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元々鉄道ブログですが、福岡県古賀市、新宮町、福津市の情報に移行、その後福岡市近郊の情報に寄り道した後、心理学と障害者福祉に関心を移しています。
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 元々は鉄道ブログです。
 と言いつつ、福岡市北郊にある新宮、古賀、福津の情報をメインに書いていました。
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 今のところ、基本的に毎週日曜日に更新しています。
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福津・古賀・新宮合併構想を考える(3)
 先日の続きです。

昭和の大合併との比較は無意味

 昭和の大合併以降に古賀市の人口が増えたのは、合併のおかげではありません。
 確かに1955(昭和30)年4月1日の合併以来、古賀の人口は増加してきています。

 1955(昭和30)年に約16,000人(市長の発言)だったのが1970(昭和45)年には25,194人(参照)、1975(昭和50)年には27,737人(参照)、1980(昭和55)年には34,686人(参照)ないしは35,562人(参照)、1985(昭和60)年には40,643人(参照ないしは41,311人(参照)、1990(平成2)年には45,178人(参照)ないしは45,725人(参照)、1995(平成7)年には50,790人(参照)ないしは51,244人(参照)、2000(平成12)年には55,689人(参照)ないしは55,476人 (参照)、2004(平成16)年には56,442人(参照)、2005(平成17)年には55,943人(参照)と増加しているようです。

 この時期は、日本自体の人口が増えていました。また、福岡都市圏も幸いなことに人口が増加している地域でした。

 たとえば、お隣の新宮町も1955(昭和30)年4月1日に立花村と新宮町が対等合併した町です。
 新宮町の1980(昭和55)年の人口は13,863人、2005(平成17)年の人口は23,447人で、1.6倍強の増加です。

 新宮町の場合、1980(昭和55)年に13,863人だったのが1985(昭和60)年には14,954人に、1990(平成2)年には 15,493人に、1995(平成7)年には19,227人に、2000(平成12)年には22,431人に、2005(平成17)年には23,447人に増加しています(参照)。

 一方で古賀市の場合、1980(昭和55)年に35,562人だった人口が2005(平成17)年には55,943人になっているので1.5倍強の増加ということになります。
 この時期の福岡都市圏の人口は、どこもこのように伸びていたのではないでしょうか?

 この考え方だと、2000年のサンリブ古賀開店以降に古賀市の人口の伸びが止まったと言えなくありません(^_^;)
 確かに商店街の活気が失われたのは事実でしょうが、1989年12月22日の古賀駅改築や1991年9月30日の千鳥駅開業なんかが影響して、徐々に寂しくなって行ったのではないかと思います。
 それ以前に、商店街はどこも苦しいですしね。
 また、合併以前から古賀町、青柳村、小野村の3町村の交流は盛んだったようですし、たとえ合併していなくても1970年代の古賀駅周辺の賑わいはさほど変わらなかったのではないかと思います。


 古賀市が出した文章でも、昭和50年代には花鶴丘等の大型住宅団地開発で人口が伸び、昭和60年代には舞の里等の大型住宅団地開発で人口が伸びているとしています(参照)。
 合併したから公団が団地を作ったという因果関係が証明されない以上、「合併したから人口が増えた」というのはいかにもこじつけです。

 あえて言えば,合併によるのかどうか知りませんが、公共下水道の整備が周辺の町に比べて早かったのは有利な点なのかとも思いますが、よくわかりません。


 同様に、「古賀インターの開設、工業団地の誘致、道路の一体的整備」というのも合併との因果関係がよくわかりません。
 確かに工業団地は旧古賀町と旧青柳町にまたがっていますから関係ありそうですが、もはや古賀市に開発の余地はほとんどないと思います。

 これ以上山や田畑を潰すつもりなら別でしょうが。

 周辺の人口が増加していて土地も比較的あった昭和の大合併以降とは事情が違います。
 比較するのは無意味です。

 そもそも人口が増えてもあまりいいことがあるようには思えませんが。


生活圏・経済圏の広がり

 生活圏や経済圏が広がったのは事実でしょう。
 ここに古賀市が出した興味深い資料があります。
 古賀市民の通勤・通学先を聞いたものなのですが、自宅を含む古賀市内に通勤・通学する人は37.8%、福岡市に通勤・通学する人は30.5%、新宮町と福津市に通勤・通学する人は11.1%となっています(参照)。

 この調査では、日常生活で利用する主な場所も聞いていて、食料品、衣料品、家電の主な購入場所と病院の場所を聞いています。
 食料品に関しては古賀市内で買い物する率が82.8%で福津・新宮は7.3%、福岡市は1.2%に過ぎません。
 衣料品の場合、古賀市内が48.8%で福津・新宮は5%、福岡市が27.8%になっています。
 面白いのが家電で、新宮町が40.6%で福津・新宮の合計が44.7%になっています。古賀市内は28%に過ぎません。福岡市は12.7%です。
 これは明らかに某電器店の影響でしょう。怖いことです。
 病院については古賀市内が70.3%を占め、福津・新宮は8.3%、福岡市が9.4%になっています(参照)。

 こうしてみると、ヤ*ダ電機さえ貰えれば合併しなくても良いということになります(^_^;)

結局行政の都合なのではないか?

 市長がおっしゃっている「地方分権の受け皿」と「効率化」については、僕はよく分かりません。
 ただ、合併すれば自動的に市町村長と三役が減り、議員についても半自動的に定員が減るのでそれらの人件費が削減できるのは分かります(関連関連)。
 でも、自動的に削減できるのはそれだけです。
 それ以上を求めるなら、それなりの努力はいるのではないかと思います。

 そもそも、それらは行政の都合なので、市民に合併の意義を理解してもらうには少し弱いのではないかと思います。
 それに、「施設の重複も避けられる」ということは、施設の統合もありうるということです。

合併のマイナス面がマイナス面になっていない

 一番問題だと思うのが、合併のマイナス面について触れている個所です。

合併により住民サービスが直ちに向上することはあまり期待できませんし、逆に市役所が遠くなる、周辺部が取り残される、市長の顔が見えにくくなる、きめ細かな住民サービスができなくなる、あるいは地域の伝統が消滅するといった懸念もあります

 と、予想される問題点を列挙したにもかかわらず、

が、これらは合併する自治体の規模等により評価が分かれることもあります。

 と、どうでもいいことのようにすっ飛ばしています。

 とりあえず、市町村合併の弊害を検索してみたところ、いくつか事例が出てきました。

(1) 市役所(町村役場)が遠くなる

 よく市民が利用される業務については、支所という形で旧役場に残る事例が多いですが、家庭の事情や仕事によっては遠い本庁舎に出向かなければならないケースが出てきます。
 また、庁舎を分けた場合、1ヶ所で用事がすまなくなるケースも出てきます(参照参照)。

(2) 行政サービスが低い水準に合わせられることがある

 サービス水準は高い自治体に、住民負担は低い自治体に合わせるというのが一応理想のようですが、世の中そんなに甘くありません。
 サービスが低いところに合わせられることもあるでしょうし、高い負担にお付き合いしなければならなくなることもあるでしょう(参照参照)。
 福津・古賀・新宮の組み合わせだと、新宮町の水道料金が上がる可能性は高いのではないでしょうか(関連関連関連)。

(3) 豊かな所の収益がそうでない所の穴埋めに使われる可能性がある

 古賀は苦しい苦しいと言っていますが、最近福津も新宮も色々やっているのでしばらくすればみんな等しく苦しくなって平等になるかもしれませんが(^_^;)
 まあ、そういったこともあるようです(参照)。
 てか、古賀は下水道整備が一段落したらしいですが、福津と新宮は揃って今下水処理場を建設している段階です。
 そういったアンバランスさを是正するのに結構かかりそうな不安があります。

(4) 周辺部が取り残される懸念

 よく言われていることです(参照)。
 うまく住民のパワーを引き出してコミュニティの活動を支援していく態勢を取れればいいのですが、地域のことが分からない職員が増えたり、または分かっている職員が異動してしまったりすることもあります(参照)。
 また、細かいところに目が届かなくなっているという指摘もありました(参照)。
 それに、特に小規模自治体からの市議会への代表者は格段に減ることが予想されます。少数意見も同様です(関連関連)。

 地域としての周辺部だけではなく、広い意味での周辺部が取り残されないように考えていかないといけないのではないかと思います。

(5) まず合併ありきでわけのわからない自治体が生まれる

 あるらしいんですよ。こういった事例とか。
 まあ、当該の市の方にとってはわけのわかる自治体なのでしょうが。

まずマイナス面を直視するのが必要

 いろいろ書きましたが、まずはマイナス面を直視して対策を考えること。対策がない場合は正直に開示して市民の判断を求めるのが重要なのではないかと思います。
 まだ合併するかしないかも分からない時点ではなかなか予想できないのでしょうが・・・。

歴史的につながりが深い

 市長は、合併提言でこのように書いています。

 二市一町は、平安時代から太宰府と京を結ぶ官道でつながれ、太宰府天満宮の荘園であった「筑前国席内院」は、ほぼ二市一町を域内としていたとされています。また、江戸時代には、表糟屋、裏糟屋、宗像の三郡を一行政区とする郡奉行が置かれ、唐津街道が二市一町を通るなど歴史的な結びつきが色濃く見られます。
(合併提言関連)

 これ、僕なんかはしっくり来るんですよね。
 宮地岳線絡みで知り合いが多いというのもあるんでしょうが。

 でも、普通の人にとっては、昔の話で切り捨てられそうな話です。
 官道や唐津街道に関しては、じゃあ、北九州市から鹿児島市まで国道3号線市で合併すべきなのかとか奇天烈なことを言われそうです。
 席内院や郡奉行(参照)を持ち出されると、じゃあ、旧黒田領すべて合併して呑み取り市になろうと妄想を喚きだす人も出てきそうです。

 そんなことより、これから近隣市町村との協力体制を作っていくことのほうが重要なのではないかと思います。
 新宮町のコミュニティバスが古賀市を通過しても歓迎するくらい・・・。
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Keyword : 古賀市 福津市 新宮町 合併 福津市・古賀市・糟屋郡新宮町合併問題

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