけない厄介な代物ができることになります。
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この記事に対するコメント
建築基準法について
はじめまして。建築設計の仕事をしている者です。

建築基準法(以下、基準法)はあくまでも建築物を規制する法律です。建築物の定義は同法第2条第1号にあり、おおまかに言うと「土地に定着する工作物のうち、屋根・柱・壁を有するもの」です。この他に煙突・高架水槽などの工作物も対象となります。

なお、高架道路や鉄道施設は基準法の対象ではありません。道路については一般に道路法の規制を受けます。鉄道施設も専門の法令があるはずです。つまり、基準法やそれに基づく自治体の条例は高架道路や鉄道施設を規制する根拠法令にはなり得ないと思います。

なお、日照権は「非成文法上の権利」ですので、対象が建築・道路・鉄道に関わりなく、自分の住居の日照時間が減少するなら要求する権利があります。
【2007/06/12 22:05】 URL | tks #- [ 編集]

ガセでしたか
 そういう理屈だったんですか。
 それでは道路の場合でも「日照が一定の基準に満たない、即ち住環境として不適当となる土地については、その代替地または補償金等によって空き地に」するかもしれないわけですね。
【2007/06/14 01:32】 URL | therapie #SFo5/nok [ 編集]


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太陽時太陽時(たいようじ、solar time)は太陽が天球上で最も高い位置に達した時刻を正午とするという考え方に基づく時間である。視太陽時(apparent solar time)は視太陽日に基づく太陽時である。視太陽日は太陽がその場所での子午線を続けて2回通過する時間間隔である。 天文・宇宙を知る【2007/07/27 11:49】

日照権日照権(にっしょうけん)とは、建築物の日当たりを確保する権利のこと。近隣に、マンションなど高層の建築物が立てられ、日当たりが阻害されることが予想される場合に、仮処分申請や損害賠償訴訟を起こす根拠となる。日本では法政大学法学部の五十嵐敬喜教授が提唱し 『建築』information【2007/08/08 16:07】



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