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ふくおかフィナンシャルグループ本社ビルと福岡銀行本店ビル
 以前、建築家の黒川紀章(1934.4.8-2007.10.12・参照)についてこう書きました。

 神話高千穂トロッコ鉄道に億単位の大口寄付の意向を伝えていたとされる建築家の黒川紀章氏(関連)が先日亡くなったようです。
 黒川氏といえば、僕ら福岡県人にとっては福岡銀行本店ビルの設計者です。
 福岡市の中心部に位置しながら、大きな吹き抜けの前庭(?)があるのが特徴(参照)で、昼休みともなると多くの人でにぎわいます。
 この世知辛い世の中。最近では座る場所を探すのに一苦労しますから非常に助かります。
 このスペースを作ってくれただけでも、黒川氏は偉い!
(黒川紀章氏が死去/宮地岳線跡地)


<公共性を意識した福岡銀行本店ビル>

 福岡銀行本店ビルは以前少し書いたアクロス福岡同様、非常に公共性溢れるデザインです。
 まあ、いろいろ問題も指摘されてるようですが・・・。

現在の福岡銀行本店は、建築家の黒川紀章により設計されたものである。外観上の最大の特徴ともなっている直方体の一部を切り取ることで生まれた大きなピロティは、公共空間として利用されることを意図したものであり、竣工した1975年当時は画期的な試みであった。ただし、ピロティは2方に向かって大きく開口しているにもかかわらず、そのうち一方は狭小な道路に面していることから、建築計画が敷地に整合していないとの指摘もある。また、ケヴィン・ローチ設計のフォード財団ビルとの類似性も、かねてから指摘されている。
(参照)

 1975年と言えば博多に新幹線が来た頃です。
 そんな時代に、こんな片田舎によくもこんなけったいなビルを建てたものだといい意味で驚きです。
福岡銀行本店ビル
 文中に出ていたケヴィン・ローチ(Kevin Roche,1922.6.14-・参照)が1967年に建てたフォード財団ビル(Ford Foundation Building・参照)というのは、「12階分の高さの、緑に覆われたアトリウムがある室内に庭園付きアトリウムを設けるという考えを最初に示した先駆的オフィスビル」だそうです。

 実際黒川紀章氏の下で福銀本店ビルのデザインに従事した方もこう書いています。

現代建築で、このような空間的なゆとりや環境志向を取り入れたのはおそらくケビン・ローチ設計のフォード財団ビルが最初だろう。(写真)

ケビン・ローチは西海岸のオークランドにも、屋上が全部緑で覆われているような丘状の有名な美術館を設計している。

フォード財団ビルは、建物の中のアトリウム(吹き抜け)が緑で覆われているがサッシで外部と遮断されているので、外からは余り見えない。

ニューヨークに行った時、入ってみたが植栽は管理が悪く枯れていて、ただ見るだけの緑の塊であった。



大学の研究室を出て、黒川さんの事務所に入所してすぐ福岡銀行本店のプロジェクトに携わり、ほぼ3ヶ月間基本設計に没頭した。

この時は都市の屋根(アーバン・ルーフ)をテーマに直方体を抉り取り、吹き抜け(高さ30m)を創り下部を緑化された広場とした。これはフォード財団の吹き抜けと相違して、一般市民に開放できる水と緑そして彫刻のある公開の空地であった。





形の問題で言うと、私は当時ローチの作品が好きだったので、スケッチしていて自然に格好がフォード財団ビルに似てきてしまい、後々色々な人から言われたらしく黒川さんには申し訳なかった。

黒川さんはスプレッケルセンが設計し、自分が審査したパリのテト・デファンスのビルの通り抜けの出来るような形をイメージしていたが、機能的にうまくまとまらなかったのである。



この吹き抜け空間は、黒川事務所で当時中間体と呼んで、日本の建築の縁側空間、外でも内でもないグレーゾーンとして、新しい建築のテーマとしていた。

表層の小奇麗なデザインや、ディテールにのみこだわる風潮が余り好きではなかった当時の私には魅力的で新鮮な考え方に思え、この縁側空間の設計に懸命に取り組んだ思い出がある。
(●建築修業回想 その2・・・ケビン・ローチの作品 - 木村 和美 Architect)

 文中にあった「デファンス地区のテト・デファンス」というのはグランアルシュと呼ばれているらしい(参照)。
 これはグランダルシュ(Grande Arche)というのがより正確なのだそうで、いわゆる新凱旋門のことのようです(参照)。

 うーん。確かにあんなデザインだったらもっと目立っていたでしょうね。

 そんな福銀が大手門の所にふくおかフィナンシャルグループ本社ビルなるビルを建ててました。
 もちろん吹き抜けもあります(^_^;)

<また吹き抜けを作った福銀>


ビルの中心に見たこともないような巨大な吹き抜けを持つ「福岡銀行本店」(1975年竣工)のたたずまいにどぎもを抜かれたのは、大学進学のため、熊本から福岡にやってきた18歳のわたし。
その福岡銀行が、熊本ファミリー銀行および親和銀行と経営統合し、「ふくおかフィナンシャルグループ」(以下、FFG)を設立、新たに本社ビルを建てたのは創業130年を迎えた昨年のこと。
福岡の中心から程近い大手門の地に、新しいランドマークが誕生しました。平和台陸上競技場や桜の名所である緑豊かな舞鶴公園(福岡城跡)の隣。個性的なデザインの建物は、周囲の環境に溶け込み、魅力的な都市景観に貢献したことが高く評価され、完成後、早速「福岡市都市景観賞」が贈られたそうです。
さすが、とわたしの胸が躍ったのは、ビルの足もとに作られた吹き抜け。「そうそう、福銀のビルは、こうでなきゃ!」って心の中で勝手に認定マークを押したわたし。
(ふくおかフィナンシャルグループ本社ビル - 私の印象 - 戸田建設)

 新しい本部ビルは2007年10月に着工。地上14階で地下1階で高さ86m。総工費110億円なのだそうです(参照参照)。
ふくおかフィナンシャルグループ本社ビル
 パブリックガーデンと名づけられた吹き抜けの高さは15mだそうです(参照)。
ふくおかフィナンシャルグループ本社ビルの広場

 一方で本店ビルは地上12階で地下4階(地下にはホールがありますね)。述べ床面積は約30.812m2。最高高さは45mで何と吹き抜けは10階部分まで。軒下空間は敷地の三分の一というでかさです(参照)。
 きっと福銀の人の何人かはこの吹き抜けがなければ新本部ビルはいらなかったと臍を噛んでいる事でしょう(^_^;)

 まあその割には新本部にも懲りずに広場を作っちゃったのですが・・・。

 で、福岡市のローカルな賞ですが第22回都市景観賞一般表彰を受賞しています(参照)。

<ちなみにもっと昔は・・・>

 ちなみにここに本店が移る前は川端の博多支店の場所にあったようです。中洲川端駅から上川端商店街方面に降りて川上音二郎の銅像があるあの支店です。
 ここには現在ふくぎん博多ビルが建っています。2008年5月に完成したばかりのようですが・・・。
 こちらは地上12階、地下1階で2階入口には1945年創業当時の旧本店の金庫の扉も展示されているそうです(参照)

 さらに昔になると以前ちょっと書いた旧日本生命九州支店(現福岡市赤煉瓦文化館)の場所にあったそうです(参照)。

【2010年2月5日追記】

 写真を追加しました。

【2010年2月8日追記】

 福岡銀行本店ビルの近くにある福岡天神センタービルについて調べた際、この辺り一体の再開発構想があるということが分かりました(参照)。
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