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娘を買春させた容疑で母親が捕まる
 昨日は本屋さんで立ち読みをしました。
 今回読んだのは、古川愛哲江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実という本。
 ざっと斜め読みしただけですからあまり詳しいことは書けませんが、僕たちの知っている江戸時代って実像とはかなり違っていたらしいことだけは分かりました。
 まあ、きちんとした学者さんが書かれているわけではないので、実際のところはどうだったのか分かりませんが。

 この本屋さんでは、以前佐野眞一沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史も立ち読みしましたが、これも面白かったです。

<母親が娘に売春を強要?>


 中学生の娘に売春を強要したとして、佐賀県警は35歳の母親を逮捕しました。
 児童福祉法違反の疑いで逮捕されたのは、佐賀県内に住む35歳の女です。
 女は、今年2月、娘2人のうち、中学生の妹を会社役員の男に紹介して、佐賀県内のホテルで売春させた疑いが持たれています。
 また、警察は、当時中学生だった姉に対する児童買春容疑で会社員の男を逮捕していて、これについても女が売春を強要していたとみて調べています。
 警察によりますと女は、携帯電話の出会い系サイトで客を募り、待ち合わせ場所まで娘を送って1万円で売春させていたということです。
 警察の調べに対し、女は「生活が苦しかったのでやった」などと容疑を認めているということです。
(中学生の娘に売春強要の疑い・2009年4月8日付RKB毎日放送)


<僕らの知る「江戸」は虚構?>

 「江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた」の中に、女性が極端に少なかった江戸時代の江戸での性風俗が紹介されていました。
 その中に、収入が不安定な裏長屋の住民は、収入がない場合女房が比較的気軽に売春をしていたという風なことが書いてありました。
 一応違法だったようですが。

 江戸時代は男尊女卑で、女性は線を3本半書いた紙切れで簡単に放逐されていた。
 そういった話はよく聞きます。

 でも、それって一面的な見方だったようですね。

 僕たちが認識している時代劇や時代小説の「江戸」は、大正時代の人々が作り上げた虚構だというのがこの本の大まかな主張でした。
 何でも、明治時代に江戸時代の風俗等を徹底的に弾圧したため、大正時代の作家たちは想像で時代劇を書いていたというのです。

 まあ、地方では戦後間もない頃まで夜這い(一応言っておきますが合意の上でのことです)が残っていたりしたようですが。

<江戸時代に「恋愛」はない?>

 「江戸時代は自由恋愛禁止」ということを書いている文章(参照)も見かけましたが、そもそも「恋愛」という概念は明治時代に輸入されたものです。
 まあ、「恋女房」とか言いますし、今と違った形の恋愛はあったのかもしれませんが。
 ま、まさか、「恋女房」も捏造??

 「結婚は家と家との結びつきのためにするもの」とも書かれていますが、庶民の間では生活を成り立たせるための集団というのが認識だったんではないですかね。

江戸の花嫁―婿えらびとブライダル』(森下みさ子著、中公新書)は、結婚事情を通して、江戸時代の社会と女性像を描写する。森下が描く江戸時代もまた、婚前交渉など以ての外、夫の顔も知らぬまま結婚するのが当たり前だった戦前とひと続きと疑っていない者にとっては、驚きの連続である。
 現代でもそうした側面が強く残っているが、江戸時代において結婚は個人の結びつきではなく、家と家のものであり、恋愛などという甘っちょろいものが入る余地はなく、勝れて現実的なものであった。現実的とはつまり、経済的ということなのである。その実態を森下はさまざまな事象を紹介することを通して描いている。
 農村では女性は貴重な労働力と子供という財産を生み出す性として期待されている。結婚後に体が弱く子供が産めないでは済まされない。ものの道理としてまず事実婚があって、嫁として問題はないということを確かめてから、嫁入りということが順序であったという。よって、婚前交渉など当然なのである。
 武家や商家の結婚となると、持参金が大きな役割を果たす。嫁入りには持参金や田畑の財産を伴うのが普通で、これが結婚の決め手となっていた。離婚時には妻に返済しなければならないので、結婚も離婚も持参金次第だった。嫁が原因を作った離婚の場合は持参金返済の義務はないから、何かと難癖をつけて離婚を繰り返し、持参金で一儲けする輩までいたという。誰もがより良い条件で結婚したいと思うから、仲人を生業とするブローカーも活躍していた。手数料は持参金の 10%が相場だったのだそうだ。
 江戸時代ってそうだったの? という驚きよりは、江戸時代もそうだったの? と、封建時代も民主主義の世の中も、人間社会の価値観というものは存外変わらないものであるな、などと感想を持たせてくれる作品である。
(参照)

 また、庶民は夫婦が各々で稼ぐ「銘々稼ぎ」が主流で、女性も経済的には自立した存在であったとする記述も多いようです。
 結婚の時に女性が持参金を持ってくるのが普通だったそうですが、離婚の時は返さないといけなかったと書いている人もいますからね(参照)。

<江戸は売春に寛容?>

 また、売春というものへの概念も今とはいささか違ったようです。
 男都市の江戸は、売春なしでは成立しなかったでしょうしね(参照)。

 ただ、性病や妊娠の危険性は高かったそうです(参照参照)。

<女性からの離婚は江戸時代のほうが楽?>

 三行半についても、僕らが考えているのとはちょっと違っていたようです。

 現在、離婚が増えていると巷間では騒いでいるが、明治前期の離婚はすこぶる多い。現在の離婚率は、増えたといっても1パーセント台だが、明治初期には4パーセント近かった。これは江戸時代の離婚の多さを反映したものだといわれる。
 この離婚は、夫による一方的な追い出し離縁だったのだろうか。実は、追い出し離婚だけではなく、妻のほうからの飛びだし離婚も多かったのだと、本書はいう。しかし、女性の再婚にあたっては、離縁状が必要だったので、必ず三くだり半は書かれた。夫には三くだり半を書く権利ではなく、書く義務があった。権利と義務では、その性質はまったく正反対である。
 江戸時代は、男尊女卑の家制度によって、女性は圧倒的に不利な状況に置かれた。女大学に見るように、夫こそ天であり、主人であると諭されたが、実態はどうも違うようである。武士階級にあっては、妻は持参金を背景に強い発言力をもっていたし、彼女たちは離婚をも厭わなかったという。
 武士階級の離婚率は、10パーセントという高率で、しかも女性の再婚率は50パーセントを超えていた。「貞女二夫にまみえず」といったことは、男性の願望にしか過ぎなかった。庶民に目を転じれば、女性の優位がいっそう増すのは当然である。女性は自らが貴重な労働力であるから、軽い扱いを受けていたはずはない。
 江戸時代の離婚にあっては離縁状の授受が、妻にとつても夫にとつても法律上の要件であったから、離縁状は授受されさえすればよかった。したがって、その記載内容はまったくのタテマエであって、家とか家風の文句すらタテマエとして実態とは無関係に使用された例もある。そして夫の方にも離婚の確証が要求されたので、離縁状を渡した妻から「離縁状返り一札」をとった夫もある。そこには離婚当事者としての妻本人の存在が感じられるが、すくなくとも妻実家が引き受け手として重要な役割を担った。それが徹底したのが「先渡し離縁状」で、妻方が離婚権をにぎつた。P101
 夫婦双方での協議離婚が主流であり、夫からの追い出し離婚だけで、江戸時代を見るのは誤りである。次の5つの場合は、妻から一方的に離婚できた。現在の離婚条件よりも、はるかに女性に有利だった。

 1.夫が妻の承諾なしに、妻の衣類など持参財産を質に入れたとき
 2.妻と別居もしくは音信不通つまり事実上の離婚状態が3~4年続いたとき
 3.髪を切ってでも離婚を願うとき
 4.夫が家出して12カ月(古くは10カ月)が過ぎたとき
 5.比丘尼寺(縁切寺)へ駆け込んで、3カ年が経過したとき

 江戸時代の縁切寺は、鎌倉の東慶寺と群馬の満徳寺だけであったが、妻からの離婚靖求もかなりの程度に認められていた。
 働かなくてもすむ専業主婦はいなかったので、すべての女性は労働力だった。未婚・既婚を問わず、江戸時代の女性たちはよく働いた。働き手である限り、女性の存在が軽んじられることはあり得ない。むしろ明治の中頃になって、民法によって家制度が敷衍され、男尊女卑が強制されたことによって、女性の地位は厳しいものになったのである。江戸時代の男女関係を、冷静に見直すために、本書は最適な事例を提供してくれる。
(参照)


三くだり半と縁切寺―江戸の離婚を読みなおす』(高木侃著、講談社現代新書)は、江戸時代の離婚事情を検証することで、経済力を持ち男性と対等の力を持ってしたたかに、ときにはちゃっかりと、生き生きと生きていた女性の姿を描いている。さまざまな資料から高木氏が探し出している女性は、養蚕や機織で現金収入を得て一家の稼ぎ頭として夫を養う女房であり、三くだり半を突きつけられても居座る女房であり、夫の意に反して婚家から飛び出す女房であり、婿養子を追い出す女房である。
 そもそも、江戸時代には離婚はタブー視されておらず、武家夫婦の10組に1組は離婚していたというのだから、驚きである。江戸時代と地続きだった明治前期の離婚率(人口1000人に対する年間離婚件数)は約4%であり、離婚が急増したと言われる現代の2.1%(2000年)の2倍という数字である。
 三くだり半というのは、離婚の際に夫から妻に発行される離縁状であるため妻が夫に捨てられるというイメージが強いが、実は、三くだり半とは離婚証明書兼元夫からの再婚許可証であったという。建前上(法的に)は離婚の決定権は男性にあったため、離婚の際に夫が妻に突きつけるというイメージが定着しているが、女性にしてみれば、再婚するためには三くだり半は是非必要なものであり、嫌がる夫に無理やり書かせるというケースもあったというようなことを高木は記している。
 さらに江戸時代にも妻からの離婚請求が条件付きで認められている。夫が妻の財産を勝手に処分した場合のほか、別居、音信不通など事実上の離婚状態が3、4年続いたときという条項もある。妻と夫の財産は別のものと考えられており、離婚には原因を作ったほうが支払う慰謝料も伴う。建前上は妻の不倫は死罪という時代だが、妻の不倫はありきたりなことであり、大概は金で解決されていたらしい。そこには、女性の権利が以前と比べれば向上してきた現代をそっくり写し出したような状況があったようなのである。
(参照)


<現在売春を規制しているには自己決定権を阻害する場合のみ?>

 江戸時代、売春はおおっぴらに行われていたといっても、親が「客を募り」「売春させていた」なんてのとは少し違ったようです。
 
 現在でも、売春自体は違法ではないようです。

 売春防止法で禁止されているのは、売春の勧誘(5条1)、斡旋(6条1)、売春をさせる契約(10条1)、売春をさせる業(管理売春・12条)で(参照)、売春自体は禁止されていません。

 他人に迷惑をかけないけど自分が不利益になるかもしれないような行為を規制を、「パターナリスティックな規制」と呼ぶようです。
 売春を禁じるのは、これに当るようです(参照)。

 パターナリズム(paternalism)とは、ラテン語の父を意味するpater(パテール)から来ているそうで、「当人の意志に関わりなく、 当人の利益のために」「当人に代わって意思決定をすること」なのだそうです。
 「父権主義」、「父権温情主義」と訳されているそうです(参照参照)。

 うへ。大きなお世話だと僕は思いますが、それでも未成年とかにはそういった規制が必要かなと思います。
 そういったのを弱いパターニズム(soft paternalism)というようです(参照)。

 ですが、現在の日本の法律は他人に売春させようとするのを禁止しているだけのようです。

 これに対し、「愚行権」なるものを主張する人もいるようです。

加藤尚武「現代倫理学入門」講談社学術文庫P167によれば

自由主義の原則は、要約すると、

* 1判断能力のある大人なら
* 2自分の生命、身体、財産に関して
* 3他人に危害を及ぼさないかぎり
* 4たとえその決定が当人にとって不利益なことでも
* 5自己決定の権限をもつ」となる。

ここで

3の原則を「他者危害原則」、4の原則を「愚行権」と言うのですにゃ。ここが自由主義のキモなんだにゃー。

他者の愚行(お馬鹿な行為)に対して、説得することはできても禁止することは「自由主義社会」ではできにゃーのさ。いったん「愚行」の禁止を認めてしまったら、公権力やら多数派の気に入らないあらゆる行為が「愚行」の名のもとに禁止されるのは明白なんだにゃー。自由主義の原則である私的自治を実効的なものにするためには、こういう考え方が必要になるわけですにゃ。
(参照)

 現在の日本が売春自体を禁止していないのはそういう側面があるからですかね?

 ただ、これって本人が愚行をする権利であって親が子どもに愚行をさせる権利ではないですもんね。

 まあ、今回の事件、親が遊郭に売るのと同じようなものなのかもしれません。
 でも、昔と今とでは違うわけですし、最低の親だなと思います。

 それと、買った相手。
 この記事では名前は出ていませんが、逮捕されたら名前が出てしまうんでしょうね。
 社会的には死刑になったようなものです。

 未成年者を買春する行為は、そういう風にリスクの大きいものだと広めていかないとダメなんですかね・・・。

<登場した本>

江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実 (講談社プラスアルファ新書)江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実 (講談社プラスアルファ新書)
(2008/01/24)
古川 愛哲

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沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史
(2008/09)
佐野 眞一

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江戸の花嫁―婿えらびとブライダル (中公新書)江戸の花嫁―婿えらびとブライダル (中公新書)
(1992/02)
森下 みさ子

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三くだり半と縁切寺―江戸の離婚を読みなおす (講談社現代新書)三くだり半と縁切寺―江戸の離婚を読みなおす (講談社現代新書)
(1992/03)
高木 侃

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現代倫理学入門 (講談社学術文庫)現代倫理学入門 (講談社学術文庫)
(1997/02)
加藤 尚武

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江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実 (講談社+α新書 381-1C)

江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実 (講談社+α新書 381-1C) 時代激麻呂【2009/05/09 16:08】



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