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厳罰化だけでは飲酒運転は根絶できないのでは?
 今月1日から福岡県飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例(条文)が施行されました。
 その施行直前の今年1~3月の飲酒運転事故件数が、新聞に出ていました。

 福岡県内で1―3月に発生した飲酒運転事故は52件(前年同期比33件減)だったことが18日、警察庁のまとめで分かった。過去10年で最も少ないが、全国4番目の多さで県警は啓発と取り締まりを強化する方針。
 警察庁によると、ワーストは愛知県の69件(同20件増)で、大阪府63件(同7件減)、埼玉県57件(同3件減)と続いた。県内の同期間の飲酒運転事故は2002年に326件発生。10年が96件、11年が85件でいずれも全国最悪だった。
 県飲酒運転撲滅条例が4月1日から一部施行され、飲食店主は客の飲酒運転を認めたら通報するよう義務付けられた。県警交通企画課は「飲酒運転は後を絶たず、取り締まり強化で事故を防ぎたい。条例の施行で飲酒運転者への監視の目が厳しくなる効果も期待したい」と話している。
(飲酒事故過去10年最少 福岡県内1-3月・2012年4月19日付 西日本新聞朝刊)


<福岡県の飲酒運転事故件数は全国トップクラス>

 去年の前半は、337件で全国ワースト1位を記録した2010年(参照)に続いて最悪だったようです。

 福岡県内で今年上半期(1-6月)に発生した飲酒事故件数は189件で、都道府県別で全国ワーストだった。2006年8月に福岡市東区で幼い子ども3人が亡くなる飲酒追突事故が起きたのを機に、同県内の年間件数はいったん減少。しかし09年に増加に転じた。今年はさらに増える可能性が高い。福岡県警は定期取り締まりを実施するなどの方策を講じるものの、決め手を欠いているのが実情だ。
 県内の飲酒事故件数は、06年の650件から、07年は366件、08年は284件と減少。悲劇を繰り返すまいと、全県挙げて飲酒運転防止に取り組んだ努力が実を結んだと思われた。ところが09年は296件に増加。上半期で比較すると、今年は09年を53件上回る。
 3児死亡事故が福岡市職員(当時)の飲酒運転によるものだったことから、公務員の厳罰化も進んだ。その中で昨年8月に、警官による飲酒運転ひき逃げ事件が発生。事態を重く見た県警は翌月から、毎月25日に県内一斉の飲酒運転取り締まりを始めた。県は昨年末以降、知事部局の職員8200人にアルコール依存症かどうかを自覚させる自己診断書を配布。依存症の治療経験者や過去に飲酒で業務に支障があった職員は、各所属長が聞き取り調査をした。
 あの手この手を施しても、公務員の飲酒運転は後を絶たない。6月に八女市立南中学校教諭、今月に入って宇美町立原田小学校教諭が道交法違反(酒気帯び)容疑で逮捕された。21日には久留米市立鳥飼小学校教諭が飲酒後にひき逃げ事故を起こし、逮捕されている。
 飲酒し、無免許でミニバイクを運転したとして6月に県職員が逮捕された際、市民団体「飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める遺族・関係者全国連絡協議会」の佐藤悦子共同代表(58)=大分県国東市=は「先頭に立って飲酒運転撲滅に取り組むべき人が摘発され、理解に苦しむ」と嘆いた。
 県警によると、今年上半期の全国の飲酒事故発生件数は2756件(前年同期比で64件減)。ワーストの福岡県に次ぐ2位は大阪府で180件、3位は千葉県の154件だった。福岡県警は、取り締まり強化や他の機関・団体との協力により意識を高め、飲酒運転防止に努めるとしている。
(飲酒事故 福岡が最悪 上半期189件 公務員 後絶たず・2010年7月26日付 西日本新聞朝刊)

 結果的には149件でワースト2位に終わった(参照)ようですが、あまり喜べた数字ではありません。

 福岡県内の今年上半期の飲酒運転による事故は149件で、大阪に次いで1件差で全国2番目に多い。
 福岡県警察によると、今年6月までの半年間に、県内で起きた飲酒運転による事故は149件で、このうち3人が死亡。
 事故の数は、去年の同じ時期に比べて40件少なくなったが、全国的には150件の大阪に次いで2番目に多い。
 このうち、泥酔状態の「酒酔い運転」で検挙された人は、去年の9倍にあたる9人と大幅に増加、大量に酒を飲んで車を運転する悪質なドライバーが目立つという。

 一方、事故を起こした人の年齢別では去年、最も多かった20歳代のドライバーが56%余り減少して18件。
 福岡県警交通企画課の統括管理官は「飲酒運転撲滅の対策が効果を現している面もあるが、確信犯として飲酒運転をする人間が多い。幼いきょうだい3人が死亡した事故から、来月で5年になる、事故の風化を防ぎ飲酒運転は徹底して取り締まりたい」と話している。
 相変わらず、飲酒運転による事故が多い福岡県、当件数はあくまで飲酒運転して事故処理されたものであり、飲酒運転で検挙された者の数値ではない。
 飲んだら乗るな。

(後略)
(福岡県/過去の大事故にもかかわらず飲酒運転事故全国ワースト2位・2011年7月26日付JCNET)

 飲酒運転事故件数であり飲酒運転検挙者数でないという指摘は確かにそうです。
 でも、飲酒運転検挙者数で比較してしまうと、飲酒運転の取り締まりをすればするほど数字が悪くなってしまいます。
 それでは、県警のモチベーションも上がらないでしょう(^_^;)

 福岡県の現在の飲酒運転検問の頻度は、恐らく全国トップレベルでしょう。
 そうなると、飲酒運転検挙者数も上がります。
 まあ、そのジレンマを乗り越えないといけないわけですが。

 まあ、事故で比較する場合も飲酒しても周囲に何もなければ事故につながらないわけで、場所によって若干の差はあると思いますが・・・。

<「飲んだら乗るな」では済まない難しさ>

 飲酒運転の話になると、厳罰化すればいいという意見が必ず出てきます。
 確かに厳罰化は一定の効果があるでしょう。
 酒を飲む場に車で行くような人はかなり減った気がします。

 でも、酒の勢いで車を出すような人もいます。
 海の中道大橋(参照)の被告人がそうでした。
 正常な判断ができない状態の人に、例え罰金が1億円だよと言っても全く効き目がないでしょう。

 それ以上に問題なのが、アルコール依存症(関連)の人々。
 現段階で、まともな人は飲酒運転なんてしないようになっています。
 つまり、正常な判断ができない人の飲酒運転をどのように防ぐかという非常に難しい段階に突入しているのです。

 福岡県で起きた飲酒運転による事故は8月から2カ月連続で、夜間よりも日中の方が多かった。県警が集計した。県警は昼間に事故を起こす運転手はアルコール依存症の患者が多いとみて、対策に力を入れる。
 県警交通企画課によると、飲酒運転による事故は8月は14件。日中(午前6時~午後6時)が8件で、夜間(午後6時~午前6時)の6件を上回った。
 9月も23件のうち日中が12件、夜間は11件だった。
(飲酒運転の事故「昼夜逆転」現象 福岡、8・9月まとめ・2011年10月30日付朝日新聞)

 福岡県警でもその辺りは危機感を感じているようで、アルコール依存症に着目したこのようなページも作っています。
 何よりも、今回の飲酒運転撲滅条例では、アルコール依存症対策と飲酒運転を指せない社会づくりに重点が置かれているようです。

一方で、飲酒運転による検挙者の中には、アルコール依存症が疑われる方も多数存在することが判明しており、このような疾病の場合には、啓発は功を奏しないとされている。
(福岡県飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例)

 今後はそういった取り組みとともに、どのような人が飲酒運転しているのかをきちんと把握して対策を立てていく必要があるでしょう。

したがって、飲酒運転の撲滅のためには、取締りの強化だけではなく、まず、検挙者ひとりひとりの特性に応じた適切な予防措置を講じ、二度と飲酒運転を繰り返させないことが重要である。また、飲食店等において、運転者に飲酒をさせないための取組を進めることも不可欠である。
(福岡県飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例)


<そもそも比較のためのデータすらない>

 しかし、僕たちが飲酒運転対策について考えるといっても容易ではありません。
 まず、飲酒運転に関する詳細な統計が公開されていません。
 都道府県別に比較して、どのようなものが飲酒運転の要因たりうるか考えてみようかと思いましたが、それすら見つかりませんでした。
 唯一と言っていいのが社団法人日本損害保険協会都道府県別飲酒運転事故の状況で公表している運転免許保有者10万人あたりの飲酒運転事故件数。
 ところがこの表は、毎年同じurlで上書きされるので、時系列が分かりません。
 そこでThe Wayback Machineを利用して過去のものも調べてみました。

運転免許保有者10万人あたりの飲酒運転事故件数(2010年)

01 沖縄 17.1
02 香川 12.2
03 山梨 11.6
04 茨城 11.0
05 福岡 10.6
06 岡山 9.8
07 宮崎 9.6
08 長崎 9.5
09 鹿児島 9.5
10 和歌山 9.3
11 広島 9.0
12 佐賀 8.9
13 福島 8.8
14 群馬 8.7
15 静岡 8.2
16 奈良 7.9
17 千葉 7.9
18 滋賀 7.7
19 山形 7.6
20 栃木 7.6
21 愛媛 7.6
22 新潟 7.4
23 青森 7.3
24 福井 7.3
25 三重 7.2
26 兵庫 7.2
27 富山 7.0
28 秋田 6.8
29 高知 6.6
30 北海道 6.6
31 石川 6.5
32 島根 6.5
33 大阪 6.4
34 山口 6.4
35 宮城 6.4
36 長野 6.3
37 熊本 6.1
38 京都 5.9
39 徳島 5.8
40 埼玉 5.8
41 愛知 5.3
42 岩手 5.2
43 鳥取 5.2
44 大分 5.1
45 岐阜 5.0
46 神奈川 3.6
47 東京 3.0
   全国 6.9
運転免許保有者10万人あたりの飲酒運転事故件数
The Wayback Machine



運転免許保有者10万人あたりの飲酒運転事故件数(2009年)

01 沖縄 14.3
02 香川 11.2
03 山梨 10.9
04 佐賀 10.8
05 茨城 10.2
06 徳島 10.1
07 岡山 9.9
08 滋賀 9.7
09 鹿児島 9.7
10 青森 9.5
11 福岡 9.3
12 栃木 9.1
13 長崎 9.1
14 石川 8.8
15 愛媛 8.5
16 群馬 8.4
17 宮崎 8.3
18 千葉 8.2
19 広島 8.1
20 大阪 7.9
21 三重 7.6
22 和歌山 7.5
23 福島 7.5
24 新潟 7.4
25 静岡 7.2
26 長野 7.2
27 愛知 7.1
28 北海道 7.1
29 熊本 6.9
30 宮城 6.8
31 岐阜 6.7
32 奈良 6.4
33 高知 6.2
34 埼玉 6.1
35 島根 6.0
36 兵庫 6.0
37 山形 5.8
38 京都 5.7
39 鳥取 5.7
40 岩手 5.7
41 富山 5.5
42 山口 5.4
43 福井 5.2
44 秋田 4.7
45 大分 4.4
46 神奈川 4.2
47 東京 3.9
   全国 7.1
運転免許保有者10万人あたりの飲酒運転事故件数
The Wayback Machine



運転免許保有者10万人あたりの飲酒運転事故件数(2008年)

01 香川 16.5
02 沖縄 14.5
03 青森 11.8
04 茨城 11.7
05 佐賀 11.6
06 山梨 11.3
07 鹿児島 11.1
08 和歌山 10.4
09 福島 10.2
10 岡山 10.1
11 群馬 10.0
12 宮崎 9.8
13 長崎 9.8
14 山形 9.5
15 大阪 9.3
16 福岡 9.0
17 滋賀 8.9
18 愛媛 8.7
19 広島 8.6
20 新潟 8.4
21 千葉 8.4
22 栃木 8.3
23 石川 8.2
24 三重 8.1
25 兵庫 7.8
26 静岡 7.8
27 熊本 7.6
28 長野 7.6
29 福井 7.5
30 富山 7.4
31 北海道 7.4
32 山口 7.4
33 愛知 7.1
34 鳥取 7.0
35 秋田 7.0
36 高知 7.0
37 宮城 7.0
38 岐阜 7.0
39 徳島 6.7
40 大分 6.4
41 奈良 6.3
42 京都 6.2
43 埼玉 6.1
44 東京 4.5
45 神奈川 4.5
46 岩手 4.0
47 島根 3.7
   全国 7.7
運転免許保有者10万人あたりの飲酒運転事故件数
The Wayback Machine

 これ以上古いものは出せませんでした。

 順位の変動はありますが、福岡県はほぼ一貫して上位にいることが分かります。
 同じように上位に定着している県もありますが、その共通点と言ってもなかなか見つかりません。

 久里浜アルコール症センターの真栄里仁さんが書かれた飲酒運転の都道府県における相違(日本アルコール関連問題学会)という論文を見ると、福岡県は交通事故自体も多いようです。
 そっちの要因を考えた方がいいのかなぁ。

【2012年6月2日追記】

 2011年の数字が出ていたので、転記致します。
 しかしこの書き方は分かりにくいな。1つの表にまとめようかな。

運転免許保有者10万人あたりの飲酒運転事故件数(2011年)

1 沖縄 14.0
2 香川 13.1
3 茨城 10.5
4 山梨 10.4
5 岡山 10.2
6 佐賀 9.9
7 宮崎 9.4
8 愛媛 9.5
9 鹿児島 8.9
10 徳島 8.6
11 福井 8.2
12 福岡 8.0
13 群馬 7.9
14 青森 7.8
15 鳥取 7.5
16 高知 7.4
17 静岡 7.2
18 宮城 7.2
19 栃木 7.0
20 滋賀 6.9
21 熊本 6.9
22 兵庫 6.9
23 長野 6.9
24 福島 6.9
25 和歌山 6.9
26 長崎 6.7
27 北海道 6.6
28 奈良 6.5
29 千葉 6.5
30 京都 6.1
31 広島 6.0
32 秋田 5.8
33 新潟 5.8
34 山形 5.6
35 岐阜 5.6
36 大阪 5.4
37 大分 5.4
38 三重 5.2
39 石川 5.2
40 埼玉 5.1
41 愛知 4.7
42 島根 4.5
43 富山 3.8
44 山口 3.7
45 神奈川 3.6
46 岩手 3.5
47 東京 3.2
   全国 6.2
(運転免許保有者10万人あたりの飲酒運転事故件数)



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