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元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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焼き場に立つ少年
 2007年8月9日に亡くなったアメリカの写真家ジョー・オダネル(Joseph R. O'Donnell)氏が撮影した「焼き場に立つ少年」が、長崎新聞社の仲介によって長崎市に寄贈されたそうです(参照)。

 この写真、皇后さんも深い関心をもっているよう(参照)で、恐らく多くの人が目にした事のある写真ではないかと思います。
 僕もどこかで見た。

 で、どんな写真かというとこちらこちらこちらこちらにありますのでご覧になられてください。
 裸足の男の子が直立不動で立っていて、背中には幼い子どもをおんぶひもをたすきがけにして背負っています。
 ただそれだけの写真です。

 彼の写真集、Japan 1945 A U.S.Marine's Photographs from Ground Zeroには次のように書かれているそうです。

I had never before witnessed the obvious military influence on the young until I watched this
boy bring his dead brother to a cremation site. He stood at attention, only the biting of his lower lip betraying his emotion. I wanted to go to him to comfort him, but I was afraid that if I did so, his strength would crumble.
(参照)

 また、1999年に行われた写真展「写真が語る20世紀…目撃者」について朝日新聞が掲載したオダネル氏のコメントはこのようなものだったそうです。

1945年9月佐世保から長崎に入った私は小高い丘の上から下を眺めていました。
すると白いマスクをかけた男たちが目に入りました。
男たちは60センチほどの深さにえぐった穴のそばで作業をしていました。
荷車に山積みした死体を石灰の燃える穴の中に次々と入れていたのです。
10歳ぐらいの少年が歩いてくるのが目に留まりました。
おんぶひもをたすきにかけて、幼子を背中に背負っています。
弟や妹をおんぶしたまま、広場で遊んでいる子供たちの姿は当時の日本でよく目にする光景でした。
しかし、この少年の様子ははっきりと違っています。
重大な目的を持ってこの焼き場にやってきたという強い意思が感じられました。
しかも裸足です。
少年は焼き場のふちまで来ると、硬い表情で目を凝らして立ち尽くしています。
背中の赤ん坊はぐっすり眠っているのか、首を後ろにのけぞらせたままです。
少年は焼き場のふちに5分か10分も立っていたのでしょうか。
白いマスクの男たちがおもむろに近づき、ゆっくりとおんぶひもを解き始めました。
この時私は、背中の幼子が既に死んでいる事に初めて気付いたのです。
男達は幼子の手と足を持つと背中の赤ん坊をゆっくりと葬るように、焼き場の熱い灰の上に横たえました。
まず幼い肉体が火に溶けるジューという音がしました。
それからまばゆい程の炎がさっと舞い立ちました。
真っ赤な夕日のような炎は、直立不動の少年のまだあどけない頬を赤く照らしました。
その時です。炎を食い入るように見つめる少年の唇に血がにじんでいるのに気づいたのは。
少年があまりきつく噛み締めているため、唇の血は流れることもなく、ただ少年の下唇に赤くにじんでいました。
夕日のような炎が静まると、少年はくるりときびすを返し、沈黙のまま焼き場を去って行きました。
背筋が凍るような光景でした。
(参照参照参照参照参照)

 この写真を含む写真は、オダネル氏の私物のカメラで撮影されたそうで、撮影された場所も当然ながら撮影された少年の身元も不明だそうです。何度も来日して探したそうなんですが見つからなかったそうで、テレビでも放映されたようです(参照)。

 ウチの子もよくこんな感じで寝ています。つい重ね合わせてしまいました。

 「犠牲者X人」という文字列を目にすることがあります。
 でも、犠牲になったのは数字ではなくて人です。
 誰かにとってかけがえのない誰かであり、あなたにとってかけがえのない誰かであり、誰かにとってかけがえのないあなたです。

 世の中で、なにがいちばんみじめかといって、戦争ほどみじめなものはない。ただ、みじめだ、いたましい、むごたらしいとかいったって、昭和二十年よりうあとにうまれた人は、絵や写真や映画でみるだけで、よくわからないでしょう。

 戦争とは、かっこいい兵器が出てきて、いさましい突撃があって、飛行機の決闘があって・・・・・とワクワクする人がいる。そんな人にかぎって、「でもじっさいに戦争の中にいるのはいやだな。よこの方で、のんびり戦争をみていて、つよい方をおうえんするよ」っていうはずだ。

 でも、ほんとの戦争はそんなもんじゃない。あなたのあたまの上にたまがおちてきて、あなたがこっぱみじんになってあなたが死ぬのですよ。それも戦争をする人しない人、しかけた国、しかけられた国にもかかわらず、だれでも死んでしまうのですよ。あやまったって、にげたって、かくれたって、だめなのだ。
(参照)

 中学の頃に読んだ手塚治虫の言葉です。

 ちなみにこの写真は、日本語版だとトランクの中の日本―米従軍カメラマンの非公式記録という写真集に収録されているそうです。
 が、絶版らしい・・・。
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